出撃ちょっと前
「いったい会いに行って何をする気だい?
愛の告白?衝撃の告白?それとも?」
「殴りこむ」
「了解。手伝わさせてもらうよ」
「いいのか?一応、主のはずだろう?」
「ああ。主だな。けど人間と戦わないって宣言して数か月後にこれだよ。
ちょっと頭をよくするために頭をたたいてあげないとね!」
「本音は?」
「あいつにすごく怒りを覚えているからそれを発散する」
「よし。ヒジリは?」
話しているのはほんの少し前に修復が完了した王の間
王の椅子には 王女 キャスロット が いない
ちょっと前に着替えに行ってしまったのだ。
あの白い細い腕からは想像もできない握力で連れ去られそうになったが(創造神の力を借りたのだろう)
ギアスとヒジリと話すことがあるといってあきらめてもらった
去っていくときになにか恐い言葉が聞こえたが
おそらく幻聴だろう。うん。絶対にそうだ
そしてヒジリ。
キャスロットが去っていってすぐに行く準備をした(鎧を着て)状態で来た
しかし彼女の顔はいつもより下を向いており、暗い
それは騎士国が危ないからなのか、それとも魔王を敵に回すかもしれないという心配があるのか
それは本人にしかわからないことなのだが
「わたしは....できれば殴り込みに行きたくないね」
「だろうな。俺もいくつかの理由を考えているんだが、教えてもらってもいいか?」
「ええ
キャスロットはいうには
1 あの兵士は戦争が始まってすぐこっちにおくられたことにより、いまどのくらいまで騎士国が危ないかがわからない
ちなみにあの兵士はいま医療室で寝ている。背中に矢が3本も刺さっていたらしい。
途中で邪魔だから自分で抜こうとしたけど途中で折れて2本は矢じりのみとなっていたらしい
2 私たちが魔王を殴り込みに行くことによって殴るこみにいく4人が死ぬ可能性
キャスロット(創造神様)がいるからどうにでもなるんじゃないか?
それもギアスがいるし、さらには勇者二人いるし
3私たちが殴り込みをしたときに総攻撃が開始される可能性
それは本当に考えていなかった
ということは誰かを騎士国の援軍として送ったほうがいいだろう
適役は......ヒジリしかいないな
4 魔族と人間との関係が悪化してまた昔みたいになること
それは考えた。
大真面目に考えた。
けどな、あっちが先に破ったんだ。
おれは今さっきもいったように同じ人間が死んでいくのを見るのは嫌だ
この世界の勇者としてなにかはできるはず.....
「ちょっと待てよ!?」
「「!?」」
「ヒジリ俺のVSR10 Gを持ってくれ!」
「も、持ったけど....」
「よし、窓を開けて空に一発撃て!」
「仕方がわからない!」
「ここを引くだけでいいから!」
「ああ、わかった!わかったから!」
確かに目の前で引いたのを見た
けど
「「うおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉっぉおおおおおおおお!?」」
弾が音速を超えるスピードで 室内 を壁から床へ 床から壁へ 移動を繰り返している
なぜだ!?空に銃口は向いていた!
どうやったら窓から銃弾がこっちに入ってくるんだよ!
意味わからねぇよ!?
「ちっ!重厚障壁!」
「た、助かった....ありがとな、ギアス」
「ご、ごめん...」
「ちょっと待てヒジリ。なんで空に銃口を向けていたのにこっちに弾が入ってきたんだ?」
「わ、わからない。」
うーん。状況を確認するにはもっと実験が必要だな!
「というわけでギアス「!頼む」
「よし、やってやろう」
なんか緊張しているみたいだったが
口元は笑っていた。
後から聞いた話
「お前の武器を触れるのはとてもうれしい
なにしろ、異世界の武器なのだからな」
と言っていた。
で結果は?
「うおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉっぉおおおおおおおお!?」
「ちょっと待ってよ!?」
「重厚障壁!あ、使えた」
「さすがは勇者だな...おれはそれを使いこなせるのに3年もかかったんだぞ....」
なんかギアスが落ち込んでいるが無視
なにせ俺には創造神様からもらったチートスキルがあるもんねぇ~
で、ヒジリと同じ結果になりました。
やばいねこれ....
「あれ?みなさん。何でそんなに疲れているのですか?」
「あ、キャスロット。ちょっとこれを空に向かって撃ってくれないか?」
「え、ええ。いいですけど....支えてくださいね?」
「もちろんです。王女様」
最近おれがそういうことをすると
キャスロットはすごく上機嫌になる
で支えてあげると
ためらいもなく撃った
でギアスとヒジリのような結果にならなかった
適正と適正じゃない人もいるのかもしれない
「む~。そうか....」
「いったい何をやらせようとしたんだ?」
「いや、俺の武器を使えるやつがいたら騎士国のほうに来る敵をバンバンやってほしいなぁ~。って思って」
「とはいってもここにいて魔王と互角に戦えるのは
俺、勇者セグシ、そしてあのときに互角で帰ってきたキャスロットだろうな
ということは騎士国の援軍に行くのは
ヒジリ殿だな」
「俺も同意見だ。ヒジリ。頼めるか?」
「ええ、もちろん。じゃあわたしは騎士国に先に行くわね」
「ああ、必ず生きて帰って来いよ?」
「あんたたちもね!」
そういうとヒジリは転移門を開き、すぐに行ってしまった
「それじゃあ私たちも行きましょうか。
セグシ様?ちゃんと守ってくださいね?」
「ああ、もちろんだ」
「準備はいいか?転移門を開くぞ」
「その転移門はどこ行きだ?」
「魔王の目の前」
「よし、いくぞ!」
二人は(キャスロットはおれの背中)転移門へ走って行った




