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27 輝く一等星

 〜宵闇あるま 小3〜


 私の名前は、宵闇よいやみあるま。私はもう小3になるけど、元々人見知りだったり、度々お父さんの仕事の都合で転校を繰り返してて、友達なんて出来たことがない。学校でも常に一人、常に日陰者、私なんてそんなものなんだ。


「隣に越してきた宵闇と申します〜」


 今日は引っ越しの挨拶をして回っている。もう引っ越しは最後って言ってるけどほんとなのか分かんないし。どうせ人と上手く関われないから。


「あら、うちと同じくらいのお子さんいるのね、おーーーい、みりーーー、挨拶しなさーい」


 そうしてると早足で二階から降りてきて、元気に挨拶してきた。


「僕は藍星あいほしみり、みりって呼んで」


 簡単な紹介と挨拶、だけどその言葉には、熱がこもっていた。


「私は…」


 ここで私のことを知ってもらっても意味なんてなのかもしれない、私なんてどうでもいいのかもしれない…だけど、


「私の、名前は、宵闇、あるま、です」


 つまりながらの拙い文章で挨拶をした。やっぱり上手く喋れなかった…こんな人、もう関わってくれはしないんだろうな…と思っていたのに、


 ピンポーン

「はーい」

「藍星です!、あるまちゃん居ますか?」

「あるまー?、隣のみりくんよ〜」


 …いつも私の家に遊びに来る。私のところで遊ぶくらいなら、他の友達と遊べばいいのに。


「今日も来たよ、あるまちゃん」


 なんで私のところに来るんだろ、そう思った私は聞いてみることにした。


「…ねぇ、なんで私と遊んでくれるの?、他にお友達いないの?」

「いや…なんでだろ…、なんだか遊びたくなったから、かな?」

「ぷw、あっははは、私と遊びたいなんて…ありがと」


 私は自分に自身が持てなかった。周りに可愛いと言われるようなルックスを持ち合わせてるわけじゃないし、なにか得意なことがあるわけじゃない。そう、私にはなにもない。そんな取り柄のないような私と遊びたいって言ってくれる人が居るなんて…まだ人見知りが治ったわけじゃない、学校では緊張して人と離せなくなる。でもみりくんとは、普通に話せるようになった。


 今もこうして、笑えるようになった。一緒に遊んでると楽しいし安心する。あぁ良かった、ここに引っ越してきて。


 〜宵闇あるま 小4〜


 小学校、同じ地域に住む人が登校班を作って、列になって登校するシステム。それであるまは、みりや他の人も含んだ複数名と歩いていた。


(…今日は英語の授業…前で発表がある、息が苦しい…辛い、)


 私は人前で話すのが苦手だ。それなのに教室の前に経って、英語の発表をしなきゃいけない。体調が悪いって言って休んじゃおっかな…。いやでもみんなに迷惑かけちゃいそうだし…どうすれば、


 そう考えていると、手を誰かに握られていた。


「遅れてるよ、早く追いつこ」


 みりくんと手を繋いで一緒に走った。そうして追いついた後も手を繋いだままで居てくれた。すごく安心した。


 〜宵闇あるま 小5〜


「学校やだ〜〜!」

「はーい、お姉ちゃんと一緒に行こうね〜」


 もうここに来て早二年、学校ではなかなか友達は出来ないけど、登校班の子とは仲良く出来てる気がする。もう五年生、登校班の副班長をしている。今年入ってきた小1の子がすっごく可愛い。この子に朝救われているような気がする。


「ごめーん、ちょっと遅れた」


 いつもよりちょっと遅れてみりくんがやってくる。


「遅いよ班長!、遅れちゃうよ!」

「こんなんで遅れるほど遅れてないから大丈夫でしょ、それより最近学校どんなよ、あるまは」

「話し相手は…居る」

「…曖昧だね」

「だって!、だって!、どう話せばいいかわかんないんだもん!」

「趣味とか合う人探してみるのいいと思うよ、俺は無意識のうちにそうしてた」


 簡単に言ってくれるけど、私にはハードルが高いように思える。


「あ、今日遊びに行っていい?、3GSで新しいゲーム買ったから一緒にやりたいなって思ってさ」

「いいよー、お母さんに言えば大丈夫だと思う」


 そうして私達は学校終わりに、


「おじゃましまーす、いやーこうして家に上がるの結構久しぶりな気がする」

「たしかにそうかも、あんまり覚えてないけど」


 そうして二人でゲームをしていたのだが…ゲームをするだけじゃ飽きるので、世間話と言うか相談というか、話を聞いてもらったり、逆に話を聞いたりしていた。


「ねぇ、なんで私人と上手く話せないんだろ…、おかげで友達も居ないし…」

「そこは人それぞれだと思うけど…、自分に自信持ててないんじゃない?、話してて結構そんなかんじする」

「…どういうこと?」

「自分に自信がないから周りに話しかけに行けない、躊躇ってる…ように見える」

「なんだか、分かった気がする、ありがと、みり」

「いつでも話聞かせて、力になりたいからさ」

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