6話その2
アパートにたどり着いて、シャワーを浴びた。
ジャージに着替えて、テレビを付けるとフィメールサーバントのニュース一色だった。
無名のインディーズバンド5万人を集め、新宿を占拠などなど…。
フィメールサーバントは無名でも、4人ともソロでは名前を知られていた。
評論家がもはやプロモーションは過去の産物になったなどなど…。
44が5年間やってきたプロモーションが、解散したために別の形で爆発したのだ。
プロモーションしないでファンが増えるなら、誰も苦労しない。事務所に所属する事もメジャー契約もいらない。
美里より歌が上手い人もギターが上手い人も、遥かに良い歌を作れる人もいた。みんな消えていった。美里が残ったのは、恭之助と言うマネージャーが彼だったからに過ぎない。44のリリアは、そういう人物を引くのもミュージシャンの才能のひとつだから気にしないようにと言ってくれた。
テレビを見ながら、美里はフト思った。
「あの影アナ。業務連絡。誰?」
店長の声じゃない。
考えながら、美里はソファーで睡魔に襲われ眠りに落ちた。
トゥトゥトゥトゥ
トゥトゥトゥトゥ
「起きろっ!美里!出撃だ!」
なに?ホワイトベース?ブライトさん?
起き上がると恭之助が居た。
「恭之助!」
抱きつこうとしたら恭之助が消えた。
付けっ放しのテレビと
鳴っているスマホ
見慣れた自分の部屋。
「夢か…」
美里は電話に出た。
「はい。美里です」
ーエリアだけど寝てた?ー
「起こしてくれてありがと」
ー一番良い服着て、クラブテラに来れる?一時間後?ー
「警察の事情聴取?」
ーヤバさは同じだけど、DD アメリカよー
「なんの用?もう一回ブン殴られたいの?」
ースフィア会長が引退した。社長が契約交渉したいってー
「愛人契約じゃないよね?」
ーメジャー契約よー
美里は全身が震えた。




