任務~詳細~
王都から今回向かう村は割と遠くにある。あまりにも離れていることから魔法陣を置こうという話になったが、その村はハイヴェズの近くにあるため逆に攻め込まれかねないということで設置されなかったのだ。そのため村に向かうには馬が必要となる。
「そろそろ日も落ちてくる。今日はここらで休もうか」
「はーい…つっかれたぁ…」
「クレアちゃんと馬上訓練してる?」
「えーっと…あはは…」
「帰ったらわたしとみっちりやろっか」
「ひぃ…セレンのスパルタ訓練ヤダ…」
「じゃあ俺が教えようか?」
「カイト…うん…カイトに教えてもらう…」
そうやって話してる間にユウェルは折れたを集めアシュタルが水分を飛ばしつつ火をつけていた。そして持ってきた食料を食べ、終わった頃にオルハが口を開いた。
「さて、私たちが向かう村だがロワンという。人口は数百人程度の小さな村だ。国境付近にありハイヴェズに近い。そのためハイヴェズとの交流も少なからずあるらしい。そして今回の依頼内容だが子供が行方不明になるからその原因を見つけること。そして出来ることなら取り返して欲しいとのことだ」
「子供…ね…その子供って魔力が強い子?」
「セレンはいい勘をしているな。その通りだ。」
「魔力の強い子なら神隠しと捉えられてもおかしくないってこと…か」
「村の人も最初はそう思っていたらしい。しかし一番最近起こった神隠しには生還者がいた。そこで事実がわかったんだ」
「今まではみんな攫われてたんですか?」
「そういうことらしい。最初に起こった事件は村の子供数人。そのうちリーダー格の男の子は魔力が強かったらしい。みんなで山で遊んでいたところその男の子が競争だといい先に走っていき姿が見えなくなった。おそらく多少魔力で強化してたんだろうな。みんなは勝てないとは知っていたため先に行かせるだけだったらしい。しかし目的地にはその男の子はいなかった。」
「魔力が強かったし消えたところを誰も目撃してないから神隠しで片付けられたのね」
「あぁ。それからも幾度か消えることがあったが全て神隠しということになっていたらしい。しかし今回消えるところを見たという子がいた。その子はすっかり塞ぎ込んでしまったようだが詳しく聞き取りをして欲しい。その子に聞くのはセレンに任せていいか?」
「大丈夫です。小さい子の扱いなら任せてください」
「なら任せた。他の者は村人への聞き取り。主に消えた子供について。大人だけではなく子供たちにも聞いてくれ。消えた子がどんな子だったかを知るには一緒に遊んでたこの方がよく知ってる」
『了解』
「子供たちに聞くのはクレア、ユウェル、アシュタルに頼む。年齢が近い方が話しやすいだろう。私とカイトは大人達への聞き込みだ。集めた情報はその日の晩に纏めあげる。質問はあるか?」
みんなは首を横にふった。
「それでは今日はこれで終わりだ。寝にくいかもしれんが明日の朝早くに出るからよく寝て疲れをとるように。」
「はーい。おやすみなさい」