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偽善者とホワイトデー 2022

……前日のギリギリ、なんとか仕上げました



 ホワイトデー(略)。


 前回、そういえばもうこっちでフォンデュやってたな……と思ったが時すでに遅し。

 国民と祈念者で分けたと考えれば良いのだが、微妙にショックだった。


 ……被ったのがということではなく、国民に行ったことが二番煎じだったという点だ。


 ともあれ、ホワイトデーという概念は日本においてお返しの日と考えられている。

 贈った側へ贈られた側から、今度は逆に何かを渡す。


 特に日本だと、バレンタインデーに何かを貰った側──男をターゲットにしている場合が多い……もちろん、女性同士も想定されているかもしれない。


 まあ、そちらはバレンタインデーで交換することで済ませているという前提で話を進めれば、やはりターゲットは男性……それに合わせた盛り上がりとなるわけだ。


  ◆   □   ◆   □   ◆


 イベントエリア


 ホワイトデーは全世界共通のイベントでは無いので、再び日本人主催で開かれたイベントに参加した俺。


 なんとこのイベント、男しか入場できないよう事前設定がされていた。

 そのためだろう、男たちはそこまで気を張る必要も無く気を緩めている。


 要するに、聞こえたら顔を赤らめられたり罵られたりするような単語を連発しながら、他のイベント参加者たちと話していた。


「──それで、お前はどうするんだ?」


「そうですね……クランメンバーに、とりあえず何か用意する予定です」


「あっ、そう」


「すでにバレンタインデーに、あの姿で渡してはいますが……こんな俺に付いてきている皆に贈り物をするなら、一日だけじゃ足りませんからね」


 隣で歩くクソイケメンことシャインは、俺の魔改造により性別を男性/女性で好きなように切り替えらえる。


 基本的には女性の姿なのだが、今回は男性限定のイベントなので男性の姿だ。

 ……そんな彼を慕うクランメンバーは、それなりに多い。


 調子に乗っていた時期よりも増え、それなりに同志が増えている。

 ……そう、同志──そういった性癖の者が特に多いのだ。


「俺もご主人様を見習い、誠意を見せるようになりました。アイツらもそれを喜んでくれるのです、昔の一方的な関係よりも満たされている気がします」


「……まあ、お前さんがそうで向こうもそう考えてくれているなら、それでいいんだろうよ。眷属に手を出さないなら、俺は別に何も口を出さない。何をするのも、お前次第だ」


「…………ただ、なぜか俺がご主人様にチョコを渡す話をしたら、男の姿で渡せという奴らが数人──」


「絶対やめろよ、ただでさえ事情を知っている連中からいろいろ言われてんだからな。絶対に女だ、男の姿で来たらとんでもないことになるからな!」


 ……あっ、ダメだ、とんでもないことに興味をそそられてやがる。

 とりあえずその連中には、別の物を出して誤魔化さねば……ウス・イ・ホンは嫌だ!!



……最終的に、シャイン経由であるアイテムを送り込むことにした偽善者

その波乱が生み出す物とは──ウス・イ・ホン編、開幕!(嘘)

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