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偽善者とこぼれ話 番外月  作者: 山田 武


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偽善者と元旦 2023

あまけしておでめとうございます



 正月の醍醐味と言えば何だろうか……いろいろとあるかもしれないが、やはり何もしないことこそが醍醐味なのでは無いだろうか。


 世の中に多くの職業はあれど、ほとんどの職業は正月を休みにしている。

 仮にあるにしても、そこには年の始まりを無為にする価値のある報酬があるはずだ。


 要するに、日本国民の大半は正月を何もしない日と定義しているのではないだろうか。

 参拝だの初日の出だの、そんなイベントは創作物の中の方が行われているはずだ。


  ◆   □   ◆   □   ◆


 第一世界 イベント会場


「……あー、これだよこれ」


 マラソンのスターターを行い、選手が走り去ったのを見た後。

 俺はイベント会場のステージにて、中継された映像を見ていた──コタツの中で。


「何もしないでぬくぬくとしたコタツの中でテレビを観る……これが俺にとって、今まで普通だったんだよ」


「……自堕落だな、お前。お参りとか福袋を買いにとか、そういうのは?」


「そんなもん、別に二日目でも三日目でもいいだろう? 企業だって元旦が休みな場所はあるし、むしろ元旦は休みだからこそその後もしばらくは正月セールって体でいろいろと売ってるんだろうが」


「まあ、そうだろうけどさぁ」


 やはり日本トークとなれば、付き合ってくれる者は数少ない。

 そんな一人であるカナタと、コタツの温もりに口を開く力を奪われつつも話していく。


「こっちでもそういう日本人のダメな習慣、広げるんじゃねぇぞ?」


「分かってるって。こっちの連中は働き者ばかりだし、ならないとは思うけど……わざわざ俺のこんな姿、見てどうするのやら」


「それについては同感。コアがなぜか進めてくるから来たけど……コタツが無かったら速攻で帰ってたぞ」


 コアさんの目的はただ一つ、合法的に自分が居ない間のカナタの振る舞いが見たいだけだと思うが……あえて隠しているようだし、俺も黙っておこう。


「まあ、祈念者連中は活発に動くだろうな。この世界に居ること自体が、ある意味家に居る証拠だし」


「やりたいことをやっているわけだしな……DMOでも、年末年始はやっぱりイベントでプレイヤーを釣ってたな。AFOはどういうイベントなんだ?」


「今年はたしか……ダルマの顔のパーツを集めるとかだったか? 組み合わせ次第でバフ効果が変わるとかそういう感じだ」


「……なんか、いろいろと混じってるな」


 落とすヤツと目隠しで完成させるヤツか。

 クランハウスに飾れるみたいだし、祈念者眷属がどんな作品にするのか……楽しみではあるんだよな。



今年もよろしくお願いします…………書かないとなぁ

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