サマーレ会戦~対塹壕戦術そして終結へ~
第1塹壕まで取り返した南方軍とミニア第2・第3歩兵旅団であった。
一方突撃砲兵隊は、30口径機銃を引き上げて先ほどの戦闘の時に補充された弾薬で榴弾砲の準備に入る。
しかし、各自走砲は30発程度しかない。
第一塹壕を取り返してミリアとミニア第二歩兵旅団長と第三歩兵旅団長が話し合い、夜間砲撃中に匍匐で近づき砲撃終了時突撃して敵の塹壕を制圧する作戦を取ることになったが敵の塹壕が何層あるか奥行はどのくらいあるかは不明である。攻撃隊は後続と交代して休憩に入り夜間の攻撃準備に入った。
しばらく静かな時間が流れる。第一塹壕内では敵兵の死体が散乱していたが片づけて第三塹壕より後方にある一時保管場所に集められ、塹壕の衛生状態は保たれた。銃撃や砲撃で崩れた部分はその時補修して辺りが暗くなる前に襲撃前と同じ状態に戻っていた。
この一日での被害 神聖プロシア 歩兵1520人 騎兵1210人 軍馬600頭 車両12両
ミニア国 南方軍1204人 第二歩兵旅団710人 第三歩兵旅団430人
が死亡または破壊され
神聖プロシア 歩兵3100人 騎兵890人
ミニア国 南方軍896人 第二歩兵旅団310人 第三歩兵旅団240人
突撃砲兵隊92人
が負傷した。
まとめると 神聖プロシアの被害6720人の内2730人戦死
ミニア国の被害3882人の内2344人戦死
どんどん辺りは暗くなりそれが深くなる。
「砲撃位置は敵塹壕手前から随時仰角を上げて後方へ 砲撃よーーーい」
この時攻撃隊は匍匐でゆっくりと塹壕の間を進んでいる。
「止まれ!もうそろそろ砲撃くる」
「砲撃よーいよし!」
「てーーーーーぃ!」
辺りは再び砲撃音が響き、次々と着弾して前線の兵士は恐怖で塹壕に隠れていく。
「うおおおおおおお!」
塹壕の間の中腹くらいまで匍匐で進んでいた攻撃隊はこの時突撃する。
第五の斉射で塹壕を超えて着弾、攻撃隊は敵の塹壕まで到達し敵の前線に穴をあけた。
攻撃隊が50m奥に第二塹壕を見つけ再度砲撃を要求
突撃砲兵隊の残弾をすべて使い第二塹壕に砲撃を加える。そして先頭の攻撃隊が第二塹壕に到達
第一塹壕ではつぎつぎと第二歩兵旅団と第三歩兵旅団の後続を送り込んで制圧戦展開している。
第一塹壕を制圧完了した時第二塹壕では戦闘の攻撃隊が集中砲火を浴び進撃が止まってしまっていた。
しばらくして第一塹壕を制圧した後続が第二塹壕に到達、先頭の攻撃隊が壊滅する前であったため何とかできた。
こうしてサマーレ会戦が終結するのである。