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偽善者とこぼれ話 番外月  作者: 山田 武


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偽善者とひな祭り 2022

一時間前ぐらいにギリギリで仕上がりました



 ひな祭り(以下割愛)。


 前々回の反省から、前回は人生相談的なことをやったことは記憶に残っている。

 ちなみに評価は半々、成功した人と失敗した人がほどほどに現れたからだ。


 相談に関しては、役所に行けば常に対応してくれるだろうけど。

 そういったカウンセリングを複数人にやることで、磨かれるスキルなどもあるからな。


 なので婚活に関しては、もう正直祭りと絡めなくとも大丈夫。

 子供たちが祝うためのイベントとして、再び盛り上がっている。


 ……裏では若者たちが暗躍し、婚活をしているらしい──そこに謎の仮面を着けた男が居るようだが、まあ気にしなくていいさ。


  ◆   □   ◆   □   ◆


 イベントエリア


 今回は節分同様、祈念者が出資して開かれたイベントに参加している。

 基本的には、子供がイメージする普通のひな祭りだ……大人のヤツは別の場所だ。


 お菓子を食べたり人形を眺めたり、人形たちの衣装を着てみたりと祈念者たちはさまざまな方法でひな祭りを楽しんでいる。


「むむっ、このひなあられは美味しい。あとで自分で作ってみよう!」


「ふふふっ、メルに来てもらって正解でしたね……わたしにもくださいね」


「任せてよ、ますたー! ますたーの口に入るなら、最高品質で用意するからね……その間の失敗作は、仕方ないのでスタッフが美味しくいただくことにします」


「…………それも欲しいです」


 現在、俺はクラーレたち『月の乙女』と共にイベントに参加していた。

 やはり女の子、いくつになってもこういうお祭りに参加したいようで。


 ちなみにだが、ひな人形を飾る年齢に制限など無い。

 その人形を大事にする心さえあれば、生涯飾り続けていても良いのだ。


 まあ、処分するならちゃんとした手順が必要なようだが。

 ……そういうとこを大事にしないから、世の中に呪いの人形なる物が生まれるのだ。


「それにしてもこのイベント、ひな人形まで売ってるんだね……シガンお姉ちゃん、一つ買う?」


「たしかに、例外を除いて私たちのクランは女性しか居ないし……買ってみようかしら。ただ、貴女も持ってるんじゃないの?」


「まあ、持っているけど……こんな感じの」


「[SS]ね……これ、本格的過ぎるわよ」


 国民たちのイベントで作った超巨大なひな人形の画像を見て、そう語るシガン。

 いやまあ、ネタで見せただけで、さすがにこれを渡す気はないけどさ。


「あっでも、飾りっぱなしにしないでちゃんと片づけないとダメだよ」


「……その、婚期が遅れるという迷信、ですよね?」


「…………迷信だって、ちゃんと理由があって生まれるものがあるんだからね」


 ピシッと硬直する少女たち。

 うん、厄払いの人形を予定より長く飾っていれば……そういう意味である。



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