6.『校長先生の挨拶並の回りくどさでたどり着く本編』
さて、ここまでは現状の再確認しかしていませんが、ここからが本題です。
私の好きな「あべこべ」ジャンルの小説の中に、らき☆すた原作の二次小説があります。エタってますが。
いくつかの設定は前半部分で話している内容と合致してくるのですが、とても興味深いのが主人公とヒロインは普通に甘酸っぱく青春を送っていきます。エタってますが。
そして何度繰り返して読んでも私はこの小説を「あべこべ」と認識します。結末は読めていませんが。何故って?エタっているからです。
設定のいくつかにおいて、特に注目すべき点を紹介しますと、
①物語としてハーレムを前提としていない。
②男女比に差がある設定だが、男性と女性の価値の差が比較的少ないところ。
③男性のセックスアピールに「身長」というものを取り入れたこと。
などがあります。
これはもしかしたら二次創作特有の現象なのかもしれませんが、過度なキャラ設定が殆ど無いんですよね。
私はこの小説に対して、原作キャラのイメージの崩壊がなく、キャラクターの性別が変更されているわけではなく、その上で「あべこべ物」として成立していると言うことにとても尊敬しているのです。エタってますが。
そして私は1つの疑問にたどり着きます。
そうです、やっと冒頭に戻って来られましたね。
「あべこべ物において、男女の間で入れ替わっているものは何なのか?」
そしてもう少し言えば、「本格的なあべこべ小説のテンプレート世界観はどんな世界か?」です。
そもそも、なろう小説には特殊な文化が在り共用される世界観が存在します。
良く用いられるのが「架空中世ヨーロッパ的な異世界」ですね。
この賛否についてはきっと色々な人が色々な意見をエッセイに上げているので割愛。
個人的には概ね賛成の立場です。
テンプレ世界観でも面白い小説は面白いし、つまらないものはつまらない。
逆にオリジナル世界観でもつまらないものはつまらないし、面白いものは面白い。
スーパーの食材だって料理がうまい奴に作らせたら美味しいし、
どんな特殊な高級食材を用意したところで調理や盛り付けが下手なら不味い。
私がなろう小説に求めているのは現実逃避、その中でも大好物なのがコメディと登場人物の感情の動きです。
あんまり世界観や背景に興味がないので、例えば国の地図をこと細やかに作った上で文章に入れてくる小説や、「何故この国や生物が存在しているのか」的な説明を長々とされると面倒になってしまいます。
この辺りは読み手の怠慢なのでしょうが。ゴミ読者でごめんね?
逆に私の知り合いは世界観の完成度を重要視しているフシがあるので、どっちが優れているという話では無いのですよ。
「貞操観念逆転」や「あべこべ」のテンプレートは前でご紹介したとおりの世界に固まりつつあります。
このテンプレートに異議があるわけでは決して無いです。大好物です。
ただただ「ジャンル名とテンプレートが一致してないな」って思っているだけなのです。