21 自分プロデュース②
「最後は、一番大事な私服選びだよ!」
「学校に私服来て行くわけじゃないんだから別に良くない?」
「なにいってんの?、顔が良くてもスタイル良くても、服がダサかったらダメなんだよ?、全部揃ってやっとイケメンになるんだよ?」
そういうものなのか?、俺にはよく分からないけど、
「まぁそういうわけだから、新しくなったみりに似合う服をたくさん見繕うから、片っ端から着て行って!」
この髪型ならこーいうのが…いやこっちもいいね…あ、これもいい!…と、述べ10着以上の服を着させられ、かなりの数を買ったのだが…
「服ってこんな高いのか…、2万って…」
「まぁ仕方ないよね~、オシャレってお金かかるもん」
今の買ったうちの一着を来て歩いてるのだが…めちゃくちゃ視線を感じる…それに今回は…
「え、もしかして…見られてる?」
やっぱり…変だよな…俺がこんな格好しても気持ち悪いだけだよなぁ、自分が変わろうとなんて思わない方が良かったんじゃ…、
「ねぇみり、耳を澄ましてみて」
そう言われて周りの声に耳を傾けてみる…
「ねぇ、あの人かっこよくない?」
「え、でも横に女子連れてる、彼女持ちか~残念、声かけれないじゃん」
「あの女の子のほうもめちゃくちゃ美人だぞ、なにあのカップル、神々しい」
……これは
「ね、だから言ったでしょ?、私が協力したのもあるし、みりは元々顔は良かったの、ただ隠れてただけで。だから綺麗に整えたらモテるって分かってた、だけど…」
彼女は一呼吸置いて、
「モテるようになったからって、他の女に目移りしたらその時は…刺すからね?」
え、怖い、刺すって何で!?、まさか刃物!?
「だ、だ、大丈夫だって!」
「…ほんとに???」
若干低いトーンの声で、俺の事を睨むような視線を向けながら…うん、これにはすごい圧を感じる、一体どうすればいいんだ。
「なんでもしていいからさ!」
「…なんでも???」
「で、出来る範囲でね、うん」
「じゃあ…」
あるまが腕にものすごく強い力で抱きついてきて、
「家に帰るまで、こうしてていい?、というかするね?」
歩きにくいったらありゃしないが、俺がなんでもすると言った以上、納得せざるをえない状況に陥るのであった…
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家に帰ってきて、あるまと一緒に選んで買った(ほとんとあるまが選んでくれた)化粧品を並べていた。
『これは、洗顔の時に使うやつ、これは乳液、これは…』
かなり長々と説明して貰ったが、正直まだ全ては把握しきれなかったから後で要約したものをLAINに送ってもらった。それを見ながら一通り使ってみたのだが…
「え、肌の手入れとかだけでこんな大変なの?、これより大変なことを毎日続けてるあるまって一体…」
あるまだけじゃない、おそらく世の女性方は同じようなことをずっと続けているのだろう。そう考えると本当に頭が上がらないなと思った。
「一通り使ってみたけど…これなにか変わってるのか?」
そんな変化は見られないが…そう簡単に変わったら、世の女性方はもっと楽出来てるだろうから、これもきっと根気強くやっていく必要があるのだろう。
「まぁせっかくあるまが俺のために色々選んでくれたんだ、それを無駄にすることは出来ないな、よし、明日からも続けていこー」
「明日から学校でしょ?、早く寝なさいよ」
「分かってるから!」
母よ、いらない所で茶々入れてこないでくれたまえ。
「それにしてもいっちょまえになったじゃない、今日は色々買ってきてたみたいだし、お金出してあげたんだから、無駄にはしないでちょうだいね、」
「無駄にはしないよ、俺のために選んでくれたものだし」
「あるまちゃん、いい子じゃない。あんたには勿体ないくらいにね、感謝しときなさいよ」
「はいはい分かってますよ」
にしても週末忙しかったな、いろいろ考えて、お店まわって髪切ったり服買ったり化粧品買ったり。また明日から学校がある、めんどくさいけど頑張ってみますよ、うん。あ、寝る前に改めてメッセージ送っとこ。
みり:今日はありがと、ホント助かった。
あるま:全然いいよ!、私も楽しかったし!
「返信はっや」
一瞬で既読が付いて、ものの数秒で帰ってきたからちょっと驚いた。
みり:今日のことは、またいつかお礼するよ
あるま:またなんでも言うこと聞いてくれるのかな~?
みり:それは勘弁して欲しいかな?、ま、おやすみ
あるま:おやすみー!




