47 雪降る道を
「行ってきまー…さっっっっっむ!」
期末テストが終わって、三学期の終わりも近い今日この頃、
「うわ…雪降ってるじゃん…」
雪、それは冬の時期になると降ってくる冷たい氷のようなもの…いやそれくらい誰でも知ってるっての、ともかくそういうものだ。俺個人、あまり雪は好きでない、ただ雨になって降られるよりかはマシではあるが…
「おはよー!、今日は雪降ってるね〜、このまま積もらないかな〜」
「パラパラ舞ってるくらいだし、この程度じゃ積もらないでしょ」
「もー、積もったりみりと一緒に遊びたいのにな〜」
生憎ここは、毎年雪が積もるようなところではない。だがあまり積もらない地域だからこそ、こういう遊びたい〜という考えになるのかもしれない。だって北海道や東北地方などの豪雪地帯では、雪が山のように降って、そして積もって、公共交通が止まって…というのをニュースで毎年のように目にする。それに自分たちは通学が歩きだから良いものの、自転車通や、それ以上に電車通の人にとっては、大雪というのは死活問題にもなり得る。
「ここ雪積もったことあったっけ?」
「あったよ!、私が小5の時にいっぱい積もって、みりと一緒にかまくらや雪だるま作ったり雪合戦したじゃん!」
「あー、そういやそんなこともあったっけ」
思い出した。あの時はこの地域では異常なくらい雪が降って、次の日にはかなり積もったということでみんなで遊んでたんだっけ。あの日は学校も休みになってみんな興奮していたような気がする。
「あの時の写真、多分家探せば出てくると思うよ?」
「いや別に見たいわけじゃないからいいんだけど…」
「ふーん、ならいいけど。あー、またあんなふうに積もらないかな〜」
「そんな夢物語語ってないで、はよいくぞ〜」
「みりは現実主義者すぎるの!、もっと夢見ないと!」
まったく余計なお世話である。
「よぉ柊〜」
「よう藍星!、今日は雪降ってたな!、積もったら面白いことになると思わないか!」
「そうなると電車通の人が悲鳴あげると思うからパスで」
柊も雪の話題に触れてきた。俺としては興味ないのだが…
「はいそれじゃぁ席につけ、お前らの個票返すからなー、間違ってないか確認しとけよー」
と、先生が来た。どうやら期末テストの順位とかも書いてある個票が返されるようだ。前回は320人中188位…さて順位は如何程に。
『総合順位 89/320位』
…かなり上がった???、前は半分以下だったのが、今ではそこそこの順位と呼べるレベルまで良くなっている…あるまのテストの結果はどうだったのだろうか…帰りにでも聞いてみるか。と、ここでふと思ったのだが…よくラノベ作品などにある、順位が貼り出されるやつあるじゃん?、あれって実際にあるのかね?。個人的にはプライバシーの観点から、あれどうなん?、と思っているのだが…少なくとも俺は見たことがない、あれも一つの、創作限定の要素ではあるのかね…。
「藍星!、お前はどうだった?」
そんなことを考えていると、後ろから柊が順位を覗き見してきたではないか。
「89位か!…結構上がってるな」
「そういう柊、お前はどうだったんだ?」
「え、俺か?、いや、その、俺のは見るに絶えないというか…」
「一方的に見ておいて俺のは見せませんというのはなしだぞ、というわけで寄越せ」
柊から個票を奪い取って順位を見る。
『総合順位 112/320位』
「…別悪くないじゃん、なんで隠したんだよ」
「べ、別に、お前に負けたのが悔しかったとかでは、な、ないからな?」
「答え合わせアリガトウゴザイマース」
「違ぇから!」
嘆きの声が聞こえてくるがフル無視。
「やぁ、藍星君、結果はどうだったのかな?」
「前回よりは結構上がったが、それでも可も不可もなくって印象だな」
そう言って89位の書かれた紙を見せる。
「まぁ君にしては頑張ったほうじゃないかい?」
「だから言い方ウザ」
「ちなみに私は総合2位です」
「相変わらずの一桁順位だな」
「まぁ君達はこれからも精進してくれたまえ」
「だから言い方ウザったるいんだって」
もう対応が面倒になってきたのでこっちも放っておこう…にしても今回のテストは、前回よりかなりいい順位とれて良かった。あるまにも改めて…この後のお昼ご飯の時にでもお礼を言っておくとしよう。




