偽善者と七夕 2022
……各季節のSSを頑張ろう、短冊(妄想)として飾っておこうかな
七夕。
正直、前回ネタはやり尽くした感があったのだ……ちなみにだが、素麺を七夕の時に食べると一年健康になるんだとか。
だが素麺ネタは前回、流し素麺を文字通りワールドワイドにやっていまったので、同じようなネタをやっても二番煎じ感が否めないだろう。
だからこそ、その案は無し。
少なくとも、二年連続素麺ネタをやり続けるというのは避けたい。
…………ただ、一年空けたらまたやってもいいかなぁと思うぐらいに、思いつけなくて困っています。
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第一世界 イベント会場
「──第一回、反物品評会の始まりだ!」
今回は七夕の前から内容を宣伝し、職人たちに作ってもらっていた反物を展示した。
初回ということで、報酬を支払おうと考えていたが……断られてしまっている。
曰く、俺への捧げ物は名誉な物であり、むしろ金を払いたいのは自分たちの方、とか。
……いろいろと言いたいことはあったのだが、その熱意に負けて頼むことに。
ただ、無償奉仕というのもどうかと思うので、代わりに反物を見た住民たちが投票を行い、その評価に応じたポイントを後日職人たちに配る予定だ。
「人気なようで何より…………なんだけど、デザインの方もある程度課題とか出して制限した方が良かったかな?」
七夕らしいものと言えば、星とか夜とかそういうイメージの反物なんだが。
飾られている反物の中にそういったものは少なく、なぜか並ぶのは奇抜な物ばかり。
「……正確には、俺とか眷属をモチーフにした反物だな。うん、たしかに眷属がこの反物で作った着物とか着たら、似合いそうだけども……そういうことじゃないんだよなぁ」
国民に大人気な眷属たちなので、分からなくは無いのだけれど。
そこはこう、風情とかを求めたデザインをイメージしていたからな。
何だろうか、絵画展に来たはずなのにイラスト展だったぐらいのギャップだ。
……意味合いに関しては、皆様のご想像にお任せするとしよう。
「──まあでも、とりあえず反物に関しては国として全部買い占めさせてもらうとしようか。で、着物を作ってファッションショーを来年やるって感じで……おおっ、我ながらマシなアイデアを思いつくな」
問題は、それを着る人物だよな。
眷属に着てもらうのがベストだが、それでは国民が参加できない……あと、絶対に審査員にされるだろうので避けたい。
あくまでも、国民たちが楽しめるイベントとしてやりたいのだ。
そうして悩むのはいつものこと、うんうんと唸る姿は毎年恒例である。
「…………とりあえず、短冊に書こうか」
──いいアイデアが思いつきますように、努力することを宣誓しておこう。
来年の自分が、きっと何とかしてくれると信じています。
やってほしいネタとかあったら……と募集した方が良いのだろうか?
かなり、尽きてきたので…………ええ、よろしければどうぞ
 




