闘い
創造神と魔神が己を削りながらも決着をつけようとするところを
かなり近い距離で見ていると........
途中から、風と音でなにが起こっているのかがわからなくなった
そして拳が当たりあう音だったのに
だんだんと風が大きくなり、キャスロットが立つことができなくなり
手を持って移動しないように持っていたが
途中で限界が来て、少しずつ後ろに下がっていった
「くそ!ここじゃあ、まともに会話もできないな!
そこからあまり動くんじゃないぞ!」
「ああ!?どういうことだ!」
「転移の指輪使ってまともなところに行くから、動くなってことだ!」
風のおかげで大声を上げないと、両方に声は届かず
どうしても両方が起こっている会話に聞こえてくる
実際に敵同士なので、なにかの言い争いで怒り狂い
戦争になるってのは、結構見る話だが
キャスロットが俺の体ぴったりに引っ付き
それを見て、たっちゃんが指輪をポケットから取り出し
空中へ投げた
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「三人は消えたようじゃな?」
「ああ。三人は消えただろ」
平然と会話をしている神のふたりだが
先ほどよりもスピードは増し、一秒間に20も剣を交わらせていた
だが、それもいきなりといっていいほど、終わってしまう
二人は、息を切らせており顔から
「疲れた」
ということがわかるようだった
「それにしても老いてしまったのぉ
それだけもうつかいということじゃろうか?」
「ああ。おれもお前さんと前に戦った時と比べると、やばいほど落ちてやがる
ってことはお互いに近いな」
二人で、この世界に還るまでの時間を少し考えながら
会話を続ける
「それにしても......セグシはたっちゃんと言っていたか?
いつおぬしの元へ来た?
ここ数十年なわけないと思うのだが.....」
「ああ。ここ数十年はおれとお前で、世界に帰る方法を考えて連絡を取っていたからな
そうだな.......200年前ほどか
あいつがいきなり目の前に現れたときは、びっくりしたよ
全身大やけどで、手足の骨は変な方向に曲がってるしな。
その場にいたやつら全員で急いで回復魔法を使ったんだ
ただ、代償。といえばいいのか.....種族が悪魔になっちまった」
「それは急いで回復を行ったおぬしたちが正解じゃろ」
「まぁ、種族的なことは気にしてなかったんだが
回復して起き上がった瞬間
『セグシは!?セグシはどこへ行ったんだ!』
って騒ぎ始めてな。
この世界の情報で探すけどセグシってやつはどこにもいねぇし
で『この世界に来るはずなんだ』
っていうから上に聞いてみたら、転生する奴でその時
この世界の輪廻に入っている転生者のセグシがいた
そして同時に、もともとの世界で生きているセグシ、『たっちゃん』も見つけてしまった
これをどう思う?
同じ魂が二つあるってことはどちらかが偽物で
いつか消えなければならない」
「そうだったのか.....まぁ詳しいとこまでは話してくれんかったが
まぁ、いいだろう
それでどうする?また戦うか?」
「何言ってんだ。
今さっきの話をしたら、酒が飲みたくなっちまった」
「いいじゃろう。酒はあるか?」
「当たり前だ!!」
二人は、どこかに歩きながら酒の話をし
そして、最後の、二人だけの宴がはじまった
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「うわ!?」
目の前に出てきたのは、砂漠
空中に放り出されて、背中にはキャスロットがいるため
何もすることができず、顔から砂漠へだいぶしてしまった
「ああ、畜生!キャスロット、水の魔法出してくれ
顔洗いたいから」
「は、はい!水球!」
「なんだ?勇者がそんなこともできないのか?」
「悔しいことに水系統の魔法は使えないんでね」
たっちゃんがこっちを少し煽りながら、腰にあるマグナムに手を伸ばす
少し後ろを向き、キャスロットに、安全な場所に逃げろ
と目線で合図し、キャスロットが強化しながらかなり遠くの岩陰に隠れた
そしてこっちもマグナムを具現化する
ドン
キャスロットが完全に隠れた後になった、二つの銃声
二人が狙った先は、どちらとも頭
そしてそれが、同時に発射され
同じ場所絵を狙ったために、銃弾同士がぶつかり合い、その場に落ちた
「今の反応するか?」
「完全に一緒だっただけだろうが」
二人の会話の間にしていること
それは、自分の後ろに浮かび上がる魔法陣の制御
その数は、100を超える
「いくぞ!セグシ!」
「こっちもいくぞ!」
そして二人は同時に全ての魔法陣を制御し終わり
一斉に、敵に向かって進み始める
炎でできた龍、水でできた龍がぶつかり、消える
雷でできた龍と氷でできた龍がぶつかり、消える
そしてそれを制御しながら、新しい魔法を唱えていく
魔法が魔法とぶつかり消えていく
7色を超える魔法が、7色を超える魔法とぶつかり合い、消えていく
時に、片方が勝つがまた魔法とぶつかり、消えていく
魔力が多い二人だからこそできる、技
そしてそれは
キャスロットから見れば
「...綺麗」
という言葉を自然と出していた
それを二人が自然とやっているのは、あの地球で生きていた時に見ていたアニメの影響だろう
綺麗に技を放ち、戦う
そして、綺麗、技の演技、そして弾幕
この世界にはそれができる魔法がある
実際には、少しでも相手の体力を削ろうと必死なのだが
周りからは、7色以上の弾が7色以上のどれかとぶつかり合い
花火のようにして、散ってしまっているのだ
日本人ならば、花火を思い浮かべればいいだろう
それほど見る者を魅了する技と技の比べ合い
そして、魔法が飛び交う中
たっちゃんは、腰に下げてあった西洋剣を抜きセグシに突きを繰り出す
それがわかっていたかのようにセグシは
刀を取り出し、突きを流すようにしながら避ける
しかし、魔法はいまだ作成され続けており
敵の元へ向かうが、すぐに魔法によって消えてしまう
時に、でかい魔法陣が出来上がり
龍が敵の魔法をすべて破壊しながら進んでいくが
敵の龍とともに消滅する
そんな魔法同士の戦闘がおかなわれている中で
二人は、片手に剣を、片手にマグナムを持ち
剣を交わらせ続ける
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「のぉ、魔神よ」
「お?どうかしたか?」
「この勝負どちらが勝つと思う?」
「そっちの.....セグシとか言ったか?たぶんそっちだろ」
「おぬし.....孫みたいな存在が死んでもいいのか?」
「どっちにしろ、あいつの寿命はもう少ねぇ。あいつの自由だろう
戦っている今も削っているしな」
「なら、おぬしにも見えているじゃろう?
セグシにも死相がもう出てきておる。だがそれはこの戦いで死ぬわけではないだろう
そして、キャスロットは.....」
「お前が言いたいことはわかる
あの小娘.....キャスロットはこの戦いのどこかで死ぬな」




