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転生世界の野望(仮)  作者: even
第8章 ブーフェン奪還戦
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ブーフェン奪還戦~王手まで一歩~

叫び声と共に突撃が始まった。

敵本拠地で榴弾の炸裂音が鳴り止まないうちに叫び声が少しずつ大きくなってゆく。

ブーフェン守備隊に恐怖が芽生え始めていた。


「我ら突撃砲兵隊が一番乗りだ!私に続け!」

「人間なんぞに私らの力を見せてやれ!」

ツーマンセルで建物の残骸や屋根にも上り恐怖に取りつかれた敵兵を倒しながら高速で敵本拠地に接近

ブーフェン北東部からも突撃を開始

「我らも続け!勇気を絞り出せ!これでこの戦いが終わる!」

「彼女らに続けぇ!」

第六歩兵師団は武装が突撃砲兵隊から借り出されたミリアⅠ式とマスケット銃で武装していたもので火力が突撃砲兵隊より低く進撃速度は普通の突撃と同じである。

突撃が続く中榴弾砲の射撃は続く、ブーヴェンの北東部に設営した榴弾砲陣地は榴弾の薬莢で溢れかえり、各車の周辺では廃薬莢を後方に押し込み、弾薬を105mm榴弾砲の近くに置く。


そのころブーフェン都市内部では

「もう弾薬が少ない!」

「もうないのか・・・隊長に連絡する!」


盛大に榴弾砲を撃ち続けた突撃砲兵隊の自走砲班はついに弾薬が底をつくのである。

日がだんだんと陰り辺りは暗くなってゆく。

突撃していたミリアに屋根伝いに突撃していた第2砲照準手ミネがミリアに自走砲班に弾薬がないことを伝える。


「なに!?榴弾がもうないだと!」

「報告にはそのように・・・」

「仕方ない・・・支援なしの突撃は被害が大きくなるが・・・」


辺りが完全に暗闇になるころには敵本拠地建物の周辺まで到達し、突撃を停止して銃撃戦になっていた。

「機銃はあの建物とここに設置してくれ」

榴弾の被害を受けても立ち続けていた建物の3階部分の窓を即席の銃座に、もう一個はミリアの近くに、残りは自由にしている。

敵の建物からの銃撃がやまず無駄に時間が過ぎてゆく。

「第六歩兵師団はどこ行った!」

「敵の熾烈な抵抗に遭い突撃が止められたそうです!」

「くっそ・・・」

「隊長!機銃すべてここに置き数人で第六歩兵師団の援護に行くのは!」

「だめだ!そんなことしたらここが危ない・・・どうしたものか・・・」

「隊長!援護なら我が第3砲で!比較的疲労していません!お願いします!」

「選択肢があまりないか・・・・許可する!第3砲が抜けたところに手空きの者を配置せよ」

「ありがとうございます」

第3砲の12人が少し後方に下がり準備、屋根伝いに援護に向かった。

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