第17章 藤原総理、沢井長官、土方警視総監の会談
星璃は、警視総監に土方が任命された事を喜んだ。昔の仲間が帰って来たとも言って久しぶりの再会に心がフワフワしていた。銀座の料亭で藤原総理を含め三人で会食している時、土方からこんな提案があった。「あかりちゃんのNCIAと手を組み不良外国人の取締を強化したい、警察組織では拳銃があっても使えないだろ?そこをNCIAが自由に取り締まるって事。総理、不良外国人を殺害してもNCIAには特別な権限があるんですよね。問題ないですか?時々ユーチューブにあがっている迷惑系ユーチューバーを取り締まる。」土方は総理とあかりの顔を見た。「別に問題はないが今まではC国人とK国人とKC国人、後その他の国のスパイだけが対象だったが不良外国人を追加して法律変えるから大丈夫だよ。すぐにやるわ。それ、私も気になっていた。閣議決定しちゃうから!国会審議もして法律としちゃう。野党も私には逆らえないだろう。」藤原総理は二人に語った。この時の藤原総理の支持率は98.3%もあったから自信満々だった。やはり、C国との局地戦闘で味方に血を流さず制圧した事が一番の要因であった。それとNCIAによるC国人とK国人と両国の在日人の排除が大きい成果であって一部の反政府勢力がNCIAの責任に追求したにすぎなかった。「土方さん、財務省の土方さんの席はその後どうなったんですか?」あかりが土方の目を見つめた。「後釜は新たに設けず、山南財務局長が兼任する。君の妹、小春さんの旦那さんが指揮をとる。小春さん、純連さん、澪さんはお元気ですか?」土方は星璃の目を見つめた。「最近、私も忙しくて会えてないのが正直だけど電話で話すと皆元気だよ。」星璃は土方の目を見て優しく微笑んだ。「最近、裏の仕事もないし会わないか?」土方は星璃の顔を見て苦笑いを浮かべた。「私達NCIAがやっちゃってるからね。」星璃は土方の顔を見てニヤリ微笑んだ。「NCIAの初代長官に君を推薦したの間違いじゃなかった。ワハハハ!」土方は笑った。「ごめんなさい。話を遮ってしまうかもしれませんが、アメリカのウエストウッド大統領を今度、国賓として招待するのね。その時、大統領が星璃ちゃんに是非会わせてくれって言っていたわよ。星璃ちゃんお相手お願いします。」藤原総理は星璃の目を見つめた。「嬉しいけどなんで、私を指名したのですか?」星璃は総理の顔を見た。「NCIAでの活躍を知っての事だと思う。星璃ちゃん、着物で来てね。」藤原総理が星璃の目を見てニヤリ微笑んだ。「着物ですか?私、持ってないし、着たことないです。でも妹に頼めば選んでくれるし、着付けもしてくれると思うのでオッケーです。」星璃は藤原総理の目を見つめた。「よろしくね。私も着物にするから。」藤原総理は星璃の顔を見た。「良いですね。お二人共、着物にあうだろうな?」土方は二人の顔を見た。「土方さんは警察改革するんですか?」星璃が土方の顔を見つめた。「申し送りも何もないから大変ですが、警察庁から指導受けようと思っております。まあ、警視庁には仲間は居ませんから。幹部は副総監を推していたみたいですから。」土方は困った顔を見せた。「政界と財務省のゴリ押しですから、警視庁幹部は面白くないでしょう?」土方は二人の顔を見た。「この三人がチカラを合わせれば怖いもの無してますよ。土方さん。やりたいようにやれば良いと思います。」藤原総理が土方の肩を叩いた。この時の三人の年齢は藤原総理50歳。土方歳雄警視総監47歳。沢井星璃NCIA長官40歳であった。
その一ヶ月後、国会で迷惑外国人排除法案が審議され法案が可決された。