偽善者とこどもの日 2023
※忘れた方への人物紹介
ニィナ:運営神の『超越種』、義妹ポジション
こどもの日。
今回のテーマは父親……ではない。
そりゃあ、去年がそうだったからって二年連続で親にスポットライトを当てるのはどうかと思うわけで。
ある意味、男親もまた子供の誕生には重要なファクターではあるが……コウノトリやらキャベツ畑を信じる純粋な子供たちにとっては、そこら辺は気にしなくてもいい点だ。
──というわけで、何か無いかと再びアイデアを練り直すことになる。
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第一世界 イベント会場
「……こいのぼりと柏餅、あと菖蒲系もだいたいやったからな。うん、ちまきを柏餅と別扱いでカウントするのも考えたんだが、食べ物を出すって意味じゃ同じだしな」
「その結果が、これなの?」
少々遠い目をしている俺を、ジトーッと見つめる義妹のニィナ。
なお、こどもの日ということで今回は意味も無くノゾムとしてこの場に居る。
「子供と大人が対等に戦えている……そうなるだけの強化アイテム、か」
「今日限り、またこの場から持ち出すことはできない制約付きのな」
「でも、普段は力で勝てない大人にもこれがあれば勝てる…………性格歪まない?」
「…………みんな、いい子だし大丈夫だ」
言わば変身アイテム、それをお試しできるイベントにしてみた。
これなら毎年、別のアイテムを出せばそのループで誤魔化せる……ふっ、完璧だ。
問題があるとすれば、同じく怪人っぽい変身アイテムを使っている大人たちか。
あちらは耐久性特化のため、蹂躙されっぱなし……それもそれで心が凹みそうだ。
男の子たちがベルトやら腕輪やらを使い変身し、そんな悪役たちに勝利する。
必殺技っぽいものも搭載しており、子供心にドストライクな逸品。
女の子たちにも、いちおうプリティなキュアガールたちの変身アイテムがあるが、そちらは少年たちほど盛り上がってはおらず、その恰好でガールズトークをするぐらいだ。
「ニィナもやらなくていいのか?」
「……兄さんはぼくに、いったい何を求めているの?」
「いやほら、可愛いニィナに可愛い服があれば超絶可愛いニィナだろうし…………ああでも、それをみんなに見せるのはちょっと嫌な気もするけど……ニィナが見せたいなら、ぜひとも見せつけてやってほしいです!」
「着ないよ……って、凄い不服そう!?」
「えー……」
考え過ぎて結構な時間が掛かり、結局ハイなテンションで考え付いた今回。
そのため、子供眷属のためのスペシャル変身アイテムも……大人の方はさすがに、な。
そんなこんなで、ニィナ用のキャピキャピした変身アイテムも持っていた。
宝石(本物)が付いた魔法の杖(物理)を見たニィナは一息吐く──顔を赤くして。
「……………………誰にも見せない、なら、一回だけ」
「眷属がたぶん覗き見を──」
「じゃあダメ、絶対ダメだから! そうだった、兄さんってこういう人だった!」
「ああ待って! 何とかするから、むしろ何とかさせてください!」
その後、俺は眷属たちに渾身の土下座をして再び溜め息を吐かれるのだが……ニィナの羞恥心が全開になったとだけ、後世に語り継いでおこう。
──カップリング? 募集!
毎度毎度、書いている季節のSSですが……正直、誰と組ませるかを自分で考えるのがめんど……ごほんっ、大変に……じゃなかった、いろいろと苦労がありまして
ともあれ、皆さんの見たい組み合わせをぜひとも!
偽善者と誰か、だけではなく誰かと誰かでも問題ありません
いちおう視点として偽善者も話には入りますが、基本的には指定された二人をメインとした絡みになりますね…………まあ、千文字ほどだし、冒頭はいつものアレが入るので作者のノリで嵩が増されないとちょっと短いかもしれませんが




