Phantom Pain
幻肢痛(英: Phantom Pain)とは、
怪我や病気によって身体の一部を切断した後、今はもう存在しない肉体に痛みを感じる症状である。例えば足を切断したにも関わらず、つま先に痛みを感じるといった状態を指す。あるはずのない手の先端があるように感じる、すなわち幻肢の派生症状であり、詳しい原因は判っていない。また、痛み止めの薬や麻酔は効果がなく、決定的な治療法は見つかっていない。
愛する者を失う痛みは、幻肢痛とよく似ている。それは失った事の痛みではなく、未来への絶望でもなく、どれほど切望しようとも、愛する者を守ることは許されず、その痛みだけを感じ続ける。その思い、尽きぬ限り、永遠と続く哀の螺旋。
今も残る
君の哀しみ
届きはしない
その哀しみに
僕は今でも
この手を伸ばす
存在しない君を
守りたいと思う心が
いつか見た
君のいた景色を
今もこの目に映してしまう
Phantom pain
僕を形造る君という存在
永遠と続く痛みの螺旋
僕を包みこむ哀の羊水
空白の未来
空になった心
失ったものなど
無い
Phantom pain
僕を形造る君という存在
戻ることのない片翼
永遠と続く愛の螺旋
君と言う名の
もう一人の
僕