表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽善者とこぼれ話 番外月  作者: 山田 武


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/77

偽善者とバレンタイン 2026

忘れた方への人物紹介

レイ:GM01、GM姉妹の長女



 バレンタイン。

 毎度語っている通り、それは異国の聖人に関する日が三回転半ぐらいのひねりを加えられた結果、主にお菓子を渡すことになった。


 前回は赤色の世界に、ブラコンが兄弟・姉妹に送るチョコ云々という文化を根付かせていたことを語っている。


 これもある種、企業による商業的な侵蝕と似たようなものなのだろうか……まあ、誰も損はしていないので良しとしよう。


  ◆   □   ◆   □   ◆


 イベントエリア


 話は変わるが、AFOには六人のGMが存在する。

 無を除く基本属性の色をイメージカラーとする、六姉妹の使徒。


 彼女たちは度々公式イベントにおいて登場して、祈念者たちにルール説明を行う。

 異なるキャラ、多くの人々──そうなれば行われることなど一つしか無かった。 


「……ついに来たか」


 そう、今年の運営公式イベントは彼女たちへの投票。

 まあ、[GMコール]をしないとイベントの時以外は縁の無い存在だ。


 なので彼女たちの登場が数巡し、祈念者たちの中でそれぞれを推しと思える認識ができたからこそ……No.1を決めるイベントを開けるようになっただろう。


 投票方法は至ってシンプル、専用のアイテムを所持して様々な活動をするだけ。

 戦闘や生産だけでなく、期間内のクエストクリアなどでも投票数が増えるらしい。


「活動意欲の増進ってわけだ……その辺、他ならぬGM様としてはどう思ってます?」


「──このようなことをせずとも、皆様は使命を果たしていると思うのですが……ですが命令とはいえせっかくの機会、精一杯皆様を応援させていただきます」


「……期待されているんだろうけど、それに応えられなかったからこその今なんだよな」


 AFOというVRゲームとして、果たすべき使命は総じてグランドクエストと呼ぶ。

 それらをクリアしていくことが求められているのだが、実際の所は全然。


 それもそのはず、切っ掛け──あるいはプロローグとも呼ぶべき点で詰んでいるから。

 なので各国や都市などの問題はあっても、それらがゴールに繋がるわけでは無い。


 それらはあくまでも、複雑な人間模様が生み出したある種自然と生まれた問題。

 だからこそ、イベントというその要因に干渉されない形で発破を掛けているんだよな。


「まあ、それはそれとしてイベント自体は楽しみますけど」


「ところで、メルスさんはいったい誰に投票なさるんですか?」


「……アレ、急に話題が変わった?」


「いえいえ、ごく普通な流れですよ……それで、誰に?」


 うーん、なんだか急に視線を向けられているような感覚が……主に六人分。

 自意識過剰かもしれない……が、なんせ彼女たちは俺の眷属(仮)。


 運営神(一部除く)からの干渉拒絶、つまり彼女たちの自由を確保するため、それを可能とするスキルを有していた俺の配下という形に収まっている。


 ──と表の事情だけを言うとこれで纏められるのだが、それを彼女に言うと頬を膨らませてお説教を行うので、そういった態度は出さないようにしておく。


「い、いちおう全員に投票するつもりだったけど……ダメか?」


「ダメではありません、妹たちも大切にしていただけているのはとても喜ばしいことですので……ですが、私を一番にはしていただけないのですか? 他ならぬ、メルスさんの手で一番に」


「……レイさん」


「はい、GM01ではなくレイです。レイである私は、少しだけ我侭なのかもしれませんね……責任、取ってもらえますか?」


 俺の手を取り、自分の下へ誘導する。

 引っ張られた先には彼女の顔、街ゆく人に聞けば百人が百人美女と答えるだろう整った容姿。


 さらさらな長髪、光属性を担う彼女の金髪は文字通り薄っすらと光り金のように輝く。

 同じように光る瞳がこちらを覗き込み、何かを俺に期待している。


「──投票、してくださいね?」



……まあ、そういうことですね(フラグ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ