55 執着
〜20XX年12月23日 (木) 〜
最近、あの時の先輩が何かと絡んでくる…、なんで?、別れるつもりはないって何度言えば解るの?
「何度来て何度言われようと、私はみりと別れる気はありません、帰ってください」
「…君はなぜ彼に固執するんだい?、君と釣り合うような魅力的なところがあるわけでもない…それにあいつにはまだ悪い噂があるんだよ…そんな奴と付き合っていても、君が不利益を被るだけじゃないか、もしかして、何か弱みでも握られているのかい?、そうだったら話してみてくれよ、俺が助けてやるか…」
「みりはそんなことする人じゃない!!!」
思わず叫んでしまった。周りがびっくりして視線が集まる…
「どうしたんだそんな感情的になって…、何か隠したいことでもあるのかい?」
「事実無根なことをつらつらと話して私の恋人を侮辱して…私がみりと付き合っていても、あなたにはなんの不利益もないでしょう?、あなたこそ私に話しかけるのはやめて下さい…気持ち悪いです」
この人は、私の恋人のことを一体どれだけ馬鹿にしたら気が済むんだろう。名前を聞こうとしても自分のことばっかり話して私の質問には一つも答えようとしない…こんな人ばっかり、だから嫌いなのよ。
「あるまさんが困ってるじゃないですか、早く帰って下さい」
「アンタなんかお呼びじゃないのよ!」
全く引こうとしない先輩に困っていると、後ろから天月ちゃんと早乙女さんも一緒に来て助けてくれた。それ以外にも周りからの視線がキツくなってきたのか、一旦引くことにしたようだ。
「今日のところはこれで帰るよ…だけど、まだあいつの悪い噂について話せてないね…、そうだね…明日は終業式で学校はお昼で終わる…その後にでも話させてもらおうか…そうすると君はきっと、藍星とは別れる選択を取るだろうね。まぁ、じっくり考えることだよ」
そう言い残して去って行った。
「ちょっと…人様の関係に部外者が口出すとかマジヤバくな〜い?」
「ちょっと常識を疑いますね」
「でしょでしょ?、だからあるまちゃんは一切聞き入れなくていいからね!」
「あんな奴の言葉なんて聞くだけ無駄ですよ、ね、宵闇さん」
二人は、ちょっと私が落ち込んでるように見えたのか私のことを慰めてくれた。私の自慢の友達、ほんといい子達だよね。
「ありがと、二人とも」
そう言って、もうすぐ始まる五時間目の席に着いた。
〜〜〜
昨日気分転換を済ませて今日と言う日に臨んだものの…特に進展もないまま過ぎていく時間…こんなに見つからないんじゃ、毎日こんなことを深刻に捉えてる意味がないような気がするのだ。
「…と、もう明日なのか」
今日か12月の23日…クリスマスイブの前日だ…。気になて調べたのだがクリスマス《《イブ》》の《《イブ》》には前夜祭という意味があるらしい…前夜祭の前日ってなんだか日本語として変なような気がするのだが…特に間違ってるわけでもないしいいか別に…
「デート、もう明日なのか〜早いなぁ」
「おうおう彼女持ちはいいですねぇ予定が入ってて」
「お前も彼女おるやろがいお互い様や」
柊の悪ノリというか、イジリも相変わらずである…。
「そういうお前は何かクリスマスの予定とかあんの?」
「彼女の家でクリスマスパーティーだけど」
「そんなパーティーとかいう陽キャ感半端じゃないイベントが御免だね」
「言うて俺と彼女とその家族でやるから陽キャがどうとか関係ないぞ?」
あー聞こえない聞こえない、クリスマスパーティーという言葉の響きがあればそれで十分なのだ。
「にしても結局よくわからなかったな、噂のこと」
あるまにもお昼一緒に食べる時噂について聞いてみたのだが…あっちもあっちで何か隠しているような、そんな気がした。探りをいれるつもりはないからいいけどね。
「色々聞いてみたんだがなぁ〜、力になれずスマンな、というかもうわからないならわからないで切り替えて、お前は明日のデート、思いっきり楽しめよ!!!」
「言われずともそうするよ」
このことを明日に引きずらなかったらそれでいいのだ。そうすれば明日は楽しむことができる…でも、心のどこかで引っ掛かりを感じずには居られないのだろう…
「だからこそ、今日までに解決したかったんだけどな」
でも出来なかったものは仕方がないのだ…。今できるのは明日のデートを最大限楽しめるように努めることだな、
いつも読んでくださりありがとうございま〜す。第二章も残り少なくなってきました〜。それでそれで、ここまでのキャラの設定で何か質問してみたいこととかあればどんどんコメントしてってください〜、その次のお話の後書きで少し語らせていただきます!。大体どんなことでも答えまっせ。
(流石に先の展開に関わることはNGだけど)
これからも当作品をよろしくお願いします!




