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堀籠短編集

外側に作られた世界(15分間執筆チャレンジ)

西尾先生は15分間で800文字書くらしい。

ということで、15分推敲無しでどれだけ書けるか挑戦。


結果:542文字。


結論:西尾先生は宇宙人

落ちている猫の首がにゃあと鳴いた。体はない。ひっくりかえてしてみると、きれいな断面が見えたが血は一滴もこぼれてこない。


 なんだかへんてこなことが起きているなあと思いながら飲みかけのコーヒーを机に置き、家を出た。いつものバス停に並ぶ人影はなく、変わりに首が2つ、右手が1つ、左足が1本並んでいる。


 すでにこの世界になじんでいる私は、あれが人であるのであろうと推察した。そのまま左足の後ろに並んでいたが、なんだかたまらなくなり右足に尋ねた。


 右足は「ああ、君は外側に作られたのか」といったきり、なにも答えてくれなかった。


 会社に突くと、そこには何もなかった。白い空間がただただ広がっている。……いや、何か落ちている。それを拾い上げると、そこに《会社》とかかれた紙が落ちていた。紙を拾い上げようとしてみたが、それはかなわぬ願いだった。俺の手が無くなっていたのだ。かわりに《右手》と書かれた紙が落ちていた。では反対の手と思ったが、遅かった。地面に《左手》と書かれた紙がひらひらと落ちた。《右足》《左足》《尻》どんどん紙が落ちてゆく。最後に《頭》が落ちた。


 もう、私に見えるのは文字だけだ。君もそうだろう。君にもそう見えているはずだ。


 もしそうみえているなら、君も私と同じ外側に作られた人間だという事だ。

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