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スパイ防止法成立 super star  作者: やましたゆずる
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第20章 次期NCIA長官は彼女しかいない

星璃が一週間後、訪れたのは意外な所だった。妹の小春のマンションだった。星璃はインターフォンを押した。「私です。」星璃が言った、「お待ちしておりました。」小春が言った。オートロックが外れドアがあいた。エレベーターに乗った小春の部屋の玄関のドアを開けると小春が立っていた。「お姉ちゃん。いらっしゃい。お久しぶりです。相変わらずご活躍ですね。詳しくは山南から聞いてるわよ。」小春は星璃の目を見て優しく微笑んだ。「小春、現金そうですね。小説読んでるよ。面白い。話は聞いてるか?そういう事だ。」星璃は小春の目を見つめた。「お姉ちゃんあがって!」小春がスリッパを出した、…「おじゃまします。これお土産。」星璃は東京バナナを手渡した。「有り難う。手ぶらでよかったのに。」小春は星璃の顔を見て微笑んだ。リビングに通されてソファーに座った。「懐かしいわねこの部屋。良く四人で抱き合ったね。朝方まで。そんな時もあったね。」星璃が昔を思い出した。小春がコーヒーを淹れてテーブルに置いた。「挽きたて淹れたて飲んでください。」小春が星璃の顔を見て言った。「ラーメン事業は儲かっているの?」小春は星璃の顔を見てニヤリ笑った。「隆志にまかせっきり、儲かっている。店舗も全国展開してる。最初のアルバイトの二人もうちの社員になって営業で頑張ってくれてるよ。」星璃は小春の目を見てニヤリ微笑んだ。「そうなんだ。師匠のラーメン裕之もいつの間にかラーメン星璃になってるし。」小春が薄笑いをし、星璃の顔を見た。「そう、売り上げがあまりのびてなかったから誘ったらやってみるかって。後で覗いて見ない、久しぶりに。」星璃は小春の顔を見た。「今日来たのは、小春にNCIAの長官の要請に来たんだ。山南さんから聞いていると思うけど。山南さんは小春がやる気なら反対はしないと言ってくれた。どう?1年かずっとかわからないけど。やって頂戴。頼むお願い。」星璃は顔の前で合掌してあたもを下げた。「山南と良く話し合ってみるから前向きに考えるわ。一週間くらい返事待って。」小春も星璃の顔を見て微笑んだ。「お姉ちゃん。今日も着物だけど大統領との晩餐会の時の着物凄く似合っていたわよ。いつから着物着るようになったの?」小春が星璃の顔を見た。「有り難う、純連と京都へ買いに行ったんだあの着物、京都観光二人でして来た。それ以来からね。だから一ヶ月前くらいかな?この着物、薩摩絣(さつまかすり)なんだ。純連に貰ったものよ。今は一人で着られるようになったわ。」星璃は小春の顔を見て微笑んだ。「お姉ちゃん。何着ても似合うから。」小春は星璃の顔を見た。「小春も絶対似合うよ。純連の所にいっぱいあるから貰いに行けば?」星璃が小春の顔を見た。「そうかな?後で電話してみる。」小春はそう言ってコーヒーを一口飲んだ。「ねえ、ラーメン星璃行こうか?」小春が星璃を見た。「うん。行きましょう。」星璃が返事をした。そこへ星璃のスマホが鳴った。京都千總と表示が出ていた。「もしもし、沢井です。」星璃が電話に出た。「京都千總の社長の佐伯と申します。突然のお電話申し訳ありません。先日のテレビ拝見致しました。着物買って頂いたのは沢井長官でいらしたのですね。失礼いたしました。あのテレビ以来、当店、問い合わせの電話がひっきりなしで嬉しい悲鳴をあげております。こちらへお越しの際どうぞ当店へお立ち寄りください。勉強させていただきます。どうぞご活躍を御祈りいたします。おおきに。」一方的に話して電話は切れた。「お姉ちゃん。誰?京都の千總の社長から、私の着ていた着物の問い合わせが殺到してるみたい。お礼の電話だよ。」星璃が言った。「お姉ちゃんが宣伝したんだね。ギャラもらわなきゃ!」小春は星璃の顔を見てクスっと笑った。「今度、来店の際は勉強するってさ!じゃあラーメン食べに行こう。小春車出して、私、ここまで送ってもらったから帰りもマンションまで送ってくれないかな?」星璃は小春の顔を見て薄笑いを浮かべた。「別にいいよ。」小春は星璃の顔を見て呆れた顔をした。二人はラーメン星璃に着いた。「こんにちは。お久しぶりです。師匠。抜き打ちチェックだよ。ご夫婦お揃いで儲かってますか?」星璃は岡本の顔を見た。「いらっしゃいませ!会長いや、長官。今日はどうしたんですか?久しぶりですね。着物似合ってます。アメリカ大統領との晩餐会テレビで見ましたよ。社長は時々来てくれてます。全国飛び回っているって言ってました。未開拓は北海道だけだと言ってました。ご注文は?」岡本はペラペラしゃべった。「私は豚骨醤油チャーシュー大盛り。」星璃が頼んだ。「私は豚骨塩チャーシュー大盛り。」小春が頼んだ。「毎度あり!少々お待ちください。」岡本が返事をした。「真美お願い。」奥さんが麺をお湯に4玉入れた。岡本は、どんぶりに醤油と塩を入れて豚骨スープをなみなみとどんぶりに注いでチャーシューを10枚切った。麺をお湯から出し麺の湯切りを奥さんがやった。麺をスープに入れて出来上がり。「お待ち致しました。ごゆっくりどうぞ!」奥さんが二人の前にラーメンを出した。「いただきます。」二人は合掌して箸を持って麺をすすった。「ああ!美味しい。この味久しぶり。師匠、私、今度、アメリカ行くの次期長官に小春を指名したから今日、小春のマンションで説得してたのよ。だから久しぶりにラーメン行かないってここに来たのよ。来て正解だった。真美さんも板に付いたわね。」星璃は岡本の顔を見た。「アメリカですか?気をつけて下さい。」岡本が星璃の顔を見た。「岡本さんも頑張って下さいね。」星璃が岡本の目を見つめた。「ごちそうさまでした。」二人は合掌して箸を置いた。星璃がお金を支払った。「ご馳走様でした。お元気でさようなら。」星璃が二人に手を振った。「有り難う御座いました。」二人の大きな声が聞こえた。「お姉ちゃん。送って行くわね。」小春が言った。「お願いします。」星璃が言って星空を見上げた。


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