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i  作者: 春風 月葉
1/8

プロローグ

チガウ…コレハ、コノ感情デハナイ、コノ涙デハナイ…ナゼ泣ケナイ…私ハ!


彼が死んだ。

その日は雨が降っていた。

工事中のビルから落下してきた鉄骨から私を守って、私の変わりに彼が死んだ。

私はきっと泣いていた。

でもチガウ。

私は彼の死を嘆いた訳ではないのだろう…いや、ある意味そうかもしれない。

私は彼と付き合っていたが、私には彼への好意が無かった。

しかし、そんな私に好意を向けてくれる彼を見て、私も彼といれば好意が、恋が、愛がわかるかもしれない。

そう思っての関係だった。

そんな彼が、私の一筋の希望が死んだ。

消えてしまった。

私はきっと、その事実に失望し泣いているのだろう。

この日私は泣いていたのだろうか? 雨でそれが涙であったかもわからない…。

ただ、彼が死んだ。

私はきっと、それを容易に受け入れた。


少女は願う。

感情が欲しいと…少女は祈る。

自分が彼を愛しているようにと…少女は思う。

自分は何者なのかと…。


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