38 ずっと続くはずだったもの②
「もう高校二年になってから結構経ったよなぁ」
「だね〜、もうそろそろ私達も進路とか色々考え始める時期なのかな?」
「…二年のうちはゆったりさせてほしいものだけどなぁ…っと、次体育か、行かないとだわ」
「頑張ってね〜」
「みちるもね」
どうも!、私の名前は月乃みちる。今日も幸せ一直線!、元気に過ごしてるよ。でも最近私の友達の"雲霧くるむ"が私とみりくんの関係について色々言ってくるようになったんです。いいじゃん私が幸せなんだから。
「ねぇ、なんで藍星なんかと付き合ってるわけ?、あいつのどこがいいの?」
「えー?、知らないの?、みりは…」
「あー、別にいい、もうその話十回以上は聞いた」
「なら私の恋人に、藍星なんか、って言わないでよ。私の大事な人なのに」
「…いつか後悔するよ」
「ううん、絶対ない!、みりは私のことを愛してくれてる!、見てくれてる!、絶対離れるなんてことないから!」
こうやってみりはこんなにすごい人なんだよってことを教えてあげてるのに、何回も聞いてくるの、なんでだろ?、まあいいや〜。
最近、昔流されてた悪い噂も全部無くなって、おまけにみりが居てくれるお陰で私は学校に来ることが一番の楽しみです!、だって楽しいし幸せなんだもん!
「幸せって言ってくれるだけで、俺は元気がでるかな」
彼は…みりはいつだって私のことを心配してくれる、気遣ってくれる。そんな人のことを悪く言うだなんて、たとえ親友だったとしても許せません!
「ん、なんか考え込んでるみたいだけど、どうかしたの?」
「ん、いや…私たちって、ほんとに一緒に居て…いいんだよね?」
「一緒に居られるなら、ずっと一緒に居たいって、そう思ってるよ」
「…///」
みりはそう、なんてことないかのように、いつも私を照れさせてくる。私が一緒に居ていいんだって思わせてくれる。一緒にいると安心感がある。だからこれからも、ずっと一緒に居たいと、心からそう思う…そう思っていたのに。
「…ねぇ雲霧ちゃん、大事な話って…どういうこと?」
「藍星についてだよ…」
みりくんについて…一体私の大事な人になにがあるっていうの?
「私は月乃のこと、本気で心配してるから言うんだからね?…月乃と藍星、早く別れたほうが身のためだと思う」
「なんで…そんなこと言うの…」
「そっちこそ…ねぇいい加減にしてよ、いつまであの藍星とかいうやつと付き合ってるつもり?」
「え…そりゃ優しいし!、私のこと、心の底から見てくれるし!」
「別れたほうがいいと思うよ?、私、あいつの色々悪い噂知ってるし」
「…!!」
「ここで話せることじゃないし、あっちで話そ」
まだどこか移動するの?、私はもう帰りたいんだけど。
「なによ…みりの悪い噂って」
「あのね…藍星って、いろんな所で女作って、何股もして渡り歩いてるたしいよ?」
「…違う!、そんなわけない!」
あんなに優しいみりが…そんなことをするわけがない!、するわけが…ない…
「じゃあこれ見て!」
すると雲霧がスマホを出して写真を見せてきた。そこには…
「え…嘘…」
みりが他の女の子と腕を組んであるく姿、キスしてる後ろ姿の写真、それがひとりじゃない、何人もの女性としている写真を見せつけてきた…
「…こういうこと、みりは口先だけ上手いただのクソ野郎なの、月乃かこんな男に騙されてるところなんて見たくない…だから別れたほうが…いいと思う」
「……」ガタ
「待って!!!」
嘘だ、こんなの嘘だ、でもあの写真に写ってるのは間違いなくみりだった。他の誰でもない、藍星みり本人だった…これまで私に優しくしてたのも、安心させてくれるような言葉をかけてくれたのも…、一緒に家まで話しながら帰ったあの時のことも…全部ウソだって言うの?。嫌だ、そんなの認めたくない。私は…私は!
〜〜〜
月乃が走ってどこか行っちゃった…私の大事な大事な友達…さすがに追い詰めすぎちゃったかな…?、でもあそこまでしないと、あいつら別れないだろうし…
「…さて、これでいいの?」
「うん、上出来上出来」
このやり取りも、柱にでも隠れて聞いていたんだろう。まったく性格の悪いやつだ。




