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67 あるまの企み

 新学期、自分のイメージが上がっていて個人的にはかなりホッとした今日この頃、あるまはどこか不満そうである。


「あのー…あるまさん?、ずっと腕に抱きついてどしたの?」

「…ダメなの??」


 訂正:かなりご機嫌ナナメ


「あのー、俺なんかやった?、やっちゃってたなら謝るけど」

「…別に何もやってない」

「ア、ソウデスカ」


 …これってどうするべき?、俺にはあまりこう言う経験がないからよくわからない。こんな時は女子に聞いてみるのが一番…いやどこに俺が話を聞けるような女子がいると言うのだろうか、クラスの女子は論外、でもあるま以外に仲のいい女子なんて…あ


 藍星:彼女が不機嫌なんだがどうすればいいと思う?

 雨笠:いきなりなんですか?、イチャイチャ自慢ですか?、彼氏のいない私を惨めにしたいんですか?


 即行で帰ってきた、


 藍星:いやそうじゃなくて…ずっとくっついてるんだけど、ずっと不機嫌そうで…でも俺こういう経験なかったからわからなくてさ、聞けるような人も雨笠くらいしか居なかったし。


 雨笠:…私を頼ってくれる人に入れてくれたことに免じて教えてあげましょう。あのですね、女の子って嫉妬心の塊のような生き物なんです。

 藍星:ほう

 雨笠:だから…自分の恋人がちやほやされてたりすると、私の恋人なのにって気持ちが湧いちゃうんですよ。

 藍星:はいはいはい

 雨笠:だから…撫でたり褒めたりしてあげたらいいんじゃないですかね?、あーこの後何かもう送ってこなくてもいいですよ。イチャイチャを聞かさせると私の身が持たないので

 藍星:ありがとな教えてくれて

 雨笠:ありがたいと思うならまた今度、私に付き合ってください、明日の放課後にでも図書館で

 藍星:了解


 ありがたいお言葉を頂いた、


「……誰と連絡してるの」

「あ、いや、その、ちょっと相談を」

「…怪しい、ねぇみり、ちょっとスマホ貸…」


 何かまずいことを言おうとしていたような気がするので、それを言わせる前に頭を撫でることにした。頭に手を置いてそっと優しく撫でる


「…いきなり何」

「いや、ごめんね、なんだか色々我慢させちゃったみたいで」

「…別にいいし」

「大丈夫、俺が好きなのはあるまだけだから」

「…ずるいよ、そんなこと言われたら許しちゃうじゃん」

「許さないルートもあったのかな?」

「………」

「そこで黙らないでほしいな〜」


 何を企んでるかわからないから怖い。あるまは普段は見せることはないのだが、たまにヤンデレな部分を見せてくることがある。別に、俺がそう言うことを苦手とお思ってる訳ではないのだが(それも愛情表現の一つだと思ってる)、何をしてくるかわからないという怖さは…うん。


「もし悪いと思ってるのなら…今週の土曜日、私の家来てくれる?」

「?…いいけど」

「やった〜、色々準備しとくね〜」

「なんの準備???」

「まぁ来てからのお楽しみってことで〜」


 怖い、とてもすごく怖い。やっぱり何か理由をつけて断った方が良かったのではないかと思うくらいには。でももう言ってしまったことは取り消せ(させてくれ)ないのでもう仕方がない。


 〜〜〜


 そして約束の土曜日…


「土曜日の…しかもまだ午前中…こんな時間に呼ぶって一体何をする予定なんだ?」


 いまいち、まだあるまの狙いを掴むことが出来ないでいる。が、あるま曰く『絶対みりに似合うから!』、とのこと。ますますなんのことかわからない…。しかしまぁ…一応拗ねちゃったあるまを元に戻すために必要なことだ、何があっても腹を括るしかない。そしてインターホンを鳴らすと、


「いらっしゃーい!、色々準備して待ってたよ〜!」


 いつもよりハイテンション気味のあるま、一体何が待ち受けているのだろうか…戦々恐々としながら家に上がる。


「結局何するの?」

「ちょっと待ってて〜、色々準備整えなきゃだから」

「準備して待ってたとは一体」


 どうやらまだ少し時間がかかるようだ。


「ちょっと部屋の方で待ってて〜、色々持っていくから〜」

「りょうかーい」


 そうしてあるまの部屋で待つことにしたのだが…前来た時と何か違う?、前は何か色々散らばってたというか…なんだろ?、その何かはすぐに判明することになる。


「お待たせ〜、準備できたよ〜」


 あるまが運んできたのは数々の化粧品類…あ、何か違うと思ったら部屋に化粧品類が置かれてなかったんだなるほど。


「えっと…そんなたくさん化粧品持ってなんの準備?」

「ふっふっふ〜、よくぞ聞いてくださいました、これからみりには女装をしてもらいます!」

「……え?」

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