ーおまけ2の3
ーおまけ2の3
「美里さん。あなたのマネージメントをさせてもらえませんか?」
「音楽業界の方なんですか?」
「違います。大同工業大学1年生の山崎恭之助です」
美里はえっと言う顔をした。
「音楽業界とマネージメントは、これから勉強します。美里さんは普通じゃない。普通じゃない音楽の才能を持った人が、普通のミュージシャンにもなれず消えて行く。美里さんをそうさせたくない。僕が美里さんの潜在力を爆発させて見せます。やらせて下さい」
からかってる訳でも騙そうとしている訳でもない事は、真っ直ぐ見てくる目で判る。
美里は直感に賭けた。
「では、山崎さん。マネージメントをお願いします」
と言った。
美里もマネージメントが何かと言う事を、知らなかったけれども。
何の戸惑いもなくメアドと電話番号を交換し、ドモダチ楽器店の場所を教えた。
トモダチ楽器店に戻って、トモダチのおっさんに彼の事を話した。
「見てストラトキャスターだと判って、エフェクターも知ってる。U2の曲の邦題を知ってる。しかし、音楽業界やマネージメントは知らないか…確かに美里の歌には華が有る。薄紅色とは上手い表現だ」
「どう思います?」
任せる事に決めていたので同意して欲しかった。
「美里は、信用すると決めたんだろ?ならとことん信用してやれ。1回ここに連れて来なさい。見てやろう。マネジャーとして適正が有るかどうか」
そこに常連さん達が入って来たので、ライブの報告をした。
「美里ちゃん。その人はコアファンだ。いきなりつかんだか…コアファンつかむと、一気に増えるぜ観客。その人の人間関係がごっそりファンになるからな。しかも美里ちゃんの為に、マネージメント勉強するって、完全に美里ちゃんに惚れたなそいつ」
「なんか…恋愛とか違う感じだけど」
「両方。ミュージシャンとして成功させたいとも思ってるね」
「そうかも」
美里は自分が一目惚れした事は隠していたかった。




