第3章 公安調査庁も入管も苦労する
国会で決まった、外国人排除令は少し暗礁にのりあげてあかた。在日人の抵抗が激しかった。在日人には反社会的勢力の組員が多く拳銃を持っていたからであった。警察にも頼むが警察内部にも在日人が多くほとんど成果は挙げられずに居た。後、県知事の中にも在日人が多く協力を得られない県があった。国会で協力しない県に対して、知事も在日人として見て射殺しても良いと賛成多数で決議された。政府の強硬姿勢に日本全国で盛り上がりをみせた。これで公安調査庁や入管、NCIAも一気に仕事が進んだ。一部の住民も参加したいと要請があったが藤原総理がこれをキッパリ断わった。日本人の中に両国に対して積年の恨みがあった。そういうのも今回の一件の後押しにもなっていた。インバウンドの旅行者も乱れきった日本を避けるようになり2024年約3687万人がこの年にはアメリカ、ヨーロッパからの500万人まで減った。入国審査も厳しくなっていた。国会では国会議事堂の建設予定地につくば市と小山市が候補に挙がっていた。藤原総理は元あった場所に再建をすると一人言っていたが他の議員は980人が死んだ場所に立て直すのはどうかと反対意見が多数を占めていた。そんな中、負傷して入院になった2人の隊員を全員で見舞った。森脇班長の隊員の郡司裕美子隊員は足のスネを撃たれ全治1カ月の入院。もう一人は日下部班長の隊員の田原愛梨隊員は足の太ももを撃たれ全治1カ月の入院だった。二人とも申し訳なさそうにしていた。「任務ご苦労さま。二人とも油断したか?それが撃たれた原因だ。二人とも良く休んでくれたまえ!その後は政府から見舞金が出るからゆっくり療養してください。やるか辞めるかはその時決めたら良い。」沢井長官は二人の目を見つめた。沢井長官から二人には慰留の言葉はなかった。続けるのは無理だとわかっていたからである。「本日はお忙しい中有り難う御座いました。」二人はベッドから立ち上がり全員に頭を下げて敬礼した。「お大事に。」全員が声を合わせて病室を後にして北海道へバスで向かった。これからNCIAの職員は公安調査庁と入管が回っていない県を南下していった。北海道へ着いて、第一報が沢井長官宛てにあった。公安調査庁と入管からだった。「在日人がことごとく、不明。自宅会社にはいない」との事だった。沢井長官は、「在日人ども何処かで合流して戦いを仕掛けてくるつもりだな?」心の中で思っていた。バスの中のマイクを使いその事を全員に伝えた。沢井長官は本部のサイバー班の新井班長へすぐ電話をした。「在日人どもが消えた。ネットに暗号みたいな書き込みがあるか探してくれ!それと人が大移動した痕跡を探してくれ!」沢井長官が頼んだ。すぐに新井班長から折り返しの電話があった。「各駅の降車数が一番多かったのは広島です。防犯カメラにうっているのも在日人だと思われます。」新井班長は沢井長官に伝えた。沢井長官は公安調査庁の長峰班長と入管の幸田班長にその旨を伝えた。「運転手さん。北海道は中止する、Uターンして広島に向かってくれ!」バスは東北自動車道の浦和ICまで来ていた。沢井長官はマイクで隊員にその事を伝えた。「沢井長官、総力戦になりますよね。爆弾を取りに倉庫寄っていただけますか?」篠原班長が沢井長官に声をかけた。「わかった。寄る。例の奥多摩の倉庫か?」沢井長官は、篠原に確認した。「はい。そうです。」篠原は長官の顔を見た。「運転手。奥多摩へ向かってくれ!道案内は私がする。」長官は運転手の横顔を見た。運転手は中央自動車道へ進み八王子インターチェンジで降りた。そこからは沢井長官が道案内した。町外れの一軒家に着いた。篠原隊が中から爆弾を運び出した。手榴弾5ケースと爆薬1ケースとM249軽機関銃2丁銃弾1000発もバスに運び入れた。広島へ向かった。その頃、関西に居た公安調査庁の長峰班長から電話が来た。「在日人は広島の平和公園にゾクゾク集まって来ています。数、3000人。入管の人達も合流しました。沢井長官をお待ちしております。」長峰班長からの電話に「私が到着するまで手をだすな!それとリーダーを探せ!持ち堪えろ!私はまだ東京だ。戦国時代の徳川秀忠だな、まるで!」沢井長官は余裕があった。バスの中では班長4人と作戦会議が始まった。