4.『あべこべ小説の醍醐味ってやつを、もっとみんな知って欲しい』
私が読んだ、いくつかの「あべこべ」小説は、女性が男性を性的に見る世界。
そんな中で普通の現代の感性を持った主人公は、女性たちに振り回されながらもハーレムを築いたのでした。って、やつです。
さて、ここで大きな疑問点が1つあります。それは、
「あべこべ世界」において、元の価値観をもっている男性は何故モテるのでしょうか?
入れ替わってしまっていると分かりづらいので、元の世界基準で考えます。
男性の性欲が強いのはまぁ、世の男性諸君は否定しがちですが認めざるを得ません。
そこにもし、性癖を全て受け入れてくれるような女性が居たら、もうエロエロです。エロエロのエロ展開は避けられません。
さて、問題はここ。
その様なビッチは果たして、モテるのでしょうか?
一般的な社会性の中で、好意的に受け入れられるのでしょうか?
あれ・・・?ビッチはモテますね。
ガチ恋勢も生まれるね?違う、そういう話に持ってきたかったのではないですが・・・。
あべこべ世界に行ったら、あなたはビッチですか?って、問題なのかな?
そもそも、性欲と愛欲は一致するのかってことを掘り下げるべき?
この思考実験は失敗したので次に行きます。ここの考察は要課題で。
かなり変な場所まで寄り道してしまいましたが、結局何を問題視しているかと言うと、
「男女の全てが逆転している世界」だと現実の世界のアバターが違うだけで、何も変わらなくなってしまいます。
現実世界・完全逆転世界両方においては、異性の大多数から愛されるというのは至難の技です。
だってどちらの世界線においても、男性・女性ともに「他人」という選択肢が生まれてしまいます。
つまり、どうやってもモテないやつはモテない環境なんですよね。
その為、私が読んだいくつかの「あべこべ」小説では、
「主人公だけが前世界の価値観を持っている」という共通設定の他に、
各々「主人公がモテるための」追加設定を設けています。
①主人公の顔が超絶良い。
これはTS物の大多数にも言えることなのかもしれません。
顔がいいからモテる。わかりやすい構造かと思います。
②エロいもの供給が、世の中に少なくなっている。
これは最近読んだあべこべ物の設定にあってとても感心しました。
エロ文化が供給されなくなっている世界です。
細かい導入説明は多々あるかと思いますが、わかりやすく言えばアイドルというものが希少で、AV女優(男優)が居らず、エロ本が何らかの理由で禁止または生まれない世界です。
その中で主人公は、さりげないエロを振りまき、異性の欲求を満たすことで愛されていきます。
③同性が極端に少ない
これは②と多大に関連する場合が多いです。
競争相手が居ない世界。種の維持と拡大という本能が優先されるため「異性」であること自体が愛される理由となります。
理性や倫理による価値観から、少数派の「同性」が本能に従う「異性」を嫌ってしまっている世界において、主人公だけが「異性」に協力的なので人気がでます。
この3つの要素は近年の「貞操逆転世界」「あべこべ」というジャンルにおいて、とても蔑ろにできない設定かと思います。
ただし、これって結局「男女の価値観の逆転」という要素って必要なのでしょうか?