5.『正論は人も傷つくし私も傷つくからファンタジーにおいては除外しよう?』
現実世界において、顔が良くて、ライバルが居ない条件では確実にモテる気がします。
つまり「あべこべ物」における重要な要素になっているのは「男女の価値観の逆転」ではなく、
空想世界でモテるために「現行世界の現状の逆転または反転」です。
読み手の環境、例えば私のような独身男性の環境を想定した上で、モテない理由。
例えば顔の美醜、例えば周囲に女性が少ないという環境(これは学生と社会人で変わるでしょうが)、例えば女性の積極性、それらを逆転が求められているわけです。
そのため、社会全体を俯瞰で見た時の一般論や男女の性差を逆転がちょっと蔑ろにされています。
ただしコレ、別に変なことじゃないんです。だってこれらはラノベだし、なろう小説だし。
異世界ファンタジーに「魔法なんて存在するわけ無いじゃん!」って言うのは無粋でしょう。
あんなこと良いなできたら良いな、です。
現実感だけが欲しいならもっと現実だけを楽しめば良いのですよ。
何のために私は小説を読んでいると思っているのですか。
現実逃避なのだから、ロマンスはほぼ100%で良いのです。
そこにちょっとしたスパイスと隠し味として、打算があったらステキだなって、思うんです。