8 休日
土曜日、週末休みの日、ゆっくり休める日に何をするかって?、それはもちろん決まっている、ゲームだ。誰にも邪魔されることのない自由な時間、そんなときに趣味に没頭するってとってもいいことだと…
「おじゃましまーす、みり〜」
休みの日まで来るとか聞いてないぞ
「一体何しに来た!」
「みりのとこに遊びに…って部屋散らかってるねぇ…」
「基本ゲームするのに座る場所とベットしか使ってないから…」
使ってない場所はどうしても管理が杜撰になってしまう。よくあることじゃない?。
「うーんこんなんじゃ遊べないから…よし、片付けよう!」
「えーいいよ別に」
「だって片付けないと遊べないんだもん」
「そもそも一緒に遊ぶ必要も…」
「…だめ?」
上目遣いでそう言ってくるのは反則だと思うのですが。
「う…好きにして」
「なにいってんのみりが見てくれなきゃ何整理していいのかわかんないじゃん」
ごもっともな意見だ。
「そういうことだからゲーム置いて〜、片付けする!」
「はーい」
ある程度用途が同じのものはまとめておく、縦積みにせず棚などを駆使して横並びにする。小物は用具入れなどを使って一箇所に集めておく、などなど基本的なことをするだけで部屋が見違えるようにきれいになった。
「人が歩く場所は物を置かない!、そうじゃないと入ってこれないじゃん!」
「ごめんって」
「ふーんだ、私が部屋に入れなくなってもいいって言うんだ、へー」
これに関してはなんと返すのが正解なんだ?。入れなくてもいいというと確実に拗ねるし、でも入ってくれないと困ると思ってるわけでもない…
「これからはちゃんと片付けとくからさ、ね?」
「ふーん…片付け手伝った分の対価として…」
「対価として…?」
「私へのハグを要求する!、あ、もちろん前から」
「なんで!?」
「してほしいから?」
そうやって恋人とかのそういう間柄じゃない人にそういうことを要求するんじゃないよ…勘違いする人絶対にいるからさ…。でも仕方がないから前からぎゅって抱く。
「やっぱり、人肌って、温かいよね」
そういってあるまは俺のことを抱き返してきた。そうして
「私だったら……………のに」
なにか小声で呟いている。小声すぎてなんて言ってんのかわかんないけど。
「あ、そうだそうだ、明日一緒にショッピング行かない?」
「うーん、なにしに?」
「色々と見に行くの、ウィンドウショッピングってやつ」
「できれば家に居たいか…」
「あと、これ」
そうしてあるまはとあるカフェのキャンペーンページを見せてきた。
「期間限定でカップル割引してるらしいよ?、15%も割引されるの!、こんなチャンスってないよ〜」
このカフェは…たしか前にテレビでも取り上げられてて美味しそうだなと思った記憶がある。でもカフェって高いし男が一人で行くのが憚られるようなお店ばかりで敬遠しれたんだよね。味も美味しく、インスタ映えする(らしい)と評判のお店。いくなら誰かと一緒がいいと思ってたからいい機会かもしれない。
「そこのお店行きたいと思ってたし、明日出かけますか」
「やった〜」
ぴょんっと跳ねて喜びを表現している、可愛い。
「じゃまた時間とか考えといて〜、後でLAINですり合わせしよ〜」
「了解」
そうして今日のところは離れた。最近小さい声でなにか呟くことが増えているような気がするけど、あんま気にしないほうがいいよね。
………あるまは家に帰った後一人心の中で呟いていた。
(みり…昔まだ色々ダメ人間だった自分に優しくしてくれた男の子…一個上の人に子って使うのおかしいかな?…ていうか、しばらく話せてなかったしなんだか彼女も出来てたみたいだけど…)
彼女の脳内にいろいろな考えが浮かぶ。
(みりに振り向いてほしくてここ数年間ダイエットして、肌を綺麗に保つためにスキンケアもやった、他にも…まあとにかく!、自分磨きとして私に出来ることは全部やってきた、洗濯掃除料理、家事全般はなんでも出来るようになった、みりと一緒になるために中学校も高校も一緒のところに行った。勉強してて先生からもっといい高校に行けると言われても、みりの居るところじゃないと意味がない…)
彼女の頭にはつねにみりのことが浮かんでいた。
(絶対に私が、みりのことを幸せにする、絶対私のものにする)
そう彼女は強い決意をもって明日のショッピング(デート)の予定を考えるのだった。
みり:明日の時間とかどうする?、昼ご飯食べるかどうかでも変わってくると思うんだけど
あるま:んー、私がお弁当作って持っていこうかな
みり:それ結構ありがたいかも、食費も浮くし
あるま:腕によりをかけて作るよ〜
どうやらお昼はお弁当作ってくれるらしい、あるまの作るお弁当は美味しいから結構楽しみにしてるのだ。
みり:ん、お弁当食べるってことは午前中から集まる?
あるま:いや、お弁当持って最初公園とかに行って食べてからウィンドウショッピングって感じかな、思ってるのは
みり:なるほどね
お弁当食べるのがスタートって感じね、理解した。
みり:楽しみにしとくね、また明日〜
あるま:また明日〜




