番外編 ギアス
わたしは 魔王 第十三代目の魔王だ
名前は ギアス・ガリギアス・ドラグン
前の魔王があまりにもひどいことをしていた
例えていうなら、弱い者いじめ
そして、運悪く169人目の犠牲になるのが俺だった
しかしその時を待っていた。自分に課せられた義務だと思って
私は、一騎打ちを申し込み、ギリギリのところで勝つことができた
そして、スキルに追加された 称号 は
称号 魔王を討つもの 新たなる魔王 魔王
最期の二つは同じような気がしていた
しかし、途中からいろいろな意味で称号が違った理由がわかってくるようになっていった
そして、魔王になり、魔王城に住み、両親を呼び、貴族や有名な商人からいろいろな紹介をもらい、お嫁さんを見つけることにした
私が選んだ妻は、貴族の娘や商人の娘ではない
ただただ普通の女性。普通に働いていた女性
はじめた出会った、いやこっちが一方的に見ていたのだが、それが出会いだった
お誘いの連続で疲れ、執事に休みをもらい姿を隠した状態で街中を歩いていた時、ふと絡んでいる女性とチンピラ5人を見つけた
助けたほうがいいか。
ということを考えるまでもなく、足が動いていたが残り10メートルでたどり着くところで
夢でも見ているんじゃないかと思ってしまうほどのことが起きた
囲まれていた女性が目の前にいたチンピラを、アッパーで3階建ての家を超えるくらい飛ばし
動揺した4人のチンピラを一人ずつ、腕の骨を折ったり、腰の骨を折ったり、足を変な方向へ曲げたり
顔面を地面とくっつけたり、とどこかの軍人かな?
と思うくらいのものだった
初めて彼女の声を聴いたのだが、その最初の言葉が
「あんたのわたしをナンパしにきたの?」
と殺気を堂々と出しながら訪ねてきた
もしかしたら毎日こういうことが起きているのかもしれない
すこし気になり、上から落ちてきたチンピラを避けながら、近づく
そして、彼女が引きながら逃げる、壁に逃げる
それを追いかける
そして、壁まで追いつめて、私は尋ねた
「すまない。君に一目ぼれをした。ちょっと私の家まで来てくれないだろうか?」
彼女は無言で私の目を見ており、しばらく時間が経ち
私が諦める気がないというのがわかると、諦めたようにため息をつき
「わかった。ついていくけど、さっさと終わらせてよ。断るつもりだから」
そして私は魔王城に連れていき、両親の前で目の前の女性に告白をした
そして、私が魔王だと気づき、わんわん泣きながら私の下手くそなプロボーズを受け取ってもらえた
いろいろな批判や反対、そして戦いを挑んでくる奴がいたが前二つは言葉で納得させ、後ろは殺しはしなかったが、襲い掛かって降参するまで戦いを続けた。
数人、最後まで諦めることなく襲い掛かってきて、殺してしまった
だが、仕方がないような気がする
そして結婚式が終わり、幸せな日々が続いた
しかしそれも数年しか持たなかった
その数年がたち、遠くに住んでいる貴族から食事への招待が来た
しかしその時私は別の貴族にも食事に呼ばれており、
妻が行くことになった。
このとき断って、日を改めていけばよかったと思っている
いまそんなことを後悔しても遅いというのはわかっている
それでも、それでも、今の自分は、昔の自分を、無知だった自分を、恨む
そして自分自身を殺したい
いまではそういう感情を抑えれるようになり、コントロールできるようになり、戦闘にも生かすことができるようになった
遠くに領地を持っている貴族との食事会が終わり、もうそろそろ帰ってくるだろうと、門の前で待っていた。
兵士たちの 本当に素晴らしい夫婦愛だなぁ、俺もいつかそういう女性を見つけたいぜ
とかの声が聞こえるが無視
ひたすらわたしは到着を待っていた、しかしあまりにも遅かった
すこし怒りを覚え始めたこと、門が勢いよく開き、背中に矢を5本以上刺さっているだろう兵士が入ってきた
その兵士の顔はどこかで見たような気がする
そうだ、妻の護衛隊に行かせた100人のうちの一人だ。たしか、その100人の中で一番足が速かったはず
「どうかしたか!?」
その情報が自分の脳から出てくると、口は勝手に動いた
「敵集です!先ほこの町の北門外で襲撃に会いました!」
襲撃という言葉を聞いてわたしは、動きそうになった。しかし場所がわからなかったが、すぐにわかり、魔法を最大限使って北門の外に到着した
空から状況を見れば、ほとんどの敵をすでに倒しており、のこりは大将と思われる敵一人になっていた
しかし、こちらも被害はひどく、戦えるのは50人いるかどうか、怪我をしているものが20程度
そして、動かなくなっているものが30人ほど
そしてその50人が守りながら戦っている人を見つけた
妻だった。おそらく自身も戦ったのだろう
ドレスが切り刻まれており、ところどころ怪我をしていた
急いで空から急降下し、妻の横へと降りた
「大丈夫か!?」
「あ、あなた..来てくれたのね.....」
「待っていろ!今回復をしてやる!」
回復をすれば、少しは痛みが落ち着いたのか、ため息を出すと妻は話し始めた
「無理よ、いま私の中には毒が回っているわ。おそらく剣に塗っていたと思うの.....」
「そ、そんな.....」
「あなたと出会えて、本当に良かったと思っている。
本当にありがとうね、」
咳き込みながらも言った言葉。その咳には大量の血が混ざっており、もともと白で綺麗だったドレスは、土と血で汚れてしまっていた
自分はこんなに無力なのかと。
魔王という称号を持っているのに、ここまで何もできない
自分という無力さに涙を流した。
妻の最後の顔を見たいのに、涙で見えなかった
「ありがとう。愛してる」
その言葉を言いながら、私と妻の唇は重なった
思わず、背中を両手で持った
そして、涙でしっかりとみえない私に
微笑んで
力が抜けたように、ぶらりと垂れ下がった。
わたしの手の中で
後ろから、ひとに剣をさす音が聞こえる。
そして兵士から
「奥方様の敵!」
という声も
そして、刺す音と叫び声が消え、すすり泣く音しか聞えなくなった
私たちは、死体を全部回収し、魔王城へ帰還した
そして一週間は出かけたりする使用人を除き、誰一人として外に出ることはなかった
外に行った使用人に後から聞くと、魔王城の上にだけ分厚い雲ができ、常に雷が発生しており、まるで
そこの空だけ泣いているようだった。と
実際に魔王城のなかも全員が悲しんでいた
とくに、私は
2週間がたち、怒りを抑えきれていない頃、わたしは兵士に暗殺を企てた犯人を見つけろ
と命令をした。
数か月後、使用していた武器、防具等により犯人が見つけられた
その犯人は、一番最初にわたしを食事に誘った貴族だった
あとは怒りに任せて行動をした。
兵士で、復讐したいやつを集め、300人でその貴族領に突撃した
しかし、怒りに任せたとはいえ、何も関係もない市民を殺すまではしなかった
そして、城での大虐殺
最後に言葉でも聞こうと思い、話す機会を与えると
「死ね!この過去最低魔王が!」
気が付けば、周りの味方の兵士は全員顔が青く、震えあがっていた
原因は自分だとすぐにわかった
首をきるところまではよかった
しかし、怒りに任せ、何かわからなくなるまで剣で切り刻んでいた
そして兵士を帰らせ、まだ怒りが収まらない自分は、それに加担していた貴族のみを徹底的に殺した
なんども書くが、怒りに任せて無関係な貴族の妻、子供を殺したわけではない
それに加担していたもののみを殺していた
そしていつしか
称号 無慈悲 怒りに任せるもの 憤怒
が追加されていた
そして、暗殺に加担していた貴族をすべて殺し、どこに怒りをぶつければいいのかわからないとき
一騎打ちを申し出たやつがいた。
それが今の魔王
わかると思うが、おれはその一騎打ちで負けた
殺してくれと願ったが、今の魔王はそれを許さなかった
その罪を生きることで、軽くしろ
と
それでいまおれはこの世界にいる
セグシ達に出会えて、本当に変わったと思っている
魔族の中ではそこまで長く生きてきたわけではないが、いい人生を送っているような気がする
そして、妻の分も生きなければならない
タイトル通り、ギアスの過去を簡単に書いてみました
要望があれば、本格的に書きます。
奥さんの事、現魔王とのつながり、などなど
ときどきこういう番外編を挟むのもいいですね




