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3.『結局、キレイなビジュアルよりシチュエーションが良いエロのほうがヌケる』

実際の「あべこべ物」火付け役は何かというと、私の中で個人的な金字塔、天原先生の「貞操逆転世界」という本ではないでしょうか?

エロ本です。というかエロ本の方です。


あらすじ

「男女の性欲や貞操観念が真逆の、童貞並にがっついた処女がいる世界に紛れ込んだ、エロいことが大好きな男が選んだ道は…!?」


あらすじだけでドエロイ。もうこれが正解でいいよっていうレベルです。

原点にして頂点です。



しかし、これには一つ罠が潜んでいると思っています。

というのも、この設定、いうほど男女が逆転しているのでしょうか?


確かに一般的に男性の性欲はバカにできません。特に思春期。

童貞どころか、全て男性はエロに飢えているといっても過言ではありません。


では、実際の世の童貞たちがドエロ女性とのSEXを望んでいるのかというと・・・

あれ?望んでいますね?

私の言語能力がなさすぎてうまく伝えられません。どうしてこうなった。



ここからはかなり感覚的な表現を使いますが、私が言いたいのはあくまでも「貞操逆転世界」という作品は、シチュエーション、舞台設定であるだけで、世界設定にしづらいってことです。

同系統でいうと「メスガキ」「時間停止」「団地妻」「NTR」といったキャラクターの属性に近しいものとして認識したほうが良いのかと思うんです。

つまりはこれ、割とエロ漫画フィルターがかかってないと面白味がないんですよ。


実際に天原先生の「貞操逆転世界」というエロ本は、エロ本です。

SEXに至るまでの過程、シチュエーションの創造として神がかっています。


そして天原先生原作・万太郎による一般漫画「貞操逆転世界」は同世界観でありながら、主人公は女性です。

原作者の方ですらエロ本と一般紙で方向性を変えています。まぁこれは、同じじゃつまらないだろうって、だけかもしれませんが。



なぜこのような現象が起こったかというと、「貞操逆転世界」はエロ本のあらすじの方にある通り、「性欲と貞操観念の逆転」が主軸となっています。

しかしこれ、穿った言い方をしてしまうと、「性欲と貞操観念の逆転」しか、していません。

もっと悪い言い方をすれば「性欲と貞操観念の逆転」は言うほど逆転していません。


そもそも逆転させて複雑化しているので違和感がかき消えていますが、通常の世界、元の世界としてちゃんと考えてみると、この設定の特殊性が浮き彫りになります。


それは何故なのか。

長くなりそうなので次の回で見ていきたいと思っています。


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