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偽善者と元旦 2022

※個人の見解です


皆さん、明けましておめでとうございます!



 元旦、お正月だ。

 かなりいろいろなことをやってきたが、さすがにもうネタ切れというか。


 まあ、今回はやるべきことを去年の内に決めてあるので困らない。

 マラソン──ただ走るだけなのだが、日本人はそこに娯楽を感じた。


 調べればちゃんとした理由も知れるかもしれないが、当時の俺はそこまで調べなかったので分からない。


 ただ、正月早々に走っている姿には……僅かながらに関心を覚えた。

 俺が見ていたのは大学対抗のアレだが、よくもまあ頑張るものだと。


 ……まあ、偽善一筋で生きてきた俺の感想であり、真っ当な人はもっと別の受け取り方になるのかもしれないが。


 ともあれ、マラソンを今年もやるわけなのだが……普通のヤツではつまらない。


  ◆   □   ◆   □   ◆


「第二回マラソン大会! 今回は去年の宣言通り、リレーでの開催だ!」


 第一回は個人で走らせ、世界間を股にかけての大マラソンだった。

 今回は少し改め、一世界一人といった感じでリレーマラソンをやることに。


 第一、第二を飛ばして第三、第四。

 そして童話世界の合計四つの世界を走り、今年の幸福を祈ってもらう。


 ……なお、あとで調べてもらって分かったことだが、正月にマラソンをしている理由にそういった今年への祈りなどは無かった。


 二月だったのが一月になり、学業が休みで気温が走るのに適している……など、そういう理由なんだとか。


 だがまあ、こちらではそういう理由も新たに作ることができる。

 そんなわけで、ランナーたちが走る目的は祈願ということになっていた。


「ルールは簡単、四人で四つの世界を走って来ること。ただし、各チームでスキルの使用が許されているのは走っている者だけ。先んじて使ったり、あとでバフを掛けたりするのはダメだぞ。もちろん、転移は反則だ」


 ここら辺を明言していなかった第一回は、自分に回復魔法を掛けて全力疾走をする聖職者が現れたりしたからな。


 それをチーム戦でやられると、走力ではない回復力で勝負しなければならなくなる。

 なので最低限、妨害などは自分でしかできないようにしておいた。


「分かっていると思うが、これは今年一年の平和を祈るための物だ。多少のお痛は許す、だが……不正、もしくは意図的な過剰攻撃が確認された場合、それは処罰の対象だ。くれぐれも、そうした行為はしないように」


 軽めの威圧をしてから、各チームをスタートラインに並べる。

 そして、スターターに合図をすると──上空に魔法を撃ちあげた。


 実況が声を上げ、第一世界のコースを走りだした選手たちについて語り始める。

 俺もまた、軽い準備を行い──勢いよく走りだすのだった。



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