ブーフェン奪還戦~偵察~
南下を始めた突撃砲兵隊そして先行している第六歩兵師団、連続接敵していた神聖プロシアの東側の部隊は消耗しきっていて後方に後退していた。
数日が経ち、渡河作戦の地点からは平野が続き60km南下した地点で第六歩兵師団と合流、南下を継続した。
少しずつ中央部の前線に近づき戦線が直線状になりつつあった。
日が傾き始めた頃、集団の先頭で偵察していた装甲人員輸送車の1両が占領されていたミニア国南部の大都市ブーフェンが見える高台に一足早く到着した。
ミリアはすぐに第六歩兵師団の師団長に高台手前で陣を作ることを進言し、自身は副官のヤークを引き連れて偵察に向かうのだった。
城壁に囲まれたブーフェンは各方位に城門を構え空堀で囲まれた古い都市である。
ミリアたちは北の城門付近の人影を確認することから始めた。
ミリアたちは城門近くの草むらに身を潜め偵察を行う。
城門にはプロシア兵が4人警備し、歩哨も多数巡回しているようだった。少し左側の城壁上部に歩哨が一人でいる。ヤークはその歩哨を弓で狙撃し喉を貫通して倒れた。ミリアは持ってきたかぎ縄で城壁を登っていく。
ヤークは周辺を警戒して、ミリアはその歩哨に銃剣でとどめを刺しヤークを登らせた。北の城門周辺は敵兵が20人程度いる様子
ちょうどその頃、辺りは暗くなり偵察の成功率が上がった。
ブーフェンは人口密集地で建物がひしめき合っている。住人は収容所・逃亡などで大半はもぬけの殻になっていた。
ヤークとミリアは屋根を伝って偵察を行う。
道路の広場には無数の敵が待機していて食事などをしていた。
ミリアたちはこれらを偵察したのち同じルートをを通って陣を張っている高台に戻ったのだった