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偽善者とこぼれ話 番外月  作者: 山田 武


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偽善者とハロウィーン 2025

※忘れた方への人物紹介

カープチノ親子:魔剣道中にて登場、公爵家



 ハロウィーン。

 前回は…………そう、ネタが尽きたので復刻版という形で過去にやったイベントを再びやったんだ。


 復刻版と言えども、すべてを同じにしたわけでは無く新規要素も追加していた。

 お陰で民たちも楽しんでくれ、それを見た俺もニッコリだった……それも過去の話。


 さすがに毎月そのまま復刻版、というわけにはいかない。

 だからこそ、今年に入ってから新作のアイデアを求め世界を股にかけているわけだ。


  ◆   □   ◆   □   ◆


 スリース王国


 そこはかつて、魔剣と共に訪れた北国。

 何というか……偽善者というより、ただの傭兵みたいな感じで勧善懲悪に付き合っていた記憶があるな。


 当時のことを[世界書館]で思い返したところ、ある内容を思い出せた。

 ちょうどソレとハロウィンの時期が近かったため、ここを訪れている。


「冬備祭、冬を越すためこの時期にわざわざ祭りを開くのか……備蓄しないで逆に放出してるんだよな。えーと、これに対する返答は確か──」


『そうではない。蓄え続けた物も、いつかは腐ってしまう。それらを無駄にせず余すことなく使い、民や諸外国に対しそれだけの余裕があることを示す。そのような意図も含まれているのだ』


「──って言ってたな。現実でもそういう概念があったよな。ストックをローリング? じゃないか、ローリングストック。定期的に備蓄を更新するって意味だっけ」


 今回、俺は独りで祭りを満喫中。

 ただしいろいろと思い出さなければいけない関係で、随時[世界書館]に記録されている祭りに関する情報を引き出している。


 それらを教えてくれたのはこの国の貴族。

 それも大忙しかつ平民が関われるような立場でないお偉い様なのだ……祭りについて聞きたいからと、吶喊できる間柄でもない。


 なので当時、教えてくれた情報を引っ張り出しながら勝手な解釈を行っている。

 ……やっていることがほぼイマジナリーフレンドなんだが、そこには目を瞑ろう。


『冬備祭において、私たちも民たちもやること……そうだな、温かい物を食べたり飲むことだろうか。祭りの期間中はそうした体を温めるための物を、多く摂取することで冬の寒さに備える、そのような決まりがあるのだ』


「まあ、寒さを乗り越える手段ではあるか。北国だから秋でも寒いわけだが……まあ、二本ぐらい四季が分かりやすいわけでもないんだよな。冬が二段階ぐらいあって、その早い方の間で準備しているわけだ」


『今はまだ時期ではないが……また冬備祭の時期にここを訪れてもらいたい。その時は、カープチノ家の誇りに掛けて礼を尽くさせていただこう』


「……って言われたっけ。まあ、だいぶ前の話だけど。あの時とは状況も違うし……何してるんだろうな」


 今ではレベルを上げた祈念者たちが多く訪れ、祭りにそれらしき者たちも確認した。

 魔剣は置いてきたものの、それでも当時と同じ姿なのは……無意識の結果だろう。


 とはいえ隠蔽はしているので注目は浴びないはずだ、彼女やその父親が守りたかった平和な祭りを楽しもうじゃないか──などと思う俺の下に、衛兵が来るまであと数分だ。



この後どうなったかは、皆さんのご想像にお任せします

……投稿がだいぶ前のエピソードを引っ張ってきたため、作者もだいぶ懐かしみました

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