終ッ了!
皆さんはこんな経験ありませんか?
結局、帰る相手もいないんで、ボブと一緒に帰っていたわけだが。
「オウッ!アレオイシソウネ!オカネハアシタカエスンデ、カッテクダサイ!」
「はいはい。」
「オウッ!アレカワイイネ!オカネハアシタカエスンデ、カッテクダサイ!」
「・・・はいはい。」
「オウッ!アレオモシロソウネ!オカネ(ry」
「・・・ぁぃぁぃ。」
今日だけで俺の財布はほとんどなかった。
「オウッ!アレ
「もう金持ってないよ。」
「・・・ォゥッ!」
・・・と、そんな時。
急に背後からブレーキ音が聞こえた。
「アブナイネッ!!」
俺はボブに背中を押された。
何が起きたんだろう。
俺の制服はいつの間にか赤く染まっていた。
鉄のようなにおいがする。
・・・これは血か?
しかし、俺は一つも傷ついていない。
俺は体を起こした。前には血まみれの外国人が倒れていた。
後ろを見ると、車が壁にぶつかっている。さらに、その車が赤く染まっていて。
キャーーー
だの、
救急車!
だの、
いろいろな声が聞こえてくる。
俺はやっと理解した。
「・・・ボブ・・・ボブ!!」
赤く染まっている外国人のほうに駆け寄ると、
「・・・オウッ・・・ダイジョウブデスカ・・・?」
「・・・人の心配より自分の心配だろ・・・ッ!」
「ミ、ミーハモウダメネ・・・。」
「そんな事いうなよ!!」
「ミーハ、ユーニデアエテ・・・ホントウニ・・・ヨカッ・・・タデス。」
「そんな、そんな・・・!だって俺は!まだ・・・まだ─────
ボブがにこっと笑った。
「お金を返してもらってないッッ!!」
「・・・ォゥ・・・。」
「まだ4万5225円返してもらってないんだからな!!」
そうだ、こいつの命なんかはどうでもいい。こいつには恨みがあるからな。
「死ぬなよ・・・いや、死んでいいけど、金は返せよ・・・!!」
ボブが手で顔を覆った。
ピーポーピーポー
そんな音が聞こえてきて。
半年後、ボブがやっと学校に顔を出した。
「オクレテソーリーネ。」
ボブの手にはしっかり4万5225円握られていて、その手を俺に差し出してきた。
「ったく、今回だけだからな。次は利子つけるからな!」
そんなこんなで、俺の学園生活は、退屈なんかせず、続いている。
疲れた。