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12 変わらない日常、変わりゆく関係

「ふわぁ〜、眠い」


 昨日は色々あって帰るの遅れたり、あの後もLAINで話したりしていたら…いや、あの後、今日起こったことが本当なのかと、色々考えてしまったから寝不足になったってほうが大きいか…。いつもならあと10分とか寝るんだけど…


「これ以上寝たら絶対待たせるよなぁ」


 あるま…彼女はきっと今日も早くから家の前で待っているのだろう。


「こんな寒い時期に外で待たせるとか、そんな最低な人にはなりたくないのでね」


 いつもと同じように朝ご飯を食べ、いつものように学校の支度をし、いつものように家を出る。ただいつもと違うのは。


「おはよ〜みり!、いつもより家出るの早いじゃん」

「あ、待った?」

「いや全然?」

「なら、よかった」


 宵闇あるま。僕の彼女が家の前で待っていると言うことだ。


 学校に行きながら他愛もない話をする。


「最近寒すぎない?」

「もう11月だからね〜、仕方ないよ〜」

「それもそうか」


 まったく秋という季節はどこに行ってしまったのやら、夏が終わってちょっと涼しくなってきたと思ったらもう寒い冬に入る、このちょうどいい季節というものは段々と消えゆくものなのかもしれない。それにしても…


「どうしたの、みり。そうやって人の顔を覗き込んで」


 こちらの視線に気づいたのか、ジト目で見てくるあるま。


「いや、なんか肌荒れてる?、と思って」

「え!?、ちょっと、ホント!?」


 この冬の季節、空気が乾燥してくると共に肌が荒れたりするのだろう。


「いや、いつも綺麗に手入れされてるのに、なんだか今日は…うまくいえないけど違和感?、そういうの感じたから」

「え、なに、私と居るときずっとジロジロ見てたっていうの…?」

「そりゃそうよ、だって綺麗だし、可愛いと思うからさ」

「あぅ…そういうこと急に言ってくるのは良くないと思うんだよ?」


 事実じゃないか、可愛いのは。


「というかメイクしてるわけじゃないから全然綺麗じゃないし、可愛くないから!」

「でも俺は可愛いと思ってるからね?」

「…そーいう言い方されるとなにも言えなくなっちゃうんだよー…」


 顔を赤くしてそっぽ向いてしまった。なにか気に触ることを言ってしまっただろうか。


「もー…寒いはずなのに顔が熱くて仕方がないよ…」

「大丈夫?、熱とかない?」

「誰のせいでこんなことになったと思ってるの!」


 怒られてしまった。


「なんか、ごめんね?」

「…いいよ、別に。私も嬉しかったし」


 怒ってるのに嬉しかった…か、女の子って何考えてるか、やっぱりよくわからない。


 〜〜〜


 午前授業を終わらせ、屋上で一緒にお弁当を食べることにした。


 …というか屋上ってほとんどに場合開放されてないらしいね、え、うちはなんで空いてるのかって?、それは部活動とかでいつくか使うところがあるからですね。その分フェンスはクソ高いとこまである上、返しまでついてる。どう間違っても上から飛び降りるような人は出ない、そんな作りになっている。防犯カメラもあるから変なことをここでやらかす人も居ないだろうし。まあ流石に雨の日は閉まってるけど。


「ごめ〜ん、ちょっと授業終わり先生に呼ばれてて」

「全然大丈夫よ」


 そうしてあるまが作ってきたお弁当を食べながら、


「そういえば今日さ〜、友達に機嫌良くない?、って聞かれたの、そんなに私変わったかな?」

「変わったんじゃない?、よくわかんないけど」


 俺はあるまのクラスでの時間の過ごし方を知らないのに俺に聞かれても困るというものだ…あれ、あるまって普段どう過ごしているんだ?、気になったから聞いてみることにした。


「そういやあるまって、普段クラスではどうしてるんだ?」

「ん、私は友達と話したりしてるよ、でも男子とはほどんど話さないかな」

「訳を聞かせてもらっても」

「んー、なんていうんだろ、話しに来るのに下心があるというか…そう見えたんだよね」

「あー、なるほど」


 たしかに今のあるまは可愛い、この学校でトップクラスの魅力があると言える。だからこそお近づきになろうと話しかけに行く輩が居るのだろう。俺の周りにもそういうことするやつがいるからなんとなくわかる。


「それに…心に決めてた人も居たし…。私は今、幸せだよ!」


 そう天使のような笑みを浮かべこっちを見てきた。


「お眼鏡にかなったってことでいいのかな」

「そういうこと!」

「ありがたき幸せ」

「なんかキャラ違くない!?」

「別いいじゃないかそんなこと」

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