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26 ヤンデレ嫉妬心②

 一緒に寝る…?、一緒のベットで…?、それは非常にマズイ気がするんだけど。


「え、そういうの良くないと思…」

「受けてくれないなら、今やってること再開するよ?」


 それも非常にマズイ、どっちをとっても詰む気がするんだけど、


「なんでも、って言ったよね?」

「で、でも、そんなの母さんがなんていうか」

「彼女なんだから、一緒に泊まることくらい普通だよ?、なに言ってんの?、お泊り会って言っとけば許してくれると思うよ?、というか私が許可取るよ?」

「で、でもあるまのお母さんは」

「お母さんなら今日家帰ってこないよ?、なんで今日呼んだと思ってんの、なにしてもバレないからだよ?」


 なんでこんな都合よく帰ってこない日ってのがあるんだ!、おかげで洒落にならんことになってるんですけど?


「それに、みりが悪いんだからね?」

「もう付き合い始めてから結構経つのに、キスの一つもしてくれない、私のことを本気で好きって言うのなら、そういうことしてくれてもいいじゃん!!!」

「…とりあえず、降りてくれない?」


 未だ俺は両手を掴まれたまま、あるまに馬乗りにされている状態なのだ。泊まる用の用意をもろもろ用意するという名目で一回は家に帰ることが出来た…のだが


「一緒に寝るだけなら、色々終わった後にそっち行けば…」

「だめ、お泊り会なんだから、一緒にご飯食べてお風呂入って寝るの!」

「…お風呂はさすがに別れるよね?」

「さぁ、どうでしょう」


 というわけだ、つまり一日は一緒に居なければいけない。別に嫌なわけじゃないけど…なんだかいけないことしようとしてる気がしてならない。…いや俺が誘ったわけじゃないから…いいのか?、こういう経験をしたことがないから…というかこの世の人の大部分は経験しないまま人生を終えるものと勝手に思っている。じゃあ誰に聞けばいいのだろうか。


「にしても、そうか」


 あるまが言った言葉が妙に頭に響いていた。


『それにみりって言葉では色々言ってくれるけど、行動で示すことが少ないから、疑っちゃうんだよ?』

「この言葉…あいつの言ってたとおりなんだな」


 俺がいつかの学校の休み時間に、ひいらぎとこんな話をしていた。


「なぁ、お前ってモテるけど、好きな人とか居るん」

「え?、彼女居るけど?」

「このモテ男がよ」

「いて、蹴るな、蹴るなって!、てかお前も居るだろ!、お互い様だわ!」

「いやそうだけど…、なぁ、彼女に対してどう接してる?」


 そう、柊に聞いた。そうすると、


「うーん…特にこれと言ったことはしてないんだがな…、あ、強いて言うとすれば、常日頃から想いを伝えること、あとスキンシップ…ハグしたりとかだな、これも頻繁にしてあげる」

「その心は?」

「真面目な話だぞ。あのな、人ってのは本心や気持ちをたびたび伝えてあげないと不安になっちゃうんだよ。お前も宵闇に話しかけてもらえなかったりしたら不安になるだろ?、それと同じことだよ」

「ふーん、なるほど」


 …と言っていたな、あの時はよくわからなかったが、こういうことだったのかもしれない。これからは、たくさん伝えてあげるか。俺も、彼女が好きってことを伝えてくれるし、急に抱いてきたりして、恥ずかしいけど安心したってことがあったからな。そう思えた俺は準備を整え戻るのであった。


 晩ご飯を一緒に食べて、お風呂に入るまでゆったりしていたのだが、


「一緒にお風呂入ろ〜」


 さすがに勘弁してくれないかな?、それは俺の心が持たない。


「さすがにまだ早いよ」

「早いってことは、いつかは一緒に入ってくれる…ってこと?」

「…まぁ、いつかはね」


 いつか、そのいつかがいつになるのか、俺はまだ知らない。


「まぁいいや、先入ってくるね〜」

「言ってら、あ、ちょっと待って」

「ん、なに?」


 想いを伝える、大事なことってわかった、だから、


「いつも可愛いよ、あるま」

「…はぅ…あ、その、急に言うの良くない!」


 言ってほしいと言う割に褒められ耐性ないよなこいつ。すぐにこうやって可愛い反応をする。まぁたしかに俺あんまり言わないから急に言ってくるのに対応出来ないんだろうが…それにしても可愛いものだ。


「その反応が可愛いから何度でも言いたくなっちゃう」

「…!!、もう!、お風呂言ってくる!」


 おっと、逃げるようにそそくさと行ってしまった。やっぱり攻め強いけど、受け弱いタイプだなあれは。え、俺?、自分で自分は判断出来ないって言いますし、その判断は保留としておきましょう。そんなことを考えながらあるまがお風呂から出てくるのを待っていた。

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