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50 クリスマスデート計画

「というわけなのでクリスマスイブの予定について話し合いたいと思いまーす!」

「そこまで考えることあるかな?」


 クリスマスイブの夕方に出歩いてイルミネーションを見て回るだけじゃないの?、俺はてっきりそう考えているんだが…。


「クリスマスイブのデート(・・・)って言ってんのに見て回るだけで終わるわけ無いでしょ!、他にも色んなことする予定なんだよ〜」

「ふーん、例えば?」

「それを今から考えるんじゃん!」


 なるほど、そういう意味での予定決めという訳か。


「それで、どうする?」

「うーん、いっぱい遊びたいよね〜、だからお昼から集まって色々やろうと思うの!」


 あるまは張り切っているので、それに乗って話を進めて言った。


「…という感じで遊ぼうと思う!」


 いろいろとやりたいことを話しているのをただただ聞いているだけだったのだが…というかこのくらいの時間にここに行くとか大事な部分が全く話されていないような…?


「あの、予定を決めるというより、ただやりたいこと行きたい場所を言い合っただけでは?」

「うん!、みりもどんな場所に行きたいか聞いておこうと思って〜」

「なるほど…じゃなくて!、詳しいことがなにも決まってないってことで…」

「最初から全部わかってたらなんにもドキドキしなくない?、どんなことしてくれるんだろう、どんなところに連れて行ってくれるんだろうって、わからないからこそドキドキするんだよ?、だからサプライスって嬉しいんだよ〜!」


 いや趣旨、ここに集まった趣旨、予定決めとは一体なんだったのだろうか。


「だから、私は晩ご飯までの予定考えとく!、だから、それから後のこと、任せたよ〜、とびっきりのサプライズ、期待してるからね〜」


 …一番考えるのが大変で責任重大なところを放り投げられたような気がする…さては最初からそのつもりだったな?


「うーん…あんまり期待されても…俺そんないいプラン考えられないし…」

「大丈夫!、みりとなら、きっとなんでも楽しいから!」


 一旦家に帰って各自考えることになった…あるまはああ言ってくれたけど、それでもくだらないプランを考えてあるまが俺に幻滅したらどうしよう…俺から離れてしまったらどうしよう…と考えてしまう。


「…どんなのなら、あるまは楽しんでくれるんだろう」


 その日ずっと考えていたが、答えが出ることはなかった。寝て起きて土曜の朝、次の金曜日にはもうクリスマスイブだ…そう悠長に考えている時間はない…だけど、そう簡単にいいものが浮かぶわけもない…


「…あれ?、そういえば…」


 俺はあるまと付き合うことになったあの公園でのことを思い出していた。


「あの時あるまは…」


 あるまは俺に好きって想いをぶつけてくれた。俺のことを安心するまでハグしていてくれた。でも俺はあの時に好きって言えてないよな?…それ以降も、なんだか恥ずかしくて直接的に想いをぶつけることはほとんどなかった。


「…この機会に、全部伝えてみようかな…」


 〜〜〜


 私、宵闇あるまは困っていました。


「あーもー!、晩ご飯までは私が考えるって言ったけど…全然思いつかないよ!」


 ここ数年で変わってきたとはいえ、元々陰側の人だった私が、そんなカップルでのデート計画…それもクリスマスイブという特別な日のデートの予定なんて考えたことないのに!!!


「…でも、決めるって言ったからには最大限楽しんでほしいし…本気で色々考えてやるんだから!」


 たしか23日に恋愛ものの映画の新作でるし見に行きたいな〜、あ、あのカフェ、クリスマスの限定スイーツメニューもあったな〜、他にも他にも…あー!、色々考えてみると行きたいところが多すぎてなかなか決められない!


「…でもいっぱい行きたい所があるっていうのはいいことだよね☆、クリスマスイブじゃなくても、後に行けばいいわけだし…あ〜、みりはどんなサプライズをしてくれるんだろ〜、楽しみだな〜」


 〜〜〜


「ハクシュ」


 どこかで誰かが俺の噂でもしてるのか?、いや単純にこの部屋が寒いだけか、


「まぁ、大体予定は決まったし…って、もう晩ご飯の時間じゃん?、え?、待って俺そんな長い時間考えてたの?」


 時間の流れって怖いわぁ〜、もう一日が終わってんだもん、デートのことを決める以外今日なにもやってないのに。色々言いたいことも書き留めたし…彼女が楽しんでくれるといいな。


 そう考えを巡らせながら、晩ご飯を食べるために家の階段を駆け下りていく、藍星みりなのであった。

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