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夢の中へ

高校生の時に書いたエッセイです。

私がよく見る馬鹿馬鹿しい夢を、馬鹿馬鹿しいエッセイにまとめています( ; ; )


私はよく夢を見る。毎日、と言っていいほどの頻度で夢を見る。夢を見るということは、眠りが浅いということだろう。だから、授業中に眠くなるのか。

 当然のことだが、起きた三十分後には、夢の内容を覚えていない。あまりにも強烈な内容の夢であれば、一日中覚えている。そして、私はなぜか同じ夢を何回か見ることがある。

このエッセイでは、私が見た強烈な夢を2つ紹介しようと思う。


Ⅰ.進撃の巨人

 私が通っていた中学校に、進撃の巨人が現れる。私は、進撃の巨人を読んだことが無い。だが、夢の中ではそんな事はお構いなしだ。

 まず、私と、中学校の友人が何人かと、中学校の校長などを含めた先生たちが、どこからともなくいきなり、真夜中の中学校に召喚される。高校から関わった人たちは出てこない。なぜかと言われても、夢の中なのだから私にも分からない。

 そして、召喚された者たちは、なぜか戦闘服を着ていて手には武器を持っている。何回かこの夢は見ているが、いつも私の武器や、他の人たちの武器は一緒だ。

 私や友人たちはモデルガンみたいな、小さい心もとのない銃。先生たちは私たちよりも少し大きい、ショットガンのようなもの。そして、学年主任、教頭、校長の三銃士には、殺し屋が持つような銃が与えられる。夢の中にも、上下関係というものは存在するみたいだ。


 さぁ、戦いの始まりである。

 私たちは、何のために戦うのか、勝ったら世界はどうなるのか。そんなものは関係なく、目の前の巨人に向け、ひたすらに銃を撃つ。玉切れ、と言う概念は夢の中では無い。ただただ撃つのみなのだ。

 もちろん、巨人もやられっぱなしというわけではないので、たまに攻撃をしてくる。攻撃と言っても、大きな手を振りかざし、私たちに威嚇をするだけである。

 私は運動音痴だ。しかも運の悪い。必然的に、私の友人も運動音痴しかしない。類は友を呼ぶのである。

 何が起こったのか、友人たちは運悪く逃げ遅れ、巨人の大きな手の下敷きとなる。ここで私もやられ、目が覚めることがあるのだが、大体友人が犠牲になる。逃げなくては自分もやられてしまうので、叫ぶ友達を横目に、全力で走る。ごめんな。犠牲になった者たちは、ゲームのように消えてしまう。何回も言うが、夢だから説明のしようがない。


 巨人によって殺されることもあるが、勝手に私たちが自滅することもある。

 教頭は、転んだ拍子に足を捻り、消える。最悪の場合、武器だけ残してくれればいいのに、武器も一緒に消える。殺し屋が持つような銃を私も持ちたかったのに……。

 私たちには恐らく何かが埋め込まれていて、ゴーグルなどを掛けていなくても、残り何人かが空中に表示される。最初は十人ほどいたのに、しばらく経つと、三人ほどになることがある。


 しかし、巨人は全く弱らない。銃は当たっているはずなのに、傷が全くない。そこであることに気づいた。これは、巨人との闘いなんじゃないという事に。

 こっちがいくら頑張っても、相手は死なない。では、どうやって夢が終わるのか。最終的には巨人が増え、私たちが殺される。殺された瞬間に目が覚める。最悪の目覚めである。巨人は不死身だと分かっているのに、何回も私たちは戦いに臨み、殺される。たまに、夢の中の私が、

(またこの夢か)

 と思うことがある。だが、抗えずに逃げ続ける。夢なんだから、しょうがない。



 嫌な夢しか見てないような気もするが、ほっこりする気持ちになる夢も見ることがある。


Ⅱ.小さな紳士

 突然、窓も何もない、五畳ほどの真っ白なワンルームに居ることがある。私以外には誰もいない、この部屋の中には私だけがいる。

 壁に寄りかかって座っていると、どこからともなく、ちっちゃいおじさんが出てくる。

 彼は気持ち悪いおじさんではなく、眼鏡を掛けた優しそうな紳士である。ただ最大の特徴は、セーラー服を着ているということだ。セーラー服を着た、眼鏡のちっちゃい紳士がふわふわと、私の前に浮いている。

 もちろんこの夢も何回も見ているので、最近は耐性もついてきた。

 最初の頃は、あまりにも衝撃的すぎて、自分で強制的に夢を終わらせた。

 ちなみに、夢であることを自覚しながら見る夢を「明晰夢」というらしい。その応用なのか分からないが、私は終わらせたいときに、強制的に終わらせられることが出来る。


 しかし、彼と何回も2人きりでいると、だんだん慣れてくる。

 最近は、彼と話して過ごしている。たまに指でつついたり、他愛もない話をしたり。最初の頃には信じられない行為である。

 最初の頃は、彼に触るなんてもっての外であった。この部屋には何も時間をつぶすようなものはないので、彼と話すしかないのだ。 

 ある時は一緒に遊び、ある時は高校の話をする。彼はいつもしっかり聞いてくれて、相槌も打ってくれるので、良き話し相手になっている。この夢は終わることはなく、自然に目が覚める。最悪の夢だったとは、最近は思わない。


 小さいおじさんは、日本の都市伝説の一つである。現実では見たことは無いが、何人かの有名人も見ているらしいので、私も会える日は近い、と思っている。気持ち悪がることは無いから、どうか気軽に出てきてほしい。


 巨人に追いかけられる夢は、未経験の世界に対する葛藤や、不安を恐れる気持ちを暗示している。

 ちなみに、巨人の数が多いほど、不安や悩みが深刻なことを表すらしい。私の夢に出てくる巨人は、一人だけだ。数が増えないことを願いたい。


 

読んでくださり、ありがとうございました( ; ; )

最近は、あまり夢を見ないんですよね。

『深く眠れてるんだ!!!うれぴぃ!!!』と思っていたら、某テレビで睡眠の深さと夢は関係ないとお偉いさんが言っていました。私の眠りが深くなりますように。

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