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金の髪

その後……

ディナスは魔法陣の中心に瑠衣香をそっと導くと、ふるえる手で彼女の金の髪を優しくなでた。

彼の瞳には、もはや死を覚悟した静けさと、深い慈愛が宿っていた。


「瑠衣香様……あなたは、生まれながらにして孤独なお方でした」


「……え?」


「人の心を読む力。それは時に、人を遠ざけ、己を傷つける呪いになります。しかし――」


彼はほほ笑んだ。ほんの一瞬、子を見守るような眼差しで。


「それでも私は、あなたが誰よりも優しい人だと知っている。

偽りを知ってなお、人を信じようとする――そんなあなたが、私は誇りなのです」


瑠衣香の目から、大粒の涙がこぼれた。


「……ディナス……」


「どうか、忘れても。いつかまた思い出してください。

あなたが、どれほど美しく、強く、そして――愛されていたかを」


魔法陣が光を放つ。


「生きてください、姫。あなたの人生は、まだ……始まってさえ、いないのですから」


そして、瑠衣香の世界は、光とともに静かに消えた。


今後の展開に期待してください。

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