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45 期末テスト④

「ふ〜、やっとテスト終わったね!」

「はぁ〜、長かった〜」


 一週間に渡る二学期期末テストが終わった。実際そこまで長いわけではないのだが…今回はちゃんとテスト勉強をして対策してから臨んだので…気が入っていたのか、普通に疲れたのかかなり長く感じた一週間だった。


「で、みり、テスト終わってみて、感触はどう?」

「割と…取れてる…んじゃない?」

「自信なさげだね」

「いや…そういうわけじゃないんだけど…」


 今回のテストはちゃんと解けた感触があった。いつもは一問で考え込んでしまう有り様だったのだが、今回は頭の中にパターンが浮かんできて、かなりスラスラ解くことが出来た…のだが、これまでテストで高得点を取ったことのない教科に関しては、自分がどうにも良い点を取ってるところが想像出来ないのである…ということを話してみたところ、


「うーん…そんな気張らないでいいと思うよ?、きっとみりは成功体験がないから不安になっちゃうだけ。今回のテストはきっと良い点取れてる!、私が保証する!」


 あるま先生より、私が教えたんだからきっと良い点取れてるとのお墨付きを頂きました。


「ねえねえそんなことより、せっかくテスト終わって、学校もお昼前で終わりなんだし、どこかでお昼ご飯食べて帰ろ!」

「いいね、あ、でもいつも帰ったらお昼ご飯用意してくれてたし…今日は大丈夫って連絡…」

「もう伝えてる!」


 早…仕事が早いと言うか…俺が何言うか事前に予測してると言うか…あるまって先読みの超能力でも持ってるんじゃないのか?


「あ、財布持ってきてないや今日、やっぱり家に帰って…」

「……私と一緒にお昼ご飯食べたくないって言うの…???」


 ちょっと待ってください、目つきが洒落になってません。絵に書いて表すとしたらハイライトが無くなってるような、目から光を無くなってるというか…口調も相まってなんかすごく怖い。


「いや、その、断じてそういうわけでは…でも一緒にご飯は食べたいけどお金がないと…」

「…いいよ、わざと家にお金忘れるような人じゃないって知ってるしね。それに…」


 あるまは自分の財布を取り出して…まさか俺の分も一緒に払うと言うつもりかな?。いや、なんか女性に自分の分まで食事代金を支払わせるの、男としてなんだか負けているような気がする…でも俺はお金ないし…どうするか…と考えていた時、


「事前に話を通しておいたので、みりのお母さんから、今日のお昼ご飯代の二千円を貰ってます!」


 やっぱ先読みの超能力者だろ、あるまは。


 〜〜〜


 お昼ご飯、あるまと二人で定食屋チェーン店に来ていた。


「やっぱ定食屋だし、結構色んな種類のご飯あるよな〜、こういうとこ来ると、いつも何食べるか悩んじゃうんだよな」

「わかる〜、色々食べたくなっちゃうよね〜」


 だよな。こういう定食屋は、なに食べようかとメニュー表見ながら考える段階から楽しかったりする。


「定番の定食類に…冬季の期間限定は鍋物か」

「寒い時期には、やっぱりお鍋だよね!、体あったまるし!、しかも野菜もしっかり取れる、だから私もお鍋好きだよ〜、あ、だけど今はいいかな」

「して、その理由は」

「だってお鍋食べてあったまらなくても、みりに抱きつけばあったまるんだも〜ん」

「…冬の季節、四六時中くっついてるつもり?」

「…せっかく恥ずかしがらせようとしてるんだから、ちょっとくらい恥ずかしがってよ!」


 頬を膨らませて怒っているのを見ると可愛いと思う同時に、なんだかほっこりする。安心すると言うか…充実してると思えるというか…まあそういうことなのだ。


「これからは、すこしは反応する努力をしようと思います」

「そーしてね!、まったくもう」


 そんなことを話しながら頼むものを決めて、注文を通す。


「このすき焼き定食を一つ、ごはん大盛りでお願いします」

「私は唐揚げ定食(5つ)を一つお願いします!」


『かしこまりました〜』と注文を受けた店員が戻ったところで、また二人で話を始めた。


「さてみり、問題用紙に答え書き写したもの、持ってきた?」

「うん、言われた通り、答え書いて持ってきたで、」

「じゃあ料理来るまで自己採点して待ってよ〜」


 料理は来るまで、今日で終わったテストの自己採点を始めるのだった。

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