一話 目が覚めたら海賊船 からの無人島
書いてみた。好評だったら頑張って続きかく
目を覚ますと薄汚い倉庫のような部屋にいた。何を言ってるかわからないと思うが俺もわからない、少し前まで通っている大学にて授業を受けていたはずである。
今思い返してみると、確かに昨日の夜勤バイトのおかげで絶賛寝不足気味ではあったため授業中に寝てしまい夢を見ているのでは、と考えたが、明らかに夢にしてはリアルすぎる、目から耳から鼻から手から感覚を得る器官からの情報が現実のそれなのだ、きょろきょろとあたりを見渡してみると、出口らしきものが一つそれに手錠と飲み水用の樽?後は固そうなパンが並べてあるかご、そのほかには小学生くらいの男の子が3人いるだけである。
一度彼らに話を聞こうとしたが恐怖?のような感情で埋め尽くされているのかまともな返答がなかった。「ごめんね、質問してもいいかな?」と聞いても「う…ご、ごめんなさい!?」としか返答が返ってこず、さすがにそこまで怖がっている子供相手に話を聞き出せるわけもなく、現在進行形で手持無沙汰になっている俺である。
とりあえずこんな形で現在の状態をまとめたが、もっとやばい問題が二つほどある。
一つ目、なんか体が若返っている、たぶん小学生くらい?
二つ目、ざばーーんざばーーんと波の音がするし、ものすごく揺れている
まぁ、あれだここ船の上だし、コ〇ン君状態になってるわ
なんでぇ…???
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とまぁ現状は整理できたのでいろいろと試しているのだが、あまりいい情報は得られていない、水を鏡みたいにしてみたがとりあえず俺は俺ではなく、黒髪、赤目の全くの別人になっていること、明かに小さい時の俺ではなかったこと、出口らしきドアにはかぎが掛かっており出れそうにないこと、パンがマジで硬くて噛めないことしかわからなかった。嚙んだらガキンッとなるパンはパンではないと思う、どうやって食べるんだよまじで
あまりにも情報が足りないのであの子供たちにも話を聞きたいのだがどうやら三人とも眠ってしまったようである。ぐっすりである。さっきまでずっとおびえていたのでまぁ寝ているほうが精神的に安定ははすると思うので起こさないように頑張って息をひそめている。
「さて、今のところ異世界転生か転移しか候補が浮かんでこないが…」
そんなことあるのだろうか?いやまぁ現実にそれが起きているので認めるしかないのだが、俺が別人の体になっている時点でその可能性しかないし、秘密裏にそういうことができる方法を持った機関が発足し俺に実験をして連れさったとかも考えたが、この船は明らかに現代のものではない、だって今時すべてが木造の船とかありえないだろ、あとパンが固いし
とそんなことを考えているとガチャっと扉から音が鳴り小汚いおっさんがドアを開けて入ってきた。
「ーーおい!餓鬼ども!起きやがれ!さっさと島に降りろ!」
「はい!」
おっと、反射的に返事をしてしまった。いやしなければならないと本能が警告したからかもしれない、だってさ、おっさんの腰に帯剣してるもん、返事しなくて反抗的な奴扱いされて切り殺されるのは嫌だもの、目が血走ってるしあれ絶対何かあったら問答無用で殺しに来るぞ、あと寝ている子供たちもすぐに起きてそれぞれ怖がりながらも返事をしていた。
おっさんはその返事を聞いて満足げにうなずいた後俺たちに先頭へ来るように指示を出した後、「まっすぐ進んで階段をのぼれ!」と先頭に立っている俺に号令を飛ばしてきた。おそらくおっさんが前に立って歩くことで後ろにいる俺たちの監視ができなくなることがいやだったからだと思う。元気よくハイっと返事をした後俺はできる限り、船の中をじっくり見るため違和感のないようにゆっくり進み始めた。
5分ほどたっただろうか?俺と子供たちとおっさんは大きい船から小舟に乗り換え島に上陸していた。
船には涜職すべき特徴はなく、明かに現代のものではなく洋画で見た昔の海賊船そっくりだという感想が出てきた。あと乗組員は全員武装していた。あと臭かった。
全員で小舟から降り、おっさんからの指示で、小舟から荷物を下ろせという声を聴き必死で子供たちと荷物を下ろしていると小舟に乗ったおっさんが話し始めた。
「せいぜい生きろ、生きてスキルを生やせ、そしたら半年後にもう一度奴隷商に売り込みをかけてやる」
そういっておっさんは一人で小舟を漕いでまた大きい船に戻っていった。
「ーーは?」
俺はそう言っておっさんを見送るしかなった。少し呆然として立ち尽くした後、俺の後ろに立っていた子供たちを見ると絶望した顔をして「ほんとのことだったんだ…」とつぶやいている。
待て待て待て待ってくれ!わからん!情報をくれ!冷や汗をだらだらと流しながら俺はかなり必死に子供たちに声をかける
「君たち!頼む、何か知っているなら教えてくれ!ここはどこでなんで明らかに人の手が入っていない島に置いて行かれたんだ!?」
俺がそういうと、三人の中で一番背が高い黄色髪の男の子が少し困惑しながら返事をしてくれた。
「何って…君もあの船に乗っているときに聞いただろう?あの海賊は僕たちをさらったはいいものの僕たちがなんのスキルも所持してなかったから奴隷商にも売れず扱いに困った。だからこの島に置いていくことにしたんだよ、昔無人島で生活をしてたら珍しいスキルを生やした子がいるという話もしていたしそれが目的みたいだよ…」
黄色髪の男の子はそう言って「どうやって生きていけば…」と頭を抱えて崩れ落ちた。
それを聞いてあまりにもまず過ぎる状況にようやく気が付いた俺は小舟のほうを確認するともうすでに俺が泳いで行ける距離をはるかに超えて大きい船のそばについていた。
やらかした!明らかにやらかした!従順にしておけばとりあえずOKだろと考えていた過去の俺をぶん殴ってやりたい!相手はあのおっさん以外にも大勢いたし武器も持っていたので逆らうということを選択肢から外していたのは良しとしても、最後の交渉のチャンスも棒に振ってたのか!?何かしらの交渉をし生きていく上での情報や物資の要求ができた可能性もあるのに!?
おっさんがおいていった物資らしきものを見ると、少しの水とパンだけである。やばいやばいやばい、どれだけ切りつめてもパンは俺含め4人で分けて七日分、さらには水がない、たぶん水は二日も持たない!空を見ても快晴で雨が降る様子もみじんもない、この状況で半年過ごせだと!?無理に決まってる!
「ねぇ!この島がどんな島か知っている子はいる!?島の中に川があるとか食べれる植物が生えてるとか!」
俺が必死になってそう質問をしても子供たちはお互いに顔を見合わせた後三人ともが首を振り「わからない」と答えた。
「僕たちは自分たちが住んでいた町からも出たことがないんだ、わからないよ」
黄色髪の男の子がそう教えてくれた。
「くっそ…」
俺はそう言って立ち尽くすことしかできなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうして10分ほどたっただろうかようやく再起動した俺とこのままじゃ死んでしまうと気づいた子供たちは今になって自己紹介をしていた。これから半年間一緒に生活していかないといけないからね、挨拶は大事古事記にも書いてある。
「僕は、アラン=トート、トート商会の三男だよ、こっちの赤髪のほうはミトス、緑髪はサイランという、僕の幼馴染さよろしく」「「よろしく」」
そう言って黄色髪じゃなくてアランは簡潔に自己紹介をしてくれた。なーるほど、覚えた。あれだね髪色で見分けがつきやすいのはとてもいいね、信号機トリオで覚えておこう
「じゃあ次は俺だ、俺はタケル、絶賛記憶喪失中で名前しか思い出せないぜ!よろしく!」
カラ元気でもいいから気分を上げていこうと、できる限り明るく元気よく挨拶をしたが、子供たちはそれを聞いてとても痛ましそうな表情をした。ありゃ?
「やっぱり、あの時かな?」
赤髪のミトスが心配そうにアランに声をかけている。ん?あの時とはいったい何だろうか、異世界から来たのでこの世界の常識を知りませんとは言えなかったので記憶喪失のふりをしたのだが、まさか俺が記憶喪失になりそうな原因に心当たりでも??
「そうだろうね、あータケル?はあの船の部屋に乗せられるときにだいぶ強く頭を打って気絶していたからね。」
とアラン
「うんイタそうだった」
とミトス
「ゴッ!!ってバカでかい音が鳴ってたからな!」
とサイランがそれぞれ教えてくれた。なーるほど、その衝撃で俺の人格が出てきたのか憑依したのかどちらかしたんだろうな、いい情報を得た。そう考え自分の頭をさすってみるとかなりでかいたんこぶがあった。あっ、絶対これだわ
「じゃあ、自己紹介も終わったことだし、今からこの島を探索したいと思うんだけどどう思う」
幸い、まだ太陽は真上にあるので探索する時間はある、水場が見つかれば最高だが砂浜を探して漂流物とかを集めておきたい、昔見た無人島番組ではそんなことをしてた気がする。仮拠点への足掛かりは作りたいし
「僕は賛成だよ、ただ全員で行くのはよくないと思う、だからサイランとミトスはこの場所で待機していてほしいんだ。ほかの船が通る可能性だってあるからね」
おー、アランは頭がいいな、船の中では本気で怖がっていたのか話すらできない状態だったけど冷静さを取り戻すした今の状態はすごいな、もうすでに19歳の俺よりもよく考えられている。
「アラン、すごいな確かにほかの船が通る可能性がある、じゃあ目印になるように焚火をしないか?」
そう俺から提案するとアランは笑顔ではにかみ「いいね」とうなづき
「サイラン、ミトス火のつけ方は行商に行くときに習ったよね、任せてもいいかい?」
「おう任せろアラン!」「任せてアラン!」
そう元気な返事をしてからすぐに二人は動き始めた。すげぇ動きがはえー
「さてタケル、探索といってもどこから行こうか、今僕たちは武器もないから魔物にあったらおしまいだけど」
ん?魔物?魔物って言ったか?アラン君
「…いるの?」
「十中八九いるだろうね、ゴブリン…はいないと思うけど獣系の魔物はいると思うよ」
そっかぁ…いるのか…あとゴブリンもいる世界なのかぁ…今の小さいボディでしかも武器ナシは終わりだなぁ
「あ、アランは武器がなくても魔法とか使えたりしないか?」
「残念ながら使えない、僕たちはスキルなしだからね」
そう言ってアランは悲しそうにうつむいてしまった。あーそう言えばそんなこと言ってたなぁ、魔法使うにはスキルがいるのかぁ
「魔法ってすぐに使うのは無理なの?」
「無理だね、自身の魔力を自在に操り魔法陣を空中に投影してようやく使えるようになってスキルとしてステータスに反映されるからね、僕はあまり才能がなくて魔力を少し使って体を強化するくらいしかできないんだ」
「なーるほど、でもいいことを聞けた、もしかしてあの二人もその強化?とやらを使えるのか?」
「使えるよ、まぁスキル化しない程度の強化だけどね…」
いや、謙遜する必要ないぞアラン少年、少しばかりの強化がどの程度の力の上昇かはわからないが今の絶望的な状況ではかなりうれしい情報である。
それにいい情報も聞けた、あるのかステータスが!俺も自分のステータスを見たい!
「アラン、ステータスはどうやって確認するの?」
「え?ーーあぁ記憶がなかったんだったね、普通にステータスと頭の中で念じればわかるよ」
「オッケーありがと」
俺はアランにそういって目をつぶり頭の中でステータス!と唱えた。すると頭の中にある画面が浮かんできた。
===========
ヒクサ タケル 19歳(レイウェル 8歳)
所持スキル
言語理解 アイテム作成
===========
すげぇマジで出てきた。あとこの体の本名はレイウェルというらしい、なんかかっこいい名前だな…それと、やっぱりあったなスキルが…これは所謂転生得点というやつかな?俺がレイウェルになってしまったから生えてきたスキルと考えていいだろう、だってあの海賊に捕まった際にこのスキルを持ってたらこんな無人島には来てないだろうからね
まぁ言語理解は意味が分かるがアイテム作成とはいったい何だろうか
「アラン、一つ質問、アイテム作成ってスキルに聞き覚えは?」
俺がそうアランに質問をするとアランは少し考えてから
「…いや、ないーーって、まさか」
「うん、俺どうやらスキルが発現したらしい」
「ふぅ、少しびっくりしたけど、嘘だね」
おっと、思ったよりぴしゃりと嘘認定されたな
「いいかい、タケル君スキルというものは本人がその技能を使えるようになってようやくステータスに現れるんだ。そんな急に現れるものじゃない、一度見せてよ、頭の中でスキル開示って念じれば僕にも見えるから」
ほーー、そうすれば人のステータスも見れるのか、俺はもう一度目を閉じアイテム作成表示と念じてみた。するとブンッと音が聞こえた。
「なんで…」
かなり驚いたアランの声を聴き目を開けると俺の目の前に
======
アイテム作成
======
と表示されていた。
「どういうことだ…」
そう言ってアランは考え込んでしまったので暇になった俺は砂浜に落ちている大き目の石をもってアイテム作成を使う!と強く念じしっかりと石包丁の形と大きさ鋭さを想像してみた。するとパッと石が光り、俺の体からスーっとエネルギー?のようなものが少し抜け、俺の手元には石でできた包丁が握られていた。
「は、はははなんでかできる気がしたけどマジでできた…」
「なんだそれは…」
少し前に再起動したアラン君は絶句していたけど俺はこのスキルのおかげで無人島生活が乗り切れる気がしていた。
たぶん!!!




