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第38話 辺境の村 (ゴトー編6) 


(ゴトー編6)


夜。辺境の寂れた村の宿屋の一室。


亜人吸血鬼シーナと狼獣人エルメダは、ベットに座り込みスマホの動画「○音ミク」を観ている。(○ouTube動画をコピーしたスマホ)


――――

曲名【○音ミク】みんな○くみくにしてあげる♪【オリジナル】


(知らない人は、○ouTubeで検索してね!)


<ミックミックにしてやんよ~♪>

――――


スマホのミクの動画に興奮するエルメダ。

「ミク、可愛いの!」


「ミックはの、いろいろな歌をこなす歌い手なのじゃ。

ゴトーは「ぼっかろ」言うとったぞ。ぼっかろの意味は分からんが」


「なんでミクはネギを持ってるの?」


「こうしき設定ではネギはない言うとったが、これも意味がわからん」


「こんなPOPな音楽聴いたことないの!「歌姫」の歌はしっとりだけど、POPじゃないの」


「お? エルは「シレーヌ」を知っとうのか?」 


――――

<注>

(シレーヌとはこのテラウス星の海の魔物セイレーン。

レイブル王国含むこの大陸では歌姫として絶大なる人気を誇る)

――――


「熱狂的大ファンなの!「○の丘越えて」は名曲なの」 

(注)(地球では1951年作曲)


「その曲は転移人がこの世界に広めた言うたら驚くか?」


「!」


「70年前の「チキュウ」から来た前代勇者(転移人)が、この地で「ひばり」いう歌い手やいろいろな曲を広め、それをシレーヌが歌い始めたらしいのじゃ。

ワッチもゴトーから聞かされて驚いたわ」


「チキュウの歌…衝撃の事実なの…」


「「○ンゴ追分」も知っとうな?」


「知ってるの!その歌もチキュウの?」


「ここに原曲があるぞい」


スマホ再生。


――――

曲名「○ンゴ追分」(○空ひばり)


<~~~♪>

――――


「惚れ惚れする歌声なの!」


「じゃろ!まさか勇者の故郷、チキュウのが元祖とはな」


「シレーヌもオリジナルも甲乙つけがたいの」


スマホを操作するシーナ。


「ワッチも「すまほ」の扱いがうまくなったの。

ゴトーに言わせりゃチキュウでは誰もが持つ必需品。

特に「じょしこーせー」いう若い女子おなごらは、

「らいん」や「えすえぬえす」を華麗に使い熟すらしい」


「「らいん?」「えすえぬえす?」」


「それらは「うぃふぃ」が拾えんとか、チキュウ限定言うとった。

じょしこーせーは「じぇいけぃ」言う呼称らしい」


「…とにかく「すまほ」はすごい魔道具なのはわかったの」


「「すまほ」や「たぶれっと」は魔道具とは違い、燃料に魔石は使わんのじゃよ」


「じゃあなんで動いてるの?」


「「そらーぱねる」の「じゅでん」言うたかな? お日様の力を蓄えて、この動画が拝めるいうわけじゃ」


「…意味が分からないの」


「ワッチもよう分からん。

小難しいことはどうでもええわ、別に見れりゃええ」


「「たぶれっと」の「らぴゅた」の動く絵には驚いたの。未知なモノなの、すごいの」


「こっちの「たぶれっと」にはチキュウの、

これもシレーヌが歌っておる「○いざんすまんぼ」が入っておるぞ」


「さいざんす、聴きたいの!「それでもやっぱりアイブラユー」なの!」


シーナはタブレットの電源を入れ、スライドして選曲する。


画面のサムネにメガネの男。手には算盤。


「これじゃこれ、このメガネの男は「とにーたに」言うんじゃ」


――――

曲名 「○いざんすマンボ」 (○ニー谷) 


<参考動画>

○ニー谷 ○いざんすマンボ

(○ouTubeで検索して音楽も楽しもう!)


<~~~♪>

――――


動画が終了する。


「金や物を計算するソロバンも、先代勇者がこの地に広めた物だったんじゃな」


「驚きなの!」


「もっと歌が見たいのう、「らぴゅた」の「あにめ」でもええが…」


スライドしていくと、画面に兎獣人(○田○こら)のサムネ。


――――

3D LIVE!○こらRUSH!!!!!!!ぺこ!

――――


「これはなんなの?」


「この女子おなごは「ぺっこら」じゃ」


「…ぺっこら?」


「このウサ娘は、ゴトーの推しじゃ」


「なっ!…ゴトーはウサギ獣人が好みなの?」


「そうらしいの、古参のファンとかで「ゆーちゅぶドウガ」を全て見て、

「すぱちゃ」もよう投げとるらしい」


「…すぱちゃ?」


「意味は、おひねりみたいに銅貨や銀貨を投げる言うとった」

(注)(銀貨は日本円にして1万円の価値)


「……?」


「ゴトーよ、このぺっこらのドウガはまだ見てないのじゃ。見てもええか?」


隙のない目つきの屈強な男、ゴトーは、

机の椅子に座り真剣に「○witchlight2」で「○ケモンza」を遊戯中。


ゴトーはゲームを中断して、タブレットの画面を確認。


「○ロライブ6周年、○こらの記念ライブか。いいだろう、許可しよう」


「ぺっこらの歌は、初めてなのじゃ。

これもミックと同じ「ぼっかろ」なんか?」


「いや、ボーカロイドとは一線を画す。

○こらはVTuber界ではトップクラスを誇る存在だ」


「「ぶいちゅば」? 前に「ゆーちゅば」言うとったが」


「YouTuberは生身の人間。VTuberは2次元、2Dだ」


「……?」


「ゴトーがこのウサギに……このウサギ獣人は、我のライバルなの…」

○こらに嫉妬のオオカミ獣人エルメダ。


再生。

――――

ライブ前のオープニングムービーが流れる。

――――


「なんでこのウサギは、おさげにニンジンをぶら下げてるの?」


「このウサ娘のポリシーみたい言うとったな」


「…チキュウの生き物ってみんなそうなの? ミクも手にネギを持ってるの」


「ぺっこらの実家はニンジン農家で、腹すかした時の非常食となるらしいわ。

ミックも腹減ったらネギ喰うんじゃないか?」


「……」


○こらのライブが始まる。


――――

<~~~♪>

――――


「「!!!」」


――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――

<注>(ここからの動画鑑賞の会話は、短期連載のスピンオフで掲載します)


「異世界 (外惑星)で獣人を率いて「○ンク・レディ」から「ボカロ」まで二ホンの歌を普及させ、その後は地球で事務所を立ち上げ「○ouTube」活動を開始する。」


第1話 「二ホンの歌? ○こら?」

第2話 「○ロライブ 3Dライブを観る(1)」 

第3話 「○ロライブ 3Dライブを観る(2)」


第4話 「○ンク・レディ UFO」 

第5話 「○っていいとも」 

第6話 「○ouTube バーチャルアイドル」


第7話 「スーパー○リオブラザーズ(1)」 

第8話 「スーパー○リオブラザーズ(2)」 


第9話 「獣人アイドル化計画」 

第10話 「一発屋芸人」

第11話 「ラーメンを作ろう!」


第12話 「チンチロリン(1)」

第13話 「○博破戒録○イジ」


第14話 「サキュバス」

第15話 「サキュバスのサキュレン」

第16話 「地球の電化製品と美容器具と謎のピンクの怪しい物品」

第17話 「○layStation4」


第18話 「チンチロリン(2)逆襲編」 以降、続きます。



※ 本編とリンクしておりますが、

基本お遊び回なのでスルーしてもかまいません。

――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――



動画が観終わる。


「とにかく凄いものをたくさん見たの!」


「いろいろあるんじゃのう、チキュウ。

じゃが、ワッチはあんな派手派手な金ピカな服で「うっほ」って、踊って歌いとうはないぞ」


「「ゆーほー」なの」


「さすがにアレはないわ。第一あんな格好、」


<バーン!!>

ドアが勢いよく開き、武器を片手に3人組の男が乱入してくる。


「おー、こいつは高く売れそうな娘らだ!」

「うん? 女のガキ3人じゃなかったのか?」

「おい、なんで男が?」



シーナとエルメダは迷惑そうな顔をして、話に戻る。


「あんな格好で歌って踊らされるんじゃぞい。羞恥心があったら無理じゃわ」


「シーナはもう老人だから新しいものを受け入れられないの。

子供の心には、あの歌と衣装は心が躍るの」


「誰が老人じゃ! ワッチはまだ68じゃ!」


男たちは動じない2人の幼女に困惑する。

「お、おい、何で怯えないんだ?」

「あの、金髪のガキ、シーナ?…ドラゴンスレイヤー?」


「何!そんな有名人がこんなとこに居るわけがねえ!

いいから早くそこの男を殺せ!」


「つ、強そうなんだが…」

「威圧がスゲェー」

「オレは人質にガキどもを捕える!」


ゴトーはゲーム機を置き、立ち上がる。


「「「………」」」


ナイフを振りかざす男たちの後ろに素早く回り、手刀で首を折り返り討ち。

床に倒れ込み、3体の死体が転がる。


「どうじゃ? 噂通り襲ってきたじゃろ。宿泊客に晩飯の眠り薬といい、わざわざ宿に泊まるのも無駄金言うたろ」


「廃墟の家の方がみんなと一緒で楽しいの」


「物語本筋とは関わりのないサブクエストを熟すのも一興。小イベントの数は多ければ多いほどいい。

ロールプレイングゲームではトロフィ制覇、100%の達成率まで極めないとな」


「「……?」」


「ゴトーくらいじゃぞ、揉め事に首を突っ込むんわ」


「宿の人間と盗賊が結託、これが盗賊宿か。宿で盗賊に襲われるイベントはクリア、と」


ゴトーメモに、クリアとメモする。


「そのイベントとやらは、なんぼあるんじゃい」


「突発を合わせると50を超えるな」


「前、見た時よりも増えてるのう…。ちょっとそれ見せてみ」


シーナはゴトーから、

「異世界でやりたいこと100 」のノートを受け取る。


「題目も変わってるの…」


ページを捲る。


――――

ー最終目標ー

※獣人っ子で構成した「GTOジーテーオー13」

という歌と踊りのをグループを結成。

第一陣はシーナとエルメダの「桃色幼女」のコンビで、

「○ンク・レディ」の歌を歌わせる。


地球帰還後、獣人たちを引き連れて、(可能なら)

YouTuber VTuber を育てる。

事務所の設立。

各獣人のアバター作成予定。

――――


「いや、最終目標は、魔王討伐じゃろ…」

「ゴトーの本気度が伝わってくるの」


――――

※大商人の息子が親兄弟から蔑まれ、追放される。

瀕死の状態、もしくは盗賊に襲われているところを助ける。

地球の知識を与え、商会を立ち上げ、成り上がり、実家へ復讐。

ザマア展開して、破滅させる。

――――


「………」


――――

※盗賊に襲われたエルフを助ける。

エルフの里で歓待を受ける。

――――


「………」


――――

※王女様馬車を盗賊から助ける。

それが縁で国王との繋がりを持つ。

(姫が国王もしくは兄妹から命を狙われ、下剋上展開でも可)

――――


「ゴトーよ」

「何だ」


「ホントにこんな展開が訪れる思うとるんか?」


「異世界ではお約束事項だ」


「まあ、妖精や紅龍と出会うくらいじゃからな。

ゴトーなら、あながちないとも言い切れんとこがコワイわ」


「ゴトーなら達成するの。

ゴトーあるところに野盗強盗、トラブル有りなの」


「現に今も襲われたしのう。

ワッチら、か弱い女子おなご2人侍らせ、盗賊ホイホイも無理ないわ」


「か弱い・・・?」


「なんじゃい!異論あるんかい!?」


「シーナは帝国から悪魔の異名で恐れられてるの。か弱いとは程遠い存在なの」


「その話はやめい、勝手に帝国から名付けられてるだけじゃい。あまりに広まり過ぎ、いつの間にか特性の称号にも載ってしまったわ…」


「悪魔の異名、そのエピソードは興味深いな。ぜひ物語の箸休めにそのストーリーを取り込みたい」


「箸休め、って……ん? 

ワッチの話しをゴトーが聞きたいじゃと!?よし、」


「それは我に任せるの」


「お?」


「我は冒険伝記本マニアなの」


エルメダが語る。


「シーナ・アルフレッタは真のヴァンパイアとして覚醒する。

魔力の多さ、魔法の才を生かし退屈な故郷から抜け出し、各地を魔物や亜竜種などの討伐で生計を立てる。


竜以外にも数々の街、村を襲ってくる盗賊野盗、魔獣魔物を討伐。


獣人の国では数十の黒竜を追い払い「ドラゴン・スレイヤー」の称号を手に入れる。


前国王アレキサンダラから功績が認められ、宮廷魔術師として任命。


ソンガリーア帝国との5000年戦争では友軍を救い、数万人の敵軍を殲滅し帝国城も壊滅、崩壊。


「金髪赤眼の悪魔」の称号を得て、国王、王女からの信望も厚く国に忠義を注ぎ、その後は王国「精鋭者」として各地を巡り活躍をみせる」



「エルが長台詞で、語尾に「なの」がないじゃと…。

ワッチの半生が、大河ドラマ的要素が、こんな娯楽本の粗筋みたいに簡潔に……」


「精鋭者の旅が終わり、そこからシーナが呪われて幼くなったの。その理由は謎なの」


「俺はその先の切なく哀しい物語を知っている。いずれこの旅の物語での相棒回想パートとして心情を織り込み、シーナ視点でのストーリーを公表しよう」


「それは楽しみなの」


ゴトーは3体の遺体の元へと。


「おい、ゴトー、公表ってなんじゃい。ワッチはそんなん望んでないのじゃ!」


「心配しなくていい。地球での投稿サイトでの話だ」


「チキュウでワッチの物語?じゃと……」


「それより、この遺体はどうする?」


「多分、戻らんくて第2陣の仲間が来る思うぞ。

この死体は窓か階段から放り捨ておけば片付けてくれるじゃろ」


「魔獣たちの食事にしよう」


「そんな証拠隠滅する方法もあるんじゃの…。

じゃがトラキチらは人の肉よりゴトーの作る飯の方が好み言うとったぞ」


「そうか。ならこれは不要。カスピス秘境にでも捨て置けばいいな。死体は魔獣らが片付けてくれるだろう」


「どうせなら生かして恐怖を与えるの。生きたまま魔獣に食べられればいいの」


「なるほど。これからは拘束して、生きたまままとめて送るとするか」


「エグイこと考えるの。まったくもって同意じゃが」


ゴトーは空間収納に3人の遺体を放り込む。



「シーナ、エルメダは眠っておけ。あとの見張りは任せろ」


「分ったの」


「…のう、寝る前にちょこっと、アレを」


「・・・・・」


「ほれ、スイスイもおらんことじゃし」


「ゴトー、スイカのゲームで遊びたいの」


ゴトーはエルメダに「○witchlight2」を渡す。


「○ァミコンは1日1時間。この時計の長身がひと回りしたところまでだ」


「わかったの」


「わ、ワッチ、は?」


「シーナとスイスイは1週間ゲーム禁止だが」


「スイスイもおらんし、黙っとりゃ分からんぞい」


「ゲーム機に触れたらゲーム禁止令が伸びるがそれでいいのか?」


「わ、分かったのじゃ……」


エルメダはゲームをスタートする。


「エルのゲームを眺めるだけじゃ、蛇の生殺しなのじゃ…」


「シーナは依存が過ぎるの。少しは節制するの」


「クッ…」



30分後。

「あー、そこじゃないわ。ほれ、ナシとナシが出会わんくなるじゃろ!」


「シーナ、うるさいの! メロンも作れない人に言われたくないの!」


「な!」


40分後。

エルメダはスイカまで作り上げる。(角スイ)


「やったの!スイカができたの!」


「クッ…、早う遊ばんと、エルとの差が開く一方なのじゃ……」


50分後

「あ! 全部消えたの……」


「なんじゃ!? スイカが消えたぞ……」


「Congratulationsだ」



――

38 辺境の村 (ゴトー編6) 終わり    (88)

39 食糧庫 (ゴトー編7)         (89)

――

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