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偽善者と七夕 2025

もう七夕とか思いっきり外している感が酷いですが、とりあえず更新です

……登場キャラでその辺がだいたい分かってしまう




忘れた方への人物(?)紹介

『宙艦』:宇宙(星海)在住のクジラ型迷宮、『超越種』が一柱



 七夕。

 短冊に願い事を書く日、あるいは一年に一回しか会えない夫婦が出会える日……他に何かあるだろうか。


 語るべきことはもうさんざん、それこそ年に一回語っているわけだし。

 だからこそ今年は方向性を変え、新アイデアをAFO世界に求めていた。


  ◆   □   ◆   □   ◆


 星海 宙艦


「──というわけなんだ。何かイベントとか無いかな?」


『…………ログは把握した。だが、当機では力になれないだろう』


「いや、そうじゃないんだ。まあ、七夕がどうとかそれにこだわらなくてもいいんだ。そういう周期というか、星海で何か起きることが無いかなって思ってさ」


 七夕に星座云々を絡める場合、夏の大三角形が関わってくる。

 つまり、星だ──この宇宙空間を彷徨う鯨型の『超越種』には打ってこいの話題だ。


『──まず、この星域に夏の大三角形は存在しない。そして、星座を構築しても琴座や白鳥座や鷲座はできない』


「まあ、だろうな」


『そして、星は定期的に滅ぶ』


「だろう…………ん?」


『すべての世界、星が安定しているわけではない。生まれてすぐに滅ぶ世界もあれば、突然変異で現れた存在が滅ぼす世界、また異世界からの存在によって滅ぶ世界など違いはあれど滅ぶ世界は多い』


 現実ではそんなこと聞いたこと無いが、他ならぬ『宙艦』の言葉だ。

 間違いでは無いのだろうが……えっ、そんなことあるの?


『ゆえに、継続的に観測することができる星というものは珍しい』


「……地球の歴史だと、たしか六億年ぐらい経っているんだが?」


『それは──禁則事項ゆえ、すべてを語ることはできないが、先の例で語るのであれば、個人が圧倒的な力を保有できないからこそ、だろう』


「あー、なるほど」


 地球における俺は、世界に何ら影響など及ぼさないクソ雑魚モブであることは言うまでもない……が、AFOにおける『メルス』は祈念者最強のチート的存在だ。


 本気を出して破壊行為に勤しめば、単独で世界を滅ぼすことも……は無理そうだが、それでも半壊ぐらいはできるに違いない。


 つまり、地球みたいな世界ならともかく、AFOみたいな世界だと民度次第で歴史を積み重ねることなく滅んでしまうわけだ……人が核に勝てる世界もありそうだよな。


「星座が変わるって最初に言ってたけど、星が丸々無くなるのか?」


『……地球ではビックバンやビッククランチと呼ばれる現象によるものだ。復活までに時間を掛け、その間は光は観測されない。星座として捉えることはできなくなるだろう』


 なんか、少しはぐらかされた気がしないでも無いが、正直深い話がしたいわけではないので今回は良しとしよう……眷属が記憶を見て、知りたくなったら聞きにくればいいし。


「……まあでも、星座がどうこうとかは関係なく、星を見るのはいいな。周りに光源なんて無いから、暗い星も見やすいし」


『当機にとっては見慣れたものではあるが』


「ならさ、今度うちの住民を連れていっしょに星を観ようぜ。一人より二人、二人よりたくさん。賑わって楽しんでみるのも悪くないだろう?」


『……検討しておこう』


 イベントも尽きていたので、これからのことも考慮して誘っておこう。

 今は祈念者たちもここには来ないし、しばらくは独占しても許されるしな。



急な宇宙設定をぶち込みました……すみません

分かる人には分かる説明をすると、光源が失われている星はだいたい初期のアイスプル的な状態になっています

本来なら時間を掛けて、活動を再開するのですが……続きはEHOにて

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