お題で30分:勇気
眠すぎて自分が何書いてるかわからなくなりましたが、なんとか復帰しました、まだ眠い。
信じられない。一面荒野が広がる中で、ここにだけ花畑が出来ているだなんて。そして、花畑の真ん中に女の子が倒れているだなんて。
「君、大丈夫?」
揺り動かしてみるも、女の子はぴくりとも動かない。さて、困った。
「ん……」やっと気づいたようで、女の子が体を転がして目をうっすら開く。「あなたは……一体……どうしてこんなところに」
まだ意識がはっきりとしてはいないのだろう。至極ゆっくりと聞いてきた。
「旅をしていたんだ。仲間を探して。荒野ばかりでつまらないと思っていたら、急にこの花畑が見えたもんで」
「仲間……良い響きですね」そういうと、左手をついてむくりと起き上がる。「丁度、ここで寝ているだけの毎日に……飽きていたところなんです。私も……その仲間探しを手伝っても、かまいませんか?」
一語一語、間違わないように慎重に話す少女。本気なのがわかる。つい先ほどまで寝ぼけ眼だったのが、こちらだけを見詰める真っ直ぐな瞳に様変わりしていた。
「知らない大人についていっていいの?」
「幼い頃から……ずっと言われてましたけど、この結界に入れる人なら大丈夫です」
と、よくわからない返事をする。しかし、花畑の理由は解けたも同然だ。結界を張ったから、この中はいい環境になっているということらしい。
「ずっと結界の中で過ごしていても、何もかわらないから……。私、勇気を出して外に出てみようかと思って。それに、あなたはこの荒野を”つまらない”って仰いましたよね」
17年間、私にとっては”あたりまえ”の景色なのに。寂しげに言ってから、またこちらをじっと見つめる。媚びた目ではない。好奇心に溢れた、男の子の目のよう。
「……良いよ、わかった。だけど、私の仲間が行方不明になったわけじゃないよ。私は、これから仲間になる人を探しているんだ。だから、君が一番の仲間だ」
「仲間……そんなものが実際に存在するだなんて」
いよいよ家族の事や家庭の事について聞きたくもなってきたが、ぐっとこらえて女の子をエスコートする。そして、彼女を結界の外へと連れ出す。
「外の世界へ、ようこそ」
お読みいただきありがとうございました。




