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非公式会談

キーリ教国とキール教、教会じゃなくて聖教会、作者自身が間違えてる事が発覚しました。

随時直していきます……。

「はっはっはー。やっと来たな。まぁ、楽にしろやー」


「おいヴェネ。これはお前の船じゃなくて聖教会の船だ」


「こまけーこたぁ良いんだよ」


「細かくない。だからお前は教主選抜に落ちるんだ。大体なぁ……」


あんまりにも平穏な?空気で忘れちゃいそうですが……。

ここはキーリ教国……じゃなかった、キール聖教会の誇る最新鋭飛行艇コットスの作戦指令室です。

ほら、そこの天使さんとおっちゃん、落ち着きなさい。幕僚さん達が呆れてますよ。


「教皇閣下が乗艦されると聞いたので、もしや……と思いましたが」

「えぇ。いつも通りです……」

いつも通りなのかっ!?


「こほん……。場を弁えないクソオヤヂが失礼しました」

「何おう!?」

「黙らっしゃい」


「えーっと……私達、部屋入ってくる所からやり直しますので……準備出来たら呼んでください」



Take2

「はっはっはー」


「この後の流れが予想できるのでやり直します」



Take3

「もがもがもがー」

「初めまして。私がキール教主をしているパウロと申します」

ぉぉぅ。ついにヴェネリースさんに猿轡が!


「こちらこそ初めまして。ノーヴの導き手をしている三笠 鈴音と申します。スズネと呼んで下さい」


「さて、この度はそちらで捕縛された犯罪者の引き渡しと言う事でしたが……」

「もがーもがもがー」

えーっと……


「そ、そうなんですけど……。まずはソレ、取ってあげてください……」

うん。正直、もがもが言われてても困るんです。

と、言うか主目的は教皇のヴェネリースさんなんです。


「……ふう。ったく、だいぶオレの扱い酷くねー!?」


「ヴェネ君は自業自得だよー」

「また付けましょうか」

「相変わらずですね……」

三者三様に『問題ない』と言う御回答が。

人望が有るのか無いのか。

……良く言えば親しまれてるとか?


「な、なんか大分変な雰囲気なってますが……一応、状況を御説明しますね」

既にワマイ達は身柄引き渡ししてるので、改めて罪状及び状況説明。

ノーヴとしては不法入国、不実文書所持及び行使、おまけで公務執行妨害になる事。

本来ならば重犯追放か処刑にするところである事。

所持していた偽造書類を調べたところ、キーリの公文書の偽造書類(と、言う事にします)も見つかった事。

「私達ノーヴはキーリの友好国であると認識しています。友好的な国家の偽造書類を見つけましたので、御迷惑かとは思いましたがお知らせしに来ました」


「ふむふむ。なるほど」

先ほどと打って変わって、大人しく頷きながら話を聞いていたヴェネリースさん。

一見、こっちが一方的に譲歩しているように見えるよね。

「面白い。深く考えずに受け取れば『ノーヴは問題視しない』と思えるが、それだけで済ませるつもりもない。と」

えぇ。もちろん。


私は言いましたよね。

『友好国の偽造書類を見つけたから連れて来た』と。

前提として、『キーリの銘が有る書類は偽造』だから連れてきているんです。

それに、ただこの内容を伝えるだけで有れば書面や通信で問題ないのです。

ですが、わざわざ導き手の私が自ら伝えにきた。それに、国務決定権を持ち、ノーヴのトップクラスの天龍さんも一緒に連れてきました。

暗に『偽造なんだよね?国を挙げて侵略してくるなら実力行使も辞さないよ』と匂わしている訳です。

正直、天龍さんだけでも先制打撃は撃てるけどね。


「はっはっは。見た目によらず怖いお嬢さんだな」


「少しばかり性格が悪いだけですよ。私のような華奢で可憐な乙女の何が怖いと言うのですか」

おい、『どこが華奢?』『何が可憐?』『え?乙女?』って考えた奴。

ちょっと前に出ろ。『教育』してやる。


「可憐なお嬢さんに嘘は付けんな。キーリ国としては、この書類は偽造書類だと回答しよう」

何とも上機嫌でパウロさんを見るヴェネリースさん。

「で、聖教会はどうなんだ?監察官はお前んトコの管轄だろうに」


「何故、私が大司教程度の私書に回答する必要が有るのでしょうか?」

私書?

役職(監察官)の任命書って公文書でしょう。

「ヴェネも分かり切った事聞かないでください。キール教監察官の任命権は教主である私にしかありません」


「んじゃ決まったな。キーリ教国、キール聖教会として公式に回答しよう」


「この度は私達キール教の名を騙り、我が国キール教国を騙った罪人を引き渡して頂いて感謝致します」

なんか後ろで『俺の言葉取るなー!』とヴェネリースさんが騒いでますが……。

「御提出いただいた捜査資料も拝見しました。聖教会の主として、監察官を詐称したワマイに終身教化刑、教主代行を騙り聖教会の権威を汚したサーザン大司教を教籍剥奪の上、背教者と指定します」

あぁ、そんな名前でしたね。例の大司教。

大司教派は聖教会派なのかと思ったのですが、聖教会本流とも違う考え方だったのですね。


「ついでに管理責任って事で辺境領主は解任だな。……で、誰だったっけ」

肝心なところで脱力させてくれますね……。


「オルデール辺境領のセト辺境伯です。……私達の調査では」

いくら予習して来たからって、何で私達の方が詳しいんですか。


「おう。それそれ。そいつは解任の上謹慎、辺境領も解体して教皇庁直轄にする」

へぇ……。

なんか、怖くなる位に大盤振る舞いです。

次なる手をどう出すか。とか考えていたのですが、その必要もなくなりました。

「ってトコでノーヴも手を引いてはくれねぇか。俺も聖教会も、今は不必要に敵を作りたくねーんだわ」

ん?微妙に引っ掛かるコトを。

……まぁ、変に突っつくのも藪から毒蛇出しますよね。


<<だいぶ好条件を出してきていますがどうしましょうか。スズネさんとして、他に何か要求等は有りますか?>>

ずっと黙って聞いてた天龍さんまで聞いて来た。

うん……どうしようか。


<<私としてもちょっと拍子抜けです。どうしましょう……?>>


「まぁ、検討してくれや。後はパウっちに任せた」


「変な呼び方しないでください」

パチんと指を鳴らすパウロさん。

ガタガタと音を鳴らして黒板?……いえ、戦術地図が出現。

「現刻をもって全乗員は戦闘配置を命じます。目標オルデール辺境領、背教者の討伐を目的とする。全天使隊に通信を開き、聖戦の準備を」


「いい加減、メンドくさい連中はツブしておかねぇとな」


「ではスズネ様、天龍様。聖教会からノーヴ皇国への友好の証として、逆族の首を御提供致しましょう」

どうやらコットスの戦闘能力が十分に発揮されそうです。


因みに、この会談中もコットスはオルデール辺境領に向かって航行中でした。

元々、教皇庁も聖教会もヤる気だったみたいです。

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