32 お泊まり会
…もうあれから一ヶ月と半月は経つのか…、色々会ったから、もう半年は経ったものだと思ってた。
「ん、どうかしたの?」
「いや、これまでのこと思い出しててね、色々あったな〜て」
「確かに色々あったね」
「いや、みりと再開する前にも…、いや、やっぱりなんでもない」
これを話すのはやっぱり恥ずかしい…というかそれよりも。
「ねぇ、みり」
「なになにどーかした?」
「いや、私が小3の引っ越してきた時、なんで私に関わって、遊んでくれたのかなって思って」
「んー待って、ちょっと考える…」
うーん、うーん、と唸っていたが、こう話し始めた。
「なんだか、その頃はわかんなかったんだけど、今考えて思ったことは…」
「うんうん」
「なんだか、ほっとけなかった、構ってあげたいって思った。俺小2の時くらいまでだれとも上手く話せなくて友達が出来なかった、だからわかるんだよ…」
しんみりとした声でこう言った。
「一人って…すっごく寂しいんだってね。だから友達もいなくて一人で寂しくて辛いんだろうなって、昔の自分を見てるような気持ちになって、構ってあげたくなった。そういう時、誰か傍に居てほしいって、だれかに安心させてほしいって、よく思ったし…」
「…なんだか、ありがと」
そんなに私のこと考えてくれたなんて、やっぱり
「好き」
「…え!?、いきなりどした!?、あるま」
みりがすごく動揺している…これは…チャンスだね。
「みりのそういう心配して構ってあげるその優しさ、大好き」
「…」
「不安になっちゃった時、すぐに私のとこに来て安心させてくれるみりが大好き」
「…」
「普段強がってるくせに、こうやって褒めたら可愛くなるみりが大好き」
「…うぅるさい!」
私達のカップルは多分…両方攻めは強いけど受けは弱い。そういうカップルでも…いいよね?
〜〜〜
なんで?…あるまが風呂から出てくてから寝るまでアニメちか見たりして、そして今なにもやってないこの空白時間、いつものようにあるまと話してたんだけど…なんでこんな照れさせられなきゃいけないの!?…、でもあるまに可愛いって言われるのは…すごく嬉しいって思っちゃって、体が熱くなってきちゃって…どうすればいいんだろ…
「…なんでそんな急に褒めてくるわけ?」
「褒めちゃいけないとは誰もいってませんし〜、それとも褒められるのが恥ずかしいの?、可愛いね〜、食べちゃいたい」
最後に聞き捨てならない言葉が聞こえたんだが?、
「た、食べられちゃ困るかな〜、あはは…」
こうやってなんでもないように話をすることで、熱くなった体を冷ます…よし、もう大丈夫。
「てか、もう11時だけど、寝なくていいのか?」
「明日休みなんだし良くない?、私悪い子だから夜ふかししちゃう。それに」
急に体を押し付けてきて、
「私達の夜は、まだ始まったばかりなんだよ?…」
ジュルリという効果音がしそうなふうに、耳元でそう囁いている…というか色々当たってるから…
「なーに?、恥ずかしいの?、でも無駄だよ?、明日まで絶対離さないから」
「…別に恥ずかしわけじゃ…、というか今日なんで親いないの?」
「お父さんは夜勤だからお昼まで帰ってこない。お母さんは…一人で旅行行ってる」
「え、家にあるま一人置いて…?」
「…私家事全部出来るからね?…それで行きたいって言ってたのを、行ってきてもいいよ〜、家の事全部私が全部やっとくから〜、って送り出してあげたの。…それに、こうやってやりたかったし…」
「…こうやってお泊り会を?」
「そう、マンガとかであるじゃん。今日家だれも居ないからって言って恋人を呼ぶやつ、あれ一度やってみたかったの」
…マンガでよくある展開を一回やってみたかったと…、あれ?、でもあーいうのって大体、二人で…いや考えるのをやめよう。俺はそういうのを望んでるわけじゃないからさ。
「…あ、もうすぐ日付変わっちゃうね」
「結構話したな、」
「ふわぁ…わたしそろそろ眠たくなってきちゃったかも」
「じゃあ…部屋に布団敷いて寝るか」
「え?、お布団ないよ?」
「…え?」
じゃあ俺はどこで寝ればいいんだ?
「じゃあ俺はどこで、」
「なにいってんの?、一緒のベットで寝るに決まってるじゃん!」
「…じゃあリビングのソファで寝…」
「お泊り会って言ってんのに一緒に寝ないでそうするの?」
あぁ神様…もう俺ではどうにも出来ないのかもしれません。




