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大富豪の手札  作者: 超常毎日
5つの巻物とそれを読めるもの
16/16

第15話 束の間の休息

久々に懐かしのキャラを入れたので簡略な説明だけは入れましたが、詳しいことを知りたい方は1話の上にある登場人物・世界観を見てください。

「て……。て……き!!」

 誰かが俺を呼んでいる、気がする。

「おい、輝樹。起きろ!!」

「おおっ、海翔。どうしたんだよこんなところで」

「それは、こっちのセリフだよ……。土日も音信不通で」

 俺を起こしていたこいつは、雨端海翔。同じクラスメイトで人前ではアホッつらをかましているが、実はXランクの人間なのだ。

 それよりも、土日とも音信不通ってどういうことだ? ってか、なんでこんなところで寝てるんだ、俺は?

「ってことは、今日は月曜日なのか?」

「お前、とうとうボケちまったのか? 今日は、月曜日だぜ」

 海翔にボケたといわれてしまった……。500円を谷に落とすよりつらいぜ……。

「あ、ホントに月曜日らしいな」

 と、携帯で日にちを確認してから言う。

「俺のことそんなに信じられないのか!?」

「靴下履いてるのに、足の裏にほくろが出来たって言われる方がまだ信じられる」

「俺の信頼度0%っすね」

「いいや、0%じゃないぞ」

 ええっ!! と海翔が喜ぶので俺も笑いながら返事する。

「マイナスだから」

 とうとう泣いてしまったようだ。

「俺ってそんなクズでオタクでブサイクで就職先どころか明日の食事に困ってる人間だったんだ……」

 何個か俺にも当てはまってるのは奇跡でいいんだよな?

 ってか、なんで俺はここで寝ていたんだろうか。なにかをしていたのだろうか? いつからここにいたのだろうか?


 俺は、何かを忘れていないか?


 そんな感じでいい線まで推理してみたが、「キーンコーン」と、チャイムの音がしてしまった。チャイム? ということは……。

「「遅刻だぁぁぁぁーーー!!!!!!!!」

 いつの間にか海翔も鬱から復活していた。



 俺たちは、1年4組藤峰学級のドアの前にいた。

「さて、どうしましょうか、輝樹君」

「海翔君が考えるべきですよ」

 俺たちは、死のドアの前にいた。なぜなら、藤峰は遅刻にうるさい人間なのだ。

「いや、しかし1時間目が始まってせいぜい10分ってとこだから藤峰だって許してくれる――――わけないか」

 こないだ1分遅刻した奴でさえも容赦なく金属バットだったからな……。死ぬのは海翔だけで、いいんだ――――。海翔だけ??

「俺に作戦がある。だが、それを成功させるにはお前の協力が必要なんだ。頼む、力を俺に貸してくれないか?」

「どのみち、死ぬしかないんだからやってやらぁ!!」

 さて、うまく釣れたか。騙されたことも知らずにハリキリやがって。すぐに地獄に連れて行ってやるからな。

「お前は、俺に話しを合わせてくれるだけでいい。よし、出撃だ」

 ガラガラッ、っと勢いよくドアを開ける。

「おい、新田。もう一度言ってくれないか?」

「はい。『月曜日は、俺がエロい日です』と、浩二が言っていました」

「異議あり!!」

 浩二が某人気ゲームのパクリをしているのかと、思っていたがそうではない。俺がさきほど行人にメールで、

「適当に藤峰の注意をそらしてくれ」

 と送ると

「なんで?」

 と返ってくる。

「俺の命が危ないからだ。頼む、浩二を使っても構わない。そして、報酬はちゃんとある」

 と送ると、3秒で

「了解。依頼は完璧にこなしますぜ、兄貴。ヒィヒィヒ」

 とかえってきた。どんだけ高速で打つんだこいつは……。しかも、このメールだけ見ると西部劇で出てきそうな悪党っぽい話し方だな。

「なんだ、多田。お前ってそんな趣味だったのか……?」

「違います」

 浩二、必死に抵抗して……。お前の犠牲は無駄にはしない。

 そろそろ俺の出番か。

「先生、海翔がなにか言ってます。『残りの6日は俺がエロいターン』とかなんとか」

「断じて言ってねええええええ!!!!」

「おい、雨端。先生に向かってタメ口とは度胸ある奴だな。廊下にでろ!!」

 といい、藤峰は海翔を掴んで言う。

「輝樹!! ハメやがってええ!!!!」

「戦いに犠牲はつきものだからな……。生きて帰ってこれたら飯おごってやる―――――まあ、生還は無理か。海翔、GOOD LUCK」

「俺は、死なないんだ。お前を復讐す――先生? これは、冗談ですよね? 正直、恐怖を通り越して笑えてくるんですが。僕、イオン化するんじゃないんですか?」

「大丈夫。人間としての形は保つから」

「先生? あえて2回言います。冗談ですよ――――ファァァァァァァァァァ!!!!!!!????!??!」

 どうやら、処刑が始まったようだ。生々しいのでドアを閉める。

「今回はヤバいやつだな……」

「雨端、頑張れ!!」

「教師に死ぬ寸前までボコボコにされる男子高校生って題名でyou〇ubeに投稿だな」

「雨端が生きるか死ぬかで賭けしようぜ。俺、死ぬに100円」

「俺、死ぬに500円」

「なら、俺は死ぬに1000円」

「誰か、生きるにいれてやれよ……」

「「「生きるに賭けたら負けだろが!!」」」

 うん。相変わらず1年4組は変わらな――いや、変わっている。悪い方に。

「輝樹ーー。報酬貰いに来たよ」

 と、話しかけたこいつは、新田行人。最近、金が絡むと強くなることを知った。

「キサマッ!! 輝樹、話は聞いたぞ。お前が黒幕だったことにな」

 こいつは、多田浩二。パソコンに強いらしい。

「悪かったよ、浩二。お前には最近出たエロゲをあげるから」

「なら、よろしい」

 そして、かなりエロい。

「よーし、お前ら席につけ。授業再開だ」

 と、ドアを開けながら藤峰が言う。そして、

「………………」

 と、もう見ただけで生気がないことが分かる死人――――海翔が入ってきた。

「うわぁ、キモーイ」

「ちょっと!! こっちこないで!!」

 海翔、女子が引いてるぞ。



 一時間目が終わった。

「輝樹!! 俺は、今テメェを殺す権利がある。軽くソードライン踏み越えて殺しても罪にはなんねーからな!!」

 ソードラインって……。よくは覚えていないんだが、確か昔のイギリスとかは、普通に剣を腰につけていたから、政治的なときにはソードラインという線を越えてはダメとかなんとか。

「じゃあ、なにで許してくれるんだ?」

「とりあえず、戸籍を消していないことにしたい」

「じゃあ、なにで許してくれるんだ?」

「軽く無視ですか!! もしかしてあれか?ド〇クエとかで村人とかが『助けてくれぬか?』とかいう質問に『いいえ』って答えたら、また『助けてくれぬか?』ってなるエンドレスパターンなのか? 『はい』しか答えられない勇者になるパターンなのか?」

「お前は勇者より、ただのしかばねが適役だ!!」

「イコール死ねってこと?!」

 このままでは永遠に話が終わらないので……、

「あ、じゃあ今度俺ら5人で海とかカラオケとかに行くんだけどそれに連れってやるよ」

「ゑ? 俺の相談なしに?」

「あ、お前いなかったんだっけ?」

「ってか5人ってどういうことだ? 俺はまだいなかったから、輝樹・行人・浩二以外にだれがいるんだ?」

「私たちよ」

「東森に長田?」

「私たちから誘ったのよ、彼らに」

 と、美咲が言う。

「俺には声がかからなかったのは?」

「だって、雨端ってウザ――海男っぽいからもう飽きてるかなーって思って」

「まぁ、確かに海男だけどなっ!!」

 最近、海翔がかわいそうになってくる……。

久々の更新です!! 

まずは、改造とか言いながらまだまだ出来てません。しばらく改造のほうに時間は使えないのでその件に関しては当分先となる予定です。

そして、2か月更新していなく申し訳ありません。

これからは、定期的に出来ればなー、と出来もしないことを思っています。


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