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偽善者とこぼれ話 番外月  作者: 山田 武


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偽善者とひな祭り 2023

忘れた方への人物紹介

ミシェル:人族(勇者)と魔族(魔王)のハーフ、元生物不信



 ひな祭り(以下割愛)。


 前回はクラーレたちに混ざり、祈念者主催のイベントに参加していた。

 ……ひな人形は、ちゃんと飾った後は片付けないとダメだぞ。


 現実で彼女たちがひな人形をどうしているかは分からないが、それは俺が口出しをすることじゃないからな。


 なお、男性陣も男性陣でイベントをやっていたとナックルから聞いた……男雛って、誰得なんだろうな。


  ◆   □   ◆   □   ◆


 第一世界 イベント会場


 今年は住民たちといっしょに祝うことに。

 まあ、一部の若人たちは第四世界に今年も赴いていることだろう……一日限定だけど、とても人気なんだよな。


「流し雛、だったな。まあ、似た風習はよくあるんだが、何度やってもいいものだ」


 紙で作った雛人形に願い事を書き、それを流す…………のちにスタッフが回収し、一部は叶えるか関係者にお伝えする予定です。


 夢もロマンもへったくれも無いのだが、願い事という体があれば普段は明かせない胸の内を晒してくれるから大助かりだ。


「──で、ミシェルはなんて書いたんだ?」


「……内緒」


「“過去眼”……って、眼がぁああ!」


「それをするのは分かってたから……女の子の秘密を見るのは大罪だよ?」


 さて、今回同行していた半魔の少女ミシェルだが……恥じらうのはいいのですが、閃光で目潰しをするのは止めてください。


 しかも書いた当時も同じことをしており、過去と今で二重の閃光ダメージが発生中だ。

 くっ、俺も目潰しは想定していたが、まさか過去にまで対策されていたとは……。


「それを言うなら、メルスは?」


「うーん、まあいいか……『やりたいようにやる』、だ。どうせ眷属に内容は把握されるだろうから、シンプルにしておいた」


「その内容だと、いろいろ言われそう」


「だろうな、だから敢えてだ」


 それこそ、俺の需要に最適な供給をしてくれるアンなどは特に。

 一文字弄ってカタカナや漢字にする、それだけで解釈が広がるし。


「まあ、俺たちのことはいいとして。ほら、見てみろよ。子供たちもやっぱり……楽しそうにしていて何よりだ」


「…………」


「言う必要は無いと思うけどさ。種族なんてどうでもいいんだよ、別に。少なくとも、この世界ではそれが当たり前だ。誰にも否定させない、これから先……ずっとな」


「…………視た?」


 残念ながら願い事は視れなかったので、ミシェルが何を望んだか具体的な内容はさっぱりだ……それでも、根が優しい娘なのは良く知っているからな。


 だからこそ、関係者として願い事は何としても叶えなければ。

 ……いや、俺が叶えなくとも叶うようにしていこうじゃないか。



後日、予想通り絡まれたようだが……

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