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転生世界の野望(仮)  作者: even
束の間休息
123/123

リアン攻略戦 ~危機からの脱出~

スタックしていた自走砲のうち2両が精密射撃ができるようになった。


「早くスタックから抜け出せ!」

「各車両頑張っているけどかなり難しいよ」

「隊長!援軍はまだですか!」

「隊長!敵が多すぎる!」

「くっ!自走砲直射で砲撃!みんな伏せろ!」


泥の中に伏せ泥だらけになっているがすぐ頭上を榴弾が飛び越えてゆく。

50mも離れていない地点に着弾泥と伴に赤い飛沫が降り注ぐ。

装甲の無い前線の敵砲兵や歩兵が士気崩壊を起こし離脱者が出ていた。

砲撃での戦闘は、いかに歩兵の脆弱性を補うかによって決まるである。

掩蔽物があまりない沼地や平地では、車両を盾にするのが一番安全である。しかし、迫撃砲などの曲射ができる物には限りではない。


暫くすると3両の自走砲、1両の装甲兵員輸送車がスタックから抜け出せた。


「よし・・抜け出した自走砲はそのまま直射を!装甲輸送車は味方を支援しスタックから引っ張り出せ!」


「今まで黙ってた敵砲が息を吹き返した・・・これはきつい!前線を下げるぞ!総員後退!」

「もう少しで突破できるのにくそっ・・・くそ!」

援護射撃を受けながらプロシア兵士は後退してゆく。北の遠くから近づく集団が現れ状況が変わった。


「北から援軍らしき集団が接近!助かった!」

「何とか…持ちこたえたぞ!全車スタックから抜け出せ!」

援軍到着したことにより突撃砲兵隊の士気が高まり銃剣突撃しそうなほどになっていた。

10分後援軍と合流、防御を援軍の第六歩兵師団第2歩兵大隊が請け負い、その間に全力でスタックから復帰を試みた。

次々とスタックから復帰し沼地の後方にある草原まで後退、陣を気づくのだった。


「かなり厳しい状況だったがどなんとか抜け出せた・・・ありがとう」

「いえいえ、我々が来なければ貴官らが全滅していたら困るからな ミニア軍には突撃砲兵隊が必要なのだから」

「各員武器の点検を行え!点検後移動開始!」

休憩したのちあわただしく移動準備に入った。


今回のルートは正面にある沼を南側へ迂回その後西に移動、そのままリアンに攻撃となっている。


「隊長!準備終わりました!」

「出撃!」


突撃砲兵隊とその援軍は南進を開始し、偵察隊を組織して前方に出しながら進む。

先ほど戦った部隊は士気低下と疲労で本隊まで戻っているようで沼地にはもう居なかった。

そのまま西に向かい見通しの良い草原に出たのであった。

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